お江戸日本橋をどうするか | 舛添要一オフィシャルブログ Powered by Ameba

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 現在の日本橋は、上空に首都高速が走っており、上を見上げても青空が見えない。広重が浮世絵に描いたような日本橋の景観を取り戻したいものである。

 日本橋地区も大きく変わりつつある。江戸情緒を再現するような町作りが進んでいる。福徳神社が再建され、参道が整備された。私は、都知事時代に、仲通りを歩行者ゾーンとする時間帯を入れた。

 日本橋地区には映画館が初登場したが、これにより人の流れが変わり、夜遅くまで賑わう町となっている。

 ところで、首都高速を全撤廃すると、道路交通に大きな支障を来す可能性がある。そこで、地下に移すという案が検討されているが、これには膨大なコストがかかる。

 都心の交通量をどう減らすか。その答えの一つが、首都圏三環状道路、つまり、中央環状線(C2)、圏央道、外環道の整備である。2015年3月にC2が全線開通し、三環状道路の最も内側の輪が初めて完成した。これによって都心の渋滞が緩和した。

 高速道路の開通は多くの波及効果をもたらすが、まずは、アクセスの向上である。第二は、時間短縮効果である。第三は、渋滞緩和効果である。第四は、経済力強化である。第五に、防災力強化効果である。

 外環道についても2020年早期の開通を強く国に要望したが、三環状道路が完成すれば、都心に流入する交通量も大いに減少する。それはまた、美観を損なうと批判の強い日本橋の首都高問題の解決にも資することになろう。日本橋上空の首都高撤廃というのも夢ではない。