解散総選挙に関する舛添発言(25):10月28日〜11月01日 | 舛添要一オフィシャルブログ Powered by Ameba

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10月28日:「分割して統治せよ」:与党にとって、野党が分裂していることは幸いだ。与党を脅かすには、野党は分裂から団結へと進むしかない。しかし、民進にも希望にも立民にも、その覚悟がない。政権交代への第一歩は、現実的で、しかも自民とは異なる政策の立案だ。「格差の拡大」を是正する政策が鍵となる。

 

1029日:公明党・共産党にも注目を:与党の公明は憲法改正など政権の方針を左右。野党の団結には共産党の姿勢も影響。今回の衆院選は両党とも勢力減。戦後の高度経済成長期、両党は繁栄から取り残された層、都市に流入した「根無し草」を囲い込んだ。今こそ学会・赤旗を超えた新しい支持層の獲得が必要である。

 

1030日:政界再編の方向:国の根幹の外交安保は共通政策に。内政の経済・社会保障で対立軸を。米共和党的な「小さな政府」派と米民主党的な「大きな政府」派。後者は欧州社民主義も同じ。今は極右の台頭の余波で凋落しているが、再生する必要がある。日本がその先駆けになるくらいの気概を野党に望みたい。

10月30日:国会での質問時間の配分で、与野党が対立。政権党が野党に多くの時間を配分するのは、少数意見をよく聞くという民主主義の原則にかなう。また国会対策上も賢明である。与党の私が参議院で初質問に立ったとき、先輩議員からもっと厳しく首相を追及しろと叱られたものだ。自民党は今より活力があった。

1030日:今は野党第一党の議席が自公の5分の1以下だが、私が大臣(4内閣)のときは全てねじれ国会。参院は野党に牛耳られ、低姿勢で行くしかない。しかし、野党の力を利用して利権と闘ったことも、衆院の議論不足を参院で補ったこともある。決断には憲法59条の3分の2条項がある。ねじれ国会が懐かしい。

 

10月31日:明日から特別国会が始まる。大勝した自民党の安倍首相は、ゆとりをもって党幹部、閣僚の再任を決める。野党のほうはてんやわんや。時間がないので仕方がないが、首班指名に誰の名を書くかでも混乱。民進党は、前原後任を誰にするか。希望の党も体制固がまだ。安倍vs小池の奇襲戦の結果は歴然だ。

1031日:民進党は、代表に大塚耕平参議院議員を選出予定。日銀出身の政策通。私が大臣のとき、国会でもよく論戦した。大塚氏に望みたいのは、安倍政権に対抗できる経済・社会政策を立案すること。アベノミクスをどう評価するか、格差拡大にどう対応するか。その答えをきちんと出せば道は開かれる。期待したい。