解散総選挙に関する舛添発言(15):10月08日〜10月10日 | 舛添要一オフィシャルブログ Powered by Ameba

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10月8日:サンデージャポンでも語ったが、小池都知事は出馬しないと先がない。出れば当選し国政に参画して、首相になる、政界再編の主導権を握るなどの可能性。都知事にとどまっても、失望し士気を喪失した都職員の忠誠心は期待できず、都政は暗礁に乗り上げる。二兎を追う者は一兎をも得ず。策に溺れて自滅か。

108日:党首討論を聞いていると、大衆受けするバラマキ政策が多い。たとえば無償化など教育に投資をするというが、財源はどうするのか。カネは天から降ってくるわけではない。グローバリズムの進展に伴う格差の拡大こそが問題であり、それがポピュリズムの背景となっているが、十分な議論がないのは残念だ。

10月8日:私は国会議員のとき第一次自民党新憲法草案の取りまとめを行ったが(拙著『憲法改正のオモテとウラ』参照)、希望の党が主張する一院制には反対だ。二院制は時間も手間もかかるが、再考の府、熟慮の府はあったほうがよい。ポピュリズムの時代には、唯一の院が暴走すると歯止めがきかず危険だからだ。

 

109日:法の支配こそポピュリズムと闘う武器。Robert BoltはThomas Moreに、'I 'd give the Devil benefit of law, for my own safety's sake.'("A Man for all seasons")と語らせている。

10月9日:ボルトは戯曲『すべての季節の男』で、トマス・モアに、「悪魔にすら法の恩恵を与える」と言わせた。私が、これを最初に読んだのが50年前。今の日本は、忖度政治、政治家・有名人への不公平な人民裁判、御用マスコミの跋扈、極右指向と半世紀前よりも劣化している。今回の茶番劇的選挙がその典型だ。

 

1010日:今日は衆院選の公示日。憲法で基本的人権や立憲主義が定められていながら、今は真に自由な言論・政治活動が蝕まれている。大衆迎合、劇場政治、ポピュリズム、それを煽るマスコミ。肝心の政策にしても、財政規律どころかバラマキ優先。小選挙区制廃止・中選挙区制復活は大きな改革への第一歩となろう。

10月10日:東京での支持率調査です。

http://www.sankei.com/politics/news/171010/plt1710100049-n1.html

10月10日:都庁は、官僚機構が実力を発揮できなければ機能不全になる。私は官僚組織の再生に努力し、成果が上がってきたところで辞任。小池都政になってからは逆戻りで、今回の幹部人事でさらに病膏肓に入る状態だ。これでは、都は国や五輪組織委と互角に競えない。都知事は公務もせずに選挙ゲームでよいのか。