トランプのアメリカ(5):9月15日〜9月27日 | 舛添要一オフィシャルブログ Powered by Ameba

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9月15日:エスカレーションのはしご。北朝鮮がさらに一段上に登った。ミサイルの飛距離がグアムにまで到達することを実証。次の実験はアメリカ本土を射程に入れるICBM。アメリカももう一段はしごを登るか。石油禁輸の次は軍事行動。戦争の前に対話のチャンネルが要る。

 

9月18日:8月5日のツィッターで紹介したパットナムの本『われらの子ども』は、アメリカでの機会格差の拡大の背景が家庭と教育にあることを指摘。18日付けのニューヨークタイムズ掲載のコーエン論文は、1967年以降、期待生涯賃金が下り、格差が拡大、その理由はやはり教育格差だと言う。日本ではどうか?

9月18日:コーエンの論文のタイトルは「収入が上がってるのに、なぜ苦痛は続くのか」である。問題は、グラフが示すような世代間格差である。トランプ現象の背景は何なのか。これまでもツイッターやブログで検討してきたが、今後も続ける。全体主義やポピュリズムと戦うべきだと考えるからである。

 

920日:前ニューヨーク市長でブルームバーグ社トップのマイケル・ブルームバーグの評伝、Chris McNckle“Bloomber:A Billionaire's Ambition'が出版された。正確なデータに基づく市政を導入した情報の巨人だ。チャリティー活動にも熱心。再会を期したい。

9月20日:トランプ大統領が、オバマ時代の2015年に英米仏独中露がイランと締結した核合意を問題にしている。北朝鮮問題の背後に隠れて目立たないが、核拡散という観点からは注目すべき。米国以外は、合意の見直しには反対であり、イランもその意向である。トランプの「暴走」にも国際的チェックが必要。

 

922日:北朝鮮の暴挙:中露は親米的統一朝鮮に反対。ロシアは欧州、中東での影響力拡大のため米国をアジアに釘付けにしたい。米国は北朝鮮からの核攻撃排除に全力。韓国は民族統一の理想も堅持。日本の国益は、北の暴発で日本国民が犠牲になるのを阻止することだ。そのためには、圧力も対話も活用すべきだ。

 

9月27日:アメリカの戦略爆撃機Bー1Bが北朝鮮近くの上空を飛行。北の防衛能力をチェック。このような訓練を繰り返して軍事攻撃の実現可能性を探っている。敵の防御能力の正確なアセスができれば、軍事的オプションに踏み切ることも可能。味方の被害をゼロに近くすることも可能。明日の解散総選挙は正解か。