トランプのアメリカ(2):8月13日〜8月28日 | 舛添要一オフィシャルブログ Powered by Ameba

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8月13日:ジェニファー・ウェルシュ『歴史の 逆襲』(朝日新聞出版)を読みました。東西冷戦が終わった直後の楽観主義とは逆に、世界は難民、テロ、格差の拡大など混沌としています。のちほどブログで詳しく書きますが、北朝鮮の挑発など憂うべき事態の背景が分かります。

 

8月19日:東日本の長雨冷夏は、私に1980年夏のミュンヘンを想い出させる。研究機関に在籍していたが、下宿先のドイツ人(極右ではなく普通の人)が昔のアルバムを私に見せながら「ヒトラー時代は良かった」と回想した。失業者に職を与え、国家の威信を回復したからだ。ヒトラーとトランプが二重写しになる。

 

8月24日:ビル・エモット『「西洋」の終わり』(日本経済新聞社)を読みました。欧米で吹き荒れる排外主義、西洋型民主主義の未来に黄色信号です。中国やロシアの反西洋姿勢、ISなどのテロも不安要素です。日本を含む「西洋」が痛みを伴う改革を断行し、再生するしかありません。後でブログに詳しく書きます。

 

8月25日:トランプ現象、イギリスのEU離脱、欧州の極右勢力の台頭などの背景には、格差・不平等の拡大があります。日本でも同じ問題があります。6人に1人の子どもが貧困状態にありますが、これでは世界に誇れる国とはいえません。また、正規と非正規の労働者の格差も酷いものです。ブログで取り上げます。

 

8月26日:今朝、北朝鮮がまたミサイルを発射。金正恩も、父親の金正日と同じく相手はアメリカのみ。米の軍事攻撃による体制崩壊を怖れている。だから、抑止力として米本土に届く核搭載ICBMを開発する。米は、北が核開発を続ければ攻撃し体制を崩壊させる。北の非核化と体制維持の組み合わせができるのか?

 

827日:海外論文も日本語に要約して紹介する。後でブログに詳説するが、ΝYタイムズでポーターは、低賃金の移民がアメリカ経済に寄与していると主張。移民排斥をうたうトランプ大統領を批判。アメリカのメディアはまだ健全。政府機関紙的新聞、公平さを欠くマスコミ、日本の民主主義は全体主義的危機的状態。

8月27日:紹介したアメリカの記事は、Eduardo Porter ‘Why low-skilled migrant are needed’(“New York Times” August 11, 2017) です。これから、欧米諸国をはじめ、外国語で読んだ面白い論文をコメントします。

 

828日:今朝0558、北朝鮮が通告なしに弾道ミサイルを発射。襟裳岬の東1800㎞の太平洋に落下。高度550㎞、飛距離2700㎞。8月26日にツイートしたように、金正恩の目的は独裁体制の維持。その最高手段が米本土に到達する核ミサイルと考えている。体制崩壊か核開発か、チキンゲームが続く。