変形性股関節症について(8) | 舛添要一オフィシャルブログ Powered by Ameba

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 検査の結果、左股関節は変形性股関節症との診断が下り、治療を始めることになりました。しかし、症状は末期的であり、早晩、人工関節に置き換える手術をせざるを得ないというのが、専門医の判断でした。手術後、約1ヶ月の入院が必要となるというので、いつ手術するかが焦点となりました。

 一日を争う緊急事態ではありませんが、問題は分刻みで仕事が入る都知事の公務との調整をどうするかでした。1年先までの公務予定を調べて、地方や海外への出張などがない時期ということで、翌年(2015年)の4月に入院・手術ということを決めました。術後しばらくは安静にした上で、病室で知事としての公務を行う、つまり完全に休むのは2~3日間という強行軍の計画です。

 手術までの半年間は、準備のための筋トレに励みました。また、体重のコントロールや運動不足の解消といったことにも努めました。しかし、手術日程を決めた後も、公務を続ける中で股関節症から来る痛みが、腰やその他の部位に放散し、跛行もひどくなっていきました。都議会本会議場で答弁に立つときも、知事席から演台に移動する数歩がおっくうになるくらいでした。

 ところで、筋トレを始めて気づいたのは、左右の脚の太さが全く異なることでした。痛いので左脚をあまり使わず、右脚でカバーしてきましたが、そのため、左脚がすっかり細くなってしまっていました。股関節を手術すると、周囲の筋肉でしっかりと支えなければなりません。専門家の指導を受けながら筋トレ、ストレッチと、ハードなメニューをこなしていきました。ちなみに、術後は左脚の筋肉も回復し、右脚と同様になりましたので、何歳になっても鍛えれば筋肉量は増えるということを実感しました。

 手術の日が近づいてくると、様々な検査を受けることになります。患部のX線撮影、CTスキャンで人工関節のサイズを決めます。私の場合、日本人の平均よりも骨や股関節が大きく、アメリカ製のチタン合金製品を使うことになりました。また、血液検査も行いましたが、ヘモグロビン量も平均以上で、極論すれば輸血も必要ない状態でしたが、念のため自分の血液800ccを事前に採取し、輸血用として冷蔵保存して置くことにしました。