変形性股関節症について(6) | 舛添要一オフィシャルブログ Powered by Ameba

舛添要一オフィシャルブログ Powered by Ameba

舛添要一オフィシャルブログ Powered by Ameba

 

 遊説中に苦労した下肢の痛みは、選挙が終わって休養をとるとだいぶ良くなりました。脚を引きずることはなくなりましたが、「腰痛」は残りました。今にして悔やまれるのは、この段階で整形外科に行き、きちんとX線などの検査を受けなかったことです。自覚はなかったものの、すでに股関節に不調を来していたことは確かで、適切な治療が始められていたはずです。結局、その後7年間、股関節の治療をしないままになってしまったのです。

 2007年の参議院選挙は、年金記録問題などで自民党は苦戦し、選挙後の内閣改造で私は安倍首相から厚生労働大臣に任命されました。閣僚になると多忙を極めますので、病院に行く時間もとらず、暇な時間を使ってスポーツマッサージや鍼灸で「腰痛」を緩和することにしました。これらは一定の効果を持ったことは事実ですが、一度も患部のレントゲン写真を撮らなかったは致命的な失策でした。

 大臣になると、大臣室での執務、国会の本会議や委員会への出席などで、座ったままの時間が多くなり、これがまた股関節にはよくなかったのです。散歩に行くにしても、警視庁の警護官(SP)が一緒でない駄目なので、どうしても出不精になります。3〜4㎞は歩きたくても、1㎞にするといった具合です。ゴルフは歩くし、よい運動になるのですが、大臣になってからは「腰痛」もあり、コースを回ることはほとんどありませんでした。

 こうして、「腰痛」と付き合いながら、2期12年間勤めた参議院議員を2013年に辞めました。そして、半年後の東京都知事選挙に出馬して当選し、今度は都庁に通うことになりました。下肢の不調は続き、たとえば座ったあと椅子から立ち上がるときに腰が痛みすぐに歩き出せない、30秒くらいじっとしていないとスムーズに第一歩が踏み出せないという状態でした。知事応接室には深々とお尻が沈むソファーが設置してありましたが、それに座ると、そのような症状が顕著に出てしまい、千客万来のゲストをお迎えするのが苦痛になるくらいでした。