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新地亜紀と同居人みっちゃんです。
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建御雷之男神と、経津主神は、高天原より、
葦原中つ国の平定の命を受けますが、
その前に、
「天に悪神ーあしきかみーがいるので、
その者を倒してから、葦原中つ国へ向かわせて下さい」
と言われました。
（ 戦いに出る前に、門出を祝う神を斎主神と言いますが、
これが、経津主神の別名となっています ）
珍しく、悪神と明記されている神の名は、
天津甕星ーあまつみかぼしー
別名 香香背男ーかかせおー
天香香背男ーあめのかかせおー
『日本書紀』にのみ登場する、
記紀神話では、とても珍しい星の神様です。
甕は、水瓶を表しますが、
天津甕星＝「天にある、水瓶のような大きな星や、神威を表す星」
天香香背男＝「天にある、光輝く男性」という意味を持ち、
金星を神格化した神様となっています。
（ シリウスや、北極星、火星・彗星などの説もあり ）
では、何故悪神となっているのかと言うと、
星神を祀っていた一族がおり、
最後まで大和朝廷に逆らい続けたから。
という説や、
星は、太陽＝天照大御神が、天にいない時、
我が物顔で輝いている＝活動している・暗躍している者、
つまりは、敵対するものとして解釈されたから。
という説。または、
太白＝金星は、星なのに、
太陽が出ている時間にも、空で輝く時がある。
そんな時は、謀反を起こそうとする者がいると解釈する。
という陰陽五行説を基にした、
太陽（ 天照大御神 ）を脅かす存在＝金星。
とする説があるようです。
太陽神を第一とする『記紀神話』において、
星は、活躍する場のない神様になってしまったのでしょう。
月神も、あまり活躍していませんしね。
結局、二柱では倒すことが出来ず、
何故か、織物・機織りの神様に征服されています。
しかし、「天津」と名が付き、「天にいる」ことから、
天津神の一族だと考えられますが、
『記紀神話』で紹介してきた、天照系の天津神ではないようです。
神武東征の際に登場する、饒速日ーにぎはやひーも、また、
「天津神」となっていますが、天照系の天津神ではないようです。
（ 天孫 天火明ーあめのほあかりーと同一神とされたりもしますが、
恐らく別の神様だろうという印象を受けます ）
高天原も、一枚岩ではなく、いろんな派閥があったということでしょうか。
ご神徳 勝負事の神
必勝祈願
軍神
ここからは亜紀がお送りします。
天津甕星
私的には
天香香背男
の方が耳なじみがある気がする。
諸外国に比べて本当に日本の神話には
「星神」
がいいひんよな。
稲作は弥生時代から始まっているというのが、
今までの定説やけど
（縄文時代の終わり説が今はあるらしい）
作物を作るとなると定住する事が基本やから、
星よりも太陽とか風とかの方が重要やったっちゅー事なんかな。
北極星とか動かない星は自分の位置を知るのに重要やもんね。
さて、天香香背男。
・・・うむ。
悪とか悪いとかは感じへんけどな。
悪者的扱いにされてるけど、
そんな事は意に介していない感じ。
金星の神だけあってシュッとした美形。
シュッとしてるけど筋肉ついてる感じ。
ムキムキじゃない。
なんか目鼻立ちもはっきりしていて、
縄文人なんかな?
稲作が始まる前の古い神かも。
移動しながら食べ物を求めていた時は、
やっぱり星の神様は重要やもんな。
人の生活の変化で神様も淘汰されるって事か。
縄文時代の文化を受け継いだ一族には、
もっと星の神がいたんやろな。
でも、その一族は太陽を信仰する一族に滅ぼされた・・・。
私は別に悪い神様とは思わない。
武道の勝利、スポーツの勝利の祈願にいいかな。
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