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新地亜紀と同居人みっちゃんです。
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出雲に降り立った須佐之男命は、
八岐大蛇の生贄になろうとしている少女と出会います。
少女の名は、
櫛名田比売命ーくしなだひめのみことー
『日本書紀』では、奇稲田媛ーくしなだひめー
と表記。
はっきり言って、須佐之男命の一目惚れでした。
自分が何者なのか名乗りもしないうちから、
「八岐大蛇を退治してやるから、嫁にくれ ! 」
と、宣う須佐之男命。
「いやいやいやいや、あなた様が何者なのかも知りませんし・・・」
いきなり現れた、どこの馬の骨かもわからない男に、
大事に大事に育てた娘をやる訳にはいきません。
「俺は、天に光輝く貴い神の可愛い弟だ !! 」
・・・いえいえ、仕事を放棄して、
天津神としての身分を、伊邪那岐命にはく奪され、
悪行三昧の挙句、高天原を追放されたばかり。
果たして、可愛い弟なのでしょうか?
勿論、そんなことは知らない手名椎と足名椎。
天照大御神の弟神ならば ! と、
大喜びで、須佐之男命の言う通り、
八岐大蛇退治の準備に取り掛かります。
そして、櫛名田比売命は、須佐之男命によって、
櫛の姿に変えられ、須佐之男命の髪に挿されました。
古代の櫛は、竹ひごを縦に並べて、中央を熱し折り曲げ、
つる草で束ねたもので、竪櫛 ( たてぐし ) と言い、
現在の簪に近いものだったようです。
櫛は、「奇妙な事、不思議な事」を意味する、
「奇 ( く ) 」と「霊 ( ひ ) 」が語源となっており、
呪具としても用いられていたようです。
更に、成長の早い竹は、生命力が高いとされ、
生命力に溢れたものは、魔除けになると考えられていました。
また、古代、女性は生命力の源泉と考えられており、
女性である櫛名田比売命を、竹の櫛に変え、
自分の身に付けることは、三重の意味で、
魔的な存在であった八岐大蛇に対抗しうる、
強力な力になると考えられていたようです。
『古事記』では、どちらかと言うと、
「櫛」の部分を重要視されていますが、
『日本書紀』では、「奇」を美称とし、
美しい稲田、豊穣を表す神様として、
水田に豊穣をもたらす為、水神に仕える巫女、
水の精霊として、考えられていたようです。
現代では、農耕神としてと言うよりは、
夫婦和合、縁結びの神様として信仰されています。
ご神徳 縁結び
夫婦和合
安産
子授け
ここからは亜紀がお送りします。
櫛名田比売命
そっと須佐之男命の後ろに控えている感じ。
楚々としていて、
穏やかで、
押しが強くて派手目な女神様も多い中、
透明な美しさとでもいいますか。
割と強烈な女神様が周りにいた須佐之男命。
確かにひとめぼれするかもな(笑)
て、感じでしょうかね。
でも、だからって
弱いんじゃないんです。
ひょっとしたら最初は弱かったもしれない。
自分の運命は
「八岐大蛇への捧げもの」
でしかないと思っていた頃は。
なす術もなく、
悲運を受け入れる事を受け入れるしかないと思っていた時は。
でも、櫛名田比売命も
須佐之男命の中に見たんじゃないですかね。
「可能性」
というものを。
いいカップルだと思います。
欲目かな(笑)
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