※虚実が入り交じっていること前提でお読みください。

※過去記事シャルルさん編はこちらから。
【知覚する前】(一般的な史実と、shinnoの推測)

【知覚した後】(空想で具現化したシャルル7世の話)

【いま進行中の初回】
シャルルさん語り①「暗殺事件」


***

続きです。

先に結論を書いてしまいます。
暗殺事件を始め、もろもろの陰謀の黒幕は、母妃イザボー・ド・バヴィエールだと思います。

証拠はありません。ただの憶測です。

そう思った理由を以下に記しますね。



淫乱王妃の異名の通り、夫のシャルル6世の他、王弟、ブルゴーニュ派・アルマニャック派問わず有力貴族たちと関係があったようです。

よって、シャルルさんの血筋が怪しいのは事実です。
シャルルさんだけでなく、きょうだい全員が怪しい(父親バラバラ?)かもしれない。

結婚相手が精神を病んだ王だったことは同情します。

ですが、愛人関係だった貴族が殺されると、今度は殺した貴族に乗り換えるなど、メンタルが強いというか逞しいというか。

主義や主張は関係なく、美貌をエサにして力のある者につくという感じ?
彼女は王妃だから、女性トップの権力者ですけど、それでも飽き足りなかったのでしょうか。


それだけでなく、浪費家で、子供を養育する為の宮廷費まで使い込んでいたのは、前に書いた通り。
幼い王子王女は衣食に困窮し、修道院に預けられた…と。

ネグレクトに近いことをしながら、子供たちが成長すると支配下に置こうと躍起になっていたようです。

自身がブルゴーニュ派(イングランド寄り)に属するようになると、王女(シャルルさんの姉上)たちを次々と有力貴族に嫁がせます。
まあ、これはよくある話。

中には、自分の愛人の息子に王女を嫁がせたりも(よくある話…?)


長女(次女かも。シャルルさんの姉上)のイザベル王女は、わずか7歳でイングランド王に嫁ぎました。
こちらは、その結婚式を描いた絵です。

王女(左)が嫌がっているように見える…?
隣にいるロリコンっぽい人が、イングランド王リチャード2世(30)。

王女はドン引きしたかもしれませんが、この時のイングランド王は穏健派で、休戦するための政略結婚でした。
しかし、主戦派のクーデターで王位を奪われた王は、ロンドン塔に幽閉されて餓死します。
イザベル王女も幽閉されましたが、生き延びてフランスに返されました。

その後すぐに再婚しますが、20歳で亡くなります。
シャルルさんとは歳が離れている為、面識がなかったようです。



後年、シャルルさんが廃嫡されたあの条約で、カトリーヌ王女とイングランド王が結婚して、王位を譲る約束を交わします。

この時のイングランド王は、上のリチャード2世から王位を奪った人の息子です。
百年戦争中、あっちも国内ゴタゴタで王朝が変わっちゃった!
ついでにフランスの王位も奪っちゃお♪ってカンジ?


イングランド王の野望はともかく。

なぜフランスは…
いや、母妃は、息子の王太子がいるのに、わざわざ王女を嫁がせてまで、王位をイングランドに譲り渡そうとしたのでしょうか?

推測ですが。
息子のシャルルさんが王になるより、孫を王にした方が、両国を支配できる…と母妃は考えたのではないかと。

イングランド王も野心家で、フランス王位を欲しがっていたので、母妃とは利害が一致。

一般的に、結婚する時は準備期間があるものです。
和解交渉が暗殺事件で決裂し、シャルルさん黒幕疑惑が出たのは、カトリーヌ王女結婚の前年です。

結婚話を進めているのに、敵対する両派閥が和解して、王太子に臣従したら(つまり王太子の求心力が強くなる)困るでしょうね。

国内は内紛状態の方が都合がいいし(イングランドが介入する動機)、王太子はいない方がいい。
いっそ、父王の遺伝でシャルルさんも病んでいた方が都合が良かった…?


ちなみに、カトリーヌ王女が男児を産んだ9カ月後、イングランド王が35歳の若さで急死。
その二カ月後にフランス王(父王)も病死。

このタイミングも、すごい怪しい~

しかも、この時イングランド王はパリに滞在中で、死因は赤痢。
赤痢は、急性の消化器系伝染病です。
飲食物から感染し、腹痛、高熱、血便で苦しむそうな。
病死じゃなくて毒殺じゃないの~?

トロワ条約に則れば。
2人の王が亡くなったことで、イングランドで生まれた0歳児(シャルルさんの甥)に両国の王位が転がり込みました。

さて、一番おいしいのは誰でしょうか?


…と言っても、2人の王の連続死を疑っているのは、ただの憶測。


上で「母妃は子供たちを支配下に置こうとした」と書きました。
王女たちが政略結婚の道具になるのは、仕方ないことではありますが。

姉上の一人、ミシェル王女は仲睦まじい夫婦だったそうです。
夫を励ましながら、娘夫婦に口出ししてくる母からガードしていました。
しかし、王女が言うことを聞かないと知ると、母妃は侍女を送り込み、あろうことか実の娘を毒殺。

母妃、ガチで実子を殺めてます。

この人なら、シャルルさんを嵌めたり、命を狙ったとしても、不思議じゃないと思います。

2派閥の和解交渉を破綻させ、王太子を貶めて廃嫡し、王女をイングランド王に嫁がせて、生まれた孫を王位に就けて両国を支配する…

ここまでワンセットの陰謀だったのでは?


宮廷こわすぎ。


母妃… イザボーさん…
グリム童話に出てくる継母や魔女より、遥かに恐ろしい人だわ~。

続きます。



【追記】

本当の黒幕は母妃イザボーだー!と書いたものの。

きっと、母妃にも事情があったのだろうと思います。
当時と今は、常識も倫理観も全然違いますしね。

このブログは、シャルルさん視点がメインであり、シャルルさんが抱えている重荷を解放する(リトリーバル)ために、本シリーズを書いています。

だから、シャルル7世以外の人物は辛口評価だったりするかも~
母妃しかり、イングランドしかり。

でも、イギリス人だった前世もありますし、決して嫌いじゃないですから。

ただ、シャルルさん視点だと「宿敵!」になってしまうのは否めない。

本シリーズは、史実はそのまま。
史実以外の部分は、シャルルさんの感情と思考・独断と偏見によって構成されてます。
今後ともよろしくお願いします~

***

チャネリングやリトリーバルは、変性意識の領域で見聞きしているので、実体がどうなっているか分かりません。
解釈(フィルタ)次第で、見え方も考え方も変わるし、個人差があると思います。
他所の情報と違うとしても、私には判断できかねます。責任も取れません。
くれぐれも鵜呑みにしないでくださいね。