神は昭和の末期に我々地球人類に対して美しい想念を発せよと教えられた.
では,その美しい想念とは如何なるものであろうか?これまで科学者は人間が発する想念波動について本腰を入れて研究して来たか?残念ながら,そういう本質的なテーマに人生を捧げた科学者は殆どいない.地球文明が最先端と思い込んでいる科学については前回説明した.
要するに,今の「科学」は本質に到達していない.残念ながら多くの科学者は一部の専門分野に埋没し,全体を見通す力を有していない.大自然や物事を総合的に捉えようという謙虚な姿勢でない.
だが,これとは違い20世紀を生きた関英男先生こそ地球人が本当にやらなければならないことに取り組んで生涯を捧げて下さったと私は自信を持って言える.その関英男先生が成し遂げられた研究業績についてはこのブログで度々話題にして来た.
関英男先生は2001年12月に亡くなられた.しかし,その年に発行された学術誌「サイ科学」に掲載されている第一論文はなんとその関英男先生ご本人のものである.日本サイ科学会は関英男先生がご自身で1976年に創設されたれっきとした学術学会である.それで,当然ながら,その会誌の編集後記には当時の日本サイ科学会会長佐々木茂美先生によって「故関英男先生は,平成13年12月16日にご自宅で倒れられた後,病院で心不全の為にご逝去されました.お歳は96歳でありました.云々」というふうに綴ってあるのである.こういった事が果たして現代に生きる科学者が遂行達成できるか?ノーベル賞やらなんちゃら賞を幾つも獲得して自惚れて生活している世の科学者には絶対に成し遂げられないことである.関英男先生は55歳で紫綬褒章を獲得されたが,その際の本人談で「私が受賞獲得する等おこがましい云々」とある様に実に謙虚な態度姿勢であられた.しかも,関英男先生は生涯に亘って殆ど肉食をしておられなかった.野菜と穀物,海藻のみの食事で長寿を全うされたのである.肉食をしないと長生き出来ないと嘯く医学栄養学を専門とする科学者は今すぐクビ,廃業だ.そのインチキ医学栄養学は直ちに廃止せねばならない.
扨て,上記で述べたようにその関英男先生が最晩年に執筆された奇跡の論文が今回のテーマ「念波放送の理論と実験」と題するものである.この論文は関英男先生が永年関わっておられた電波通信工学の概念に基づいて論じて居られる.但し,念波放送とは世間一般に普及している電波通信の技術ではなく,「念波」による通信である.念波についてはサイ科学の基本事項の一つであり,このブログで度々話題にして来た.95歳でありながら,この論文の論旨は明晰で,殆ど衰えは感じられない.では,先ず今回はその論文の概要と1. はじめにの一部を次に記す.
念波放送の理論と実験
Theory and Experiments of Mind Wave Broadcasting
関 英男
Hideo Seki
Abstract: A convenient method of expressing the scale of MWBC (Mind Wave Broadcasting) was proposed by the auther for two kinds of MWBC, or the collective TM-Sidhi and the collective Senshin program. The former was proposed and practically examined by Maharish Mahesh Yogi. The latter was proposed and tried once in a large scale by the auther. Practicaldetails will be applied for both cases.
訳
概要:念波放送の規模を表現する便利な方法が提案された.集団TM-Sidhi と大人数による「洗心」プログラムという2種類の念波放送に対して,前者はマハリシュ・マヘシュ・ヨギによって提案され,実際に検討された.後者は著者によって提案され,一度大規模に試みられた.実践的な詳細は両方のケースに適用された.
1. はじめに
念波放送の元祖は何といっても,集団TMで有名なマハリシ・マヘシュ・ヨギではないかと思うのである.彼はインドのAllahabad大学で理論物理学を修めるとすぐ,ヒマラヤの聖者について13年間超越瞑想(TM=Transcendental Meditation)を学び,その後は彼独自で約3年間集団でTMする方法を研究開発した.(続く)
このように,関英男先生は人間が発する想念波動の先行研究について先ずは紹介された.今後本ブログでは,このテーマについて数回に亘ってシリーズ化していく.
※カバー写真は関英男先生の著書「超能力」の裏表紙にあるものを拝借した.
文献
関 英男:念波放送の理論と実験,サイ科学,日本サイ科学会,Vol.23, No.1, pp.1-5,(2001).