1980年代の月刊誌「宇宙の理」には神が定めた掟「洗心」について次のように述べてある.
「….サイ科学では,その人の起こす想念によって,その人から発するオーラーが美しくもなり醜くもなることが知られています.人間が『御法度の心』を起こしますと,その人の人体波動が乱れ,オーラ―が著しく醜くなり,宇宙の大生命から流入してくる高度な生命波動を遮断して受けられなくなります.…吾々地球人はよく『洗心』し,愛も智慧も超能力も備え,ユートピアを築かねばなりません.…。」
洗心についてはこれまで何度も説明して来た.
上記の説明のように,サイ科学は宇宙学と表裏一体の関係にある.地球の社会文化で認めらている「科学」とは本当は宇宙学的観点からすると唯物主義偏重科学のことである.一方,宇宙学の体系を構成する学問,即ち,宇宙文明から認められた科学は唯一「サイ科学」だけである.では,そのサイ科学とは何であるかの基本を関英男先生の解説から学んでみよう.
次の図は超常現象の種類を示したものである.サイ科学20周年記念誌1996年6月号の裏表紙に載っているものである.
中心のギリシャ文字「ψ」はサイと発音する.即ち,サイコトロニクスやサイコロジーの頭文字をとってψの文字を中心に据えて体系化するという意味合いが込められている.サイ科学で扱う分野はこのように実に多岐に亘っている.特に,物理的現象として「オーラ」や「霊写真」は私達の生活にも身近な話題である.心理的な現象としては「自動書記」や「テレパシー」などは理誌にある御神示においても度々登場して来た語である.生物的な現象としては「OOBE」が興味深い.即ち,Out of Body Experienceである.体外離脱とか幽体離脱,臨死体験などとも呼ばれる.ロバート・モンロー氏が自身のこういった神秘体験について詳細に本に記している.この図に示したものだけがサイ科学の全貌かというとそうではない.もっと深く掘り下げて,広く世の中で我々人類が体験して来た神秘現象が記述されねばならない.
次に,日本サイ科学会学術誌「サイ科学」創刊号に初代日本サイ科学会会長関英男先生が述べた一文があるので抜粋して次に示す.
「吾が日本サイ科学会は1976年初頭に漸く誕生した.(中略) 極めて困難な道であった.しかも,このような学会の誕生は人類の知的活動の発達過程において必然的なものと思われる.昨年(1975年)6月30日から7月4日までモナコで開催された第2回サイコトロニクス国際会議において,Dr. Stanley Krippner が行った基調演説の中で,『物質・エネルギー及び意識は相互関係を持っていると認めた上で,サイコトロニクスを人間とその環境の内的・外的相互作用,並びに,そこに関与するエネルギーの過程という分野について,学術的な方法で研究する一科学』と定義づけている.勿論,研究の範囲をサイコトロニクスだけに絞っても,同国際会議には120件以上の報告が提出された位であるが,吾がサイ科学会誌が受容する研究の範囲は,必ずしもサイコトロニクスと限定せず,広く超心理学・心霊科学・宇宙生命学,及び,UFOなどの関連分野に亘るものである.(後略)」
このように,関英男先生はサイ科学を従来の唯物科学から劇的に飛躍させるきっかけを20世紀の裡に整えておいて下さったのである.このブログではサイ科学の入門シリーズを今後記述していく.巷に多く存在する自称科学者の先生方には是非今取り組んでいる唯物主義偏重科学を卒業して頂いて,神の科学の「サイ科学」をこそ学んでほしいものである.
引用=日本サイ科学会 心を科学する博物館,http://psi-science.sakura.ne.jp/kokoro/psij/text/fw1-1.html
文献
1) 関 英男:念波,加速学園出版部,(1990).
2) ロバート=モンロー・坂本 正道 監訳・川上 友子 訳:体外への旅,ハート出版,(2007).