学校教育の不味さについてはこれまで度々述べて来た.

 

 

 

 

 特に,英語教育を早期に導入することについては私は断固反対である.

 

 

 この御神示で述べられている如く,昭和の時代から神は教育改革をせよと叱咤されているにも拘らず,我々日本国民の多くは学校教育は正しい,教育を受けない人は悪だ,社会ではやっていけないなどと断定してしまっている.この固定観念を先ず払拭しない限り,宇宙学には辿り着けないし,他の惑星に住む優良宇宙人との交流も進展しないどころか,その第一歩も踏み出せない筈だ.では,前回の続きを学んでみよう.

  御神示No.28 「地球学の誤謬」 取次の神より -続き-

 全ての存在に入りたる事物が,他の事物との関連に於て人類に貢献為し,学問も亦相互関係,相互依存の理を学ばせんが為のものなるを知るべし.然るに,邪神又は其の支配下に措かれたる為政者達及び教育者達は,斯く成る真理を隠蔽し,秩序に非ざる紊乱*1を齎さんが為に分科し分割為して人間理念の喪失と対立を企みしものなり.
 汝等今日の地球社会を直視せよ.相互関係に非ずして対立関係に終始為すなり.相互依存に非ずして奪い合うなり.是,分科し分割作すべからざるを分離為したる結果なるなり.故に互いに利益が背反し,人心は分崩離折となり愈々収集困難となりしなり.
 凡そ学問は人間理性の啓発を促進するを目的と為し,全ての事象に対し統一的,創造的,関連的に判断為さざるべからず.然るに今日の地球学は,記憶と思考耳*2を重視し,様々なる分野を設定為し,更にこれを分割し,更に細分化為したるが故に,其の頭脳は其の細部を記憶し思考せんが為に,枝葉末節耳に精神集中為す習性を生ぜしなり.此の習性が全体を把握為す巨視的能力の阻害を齎せしなり.是,其の者の霊位との関係に於て霊位優れ高き者は理念の安定有る故,此の悪影響一時的なるも,霊位低き者理念不安定なるが故に様々なる程度に悪影響を受け在るなり.故に教育高き文明圏の大多数の者達が,教育無き非文明圏の者達よりも一層紊乱の社会を築きて是を省る*3能力無き者達多きなり.
 人間の起こさんと為す全ての思考,行動は,人類に幸福と進化を齎すものであらねばならぬなり.地球人類は,教育の為に苦痛と不調和を齎し,人間精神に滋養を与える何物をも現今の教育にて齎さざる事実を克く克く反省し,加えて今日,教育の為に競争・闘争の心を起こし,学問の為に不幸生じ,邪神の企みにて人間に上下優劣の差を付け,畢竟*4世の汚濁混乱の元兇ともなりたる事実をよく把握反省し,教育大改革の端緒を打ち拓くべく思索を為すべし.此の事同朋に告げるべし.
 昭和56年10月5日 未明   神示


*1 びんらん
*2 のみ
*3 かえりみる
*4 ひっきょう ⇒つまるところ 結局

<解説> (Shinmoedake2011による)
・全ての物事が他の物事との関連において人類に貢献している.
・また,学問も相互関係や相互依存の真理を学ぶ為のものであることを知らねばならない.
・しかし,邪神又はその支配下に措かれている為政者達及び教育者達は,このような真理を隠蔽し,秩序ではなく紊乱*1を齎そうとしている為に,分科・分割させて人間理念の喪失と対立を企んで来たのである.
・我々は現代の地球社会を直視する必要がある.
・相互関係ではなく対立関係に終始しているではないか.
・相互依存ではなく奪い合っているではないか.
・これは分科し分割してはならないものを分離した結果である.
・したがって,互いに利益が背反して人心は分崩離折となり愈々収集困難となっている.傍から見て実に哀れである.
・大体が学問とは人間理性の啓発を促進することを目的とすべきである.
・全ての事象に対し統一的・創造的・関連的に判断しなければならない.
・しかし,現代の地球上文明の一般的学問とは,記憶と思考だけを重視し,様々な分野を捏造設定し,更にこれを分割し,更に細分化させた所為で,その頭脳はその細部を記憶し思考しようとする為に,枝葉末節だけに精神集中する習性を生じている.
・この習性が全体を把握する巨視的能力の阻害を齎している.
・これは,その者の霊位との関係において霊位優れ高い者は理念が安定している御蔭で,この悪影響は一時的ではある.
・しかし,霊位の低い者は理念が不安定である所為で様々な程度に悪影響を受けている.
・したがって,高等教育機関が多く存在する文明圏の大多数の者達が,教育機関が殆どない非文明圏の者達よりも一層紊乱の社会を築いており,これを反省する能力が無い者達が実に多いのである.
・人間の起こそうとする全ての思考や行動は,人類に幸福と進化を齎すものであらねばならない.
・ところが,地球人類は教育の為に苦痛と不調和を齎し,人間精神に滋養を与える何物をも現今の教育にて齎さない事実をしっかりと反省せねばならない.
・加えて,今日,教育の為に競争・闘争の心を起こし,学問の為に不幸が生じて,邪神の企みで人間に上下優劣の差を付け,結局世の汚濁混乱の元兇ともなっている事実をよく把握し反省せよ.
・そして,教育大改革の端緒を打ち拓くべく思索を始めよ.
・この事を同朋に直ちに告げよ.

 今回も実に重要で崇高な真理が述べられた.特に,この稚拙な教育制度の所為で「全体を把握する巨視的能力の阻害」が起きている点は重要である.私はこのことに10代から気付いていた.多岐に亘る学問分野は互いに関連し合っていることについては知っていたし,そのことを学術論文で述べたりしたこともあった.しかも,この御神示に示す如く,地球上の教育制度は宇宙文明が常識としているものから掛け離れて数千年も経過しているとは驚きと共に呆れ果てる.
 兎に角,地球文明の諸悪の根源は,次に示すように科学者先生方がお粗末な戦いに拘って生きている事だ.

 

 

この毎年恒例の科学研究費分捕り合戦制度がある所為で,学問とは「お金(カネ)」がないと発展しない,他の分野より私の分野が大事だ,といった幼稚な思考回路を持つ大学教授の馬鹿集団がいつまでも存続してしまうのである.この制度の所為で,一部の邪な金融資産家の意図する方向に研究の進む道が決められてしまうのである.結局はやはりこの社会を正しい方向に進ませる為には大学教授が唯物主義偏重科学を止めて,研究費の分捕り合戦も諦めて,精神的向上に寄与する活動に目覚めることである.

引用=城戸 縁信:地球学の誤謬,宇宙の理,ザ・コスモロジー,No.109,(1982).