燃えるような太陽の下、

彼は今日もコートに立ちます。

 

 

全意識を

たった直径約6.5cmのボールに

集中して、

 

縦23.77m、横8.23mのコートの中を

きらめく風となって、

 

縦横無尽に走る彼の頭上を

青空が回り続けます。

 

 

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プロテニスプレイヤーの

 

錦織圭 選手

 

彼の世界を股にかけての

活躍ぶりは、

 

皆さんもよくご存じのことと

思います。

 

 

時速200kmを超える

相手のサーブを打ち返す

リターンは世界屈指と言われ、

 

足の速さと巧みなフットワーク、

予測力を活かしたコートカバーリングで

 

時速130kmを越えるストロークの

応酬を確実に制していく。

 

 

さらに特筆されるのは、

そのメンタルの強さでしょう。

 

試合が競って長引いてきたら

誰しも心身ともに疲れ、

実力は出し切れなくなっていくもの。

 

 

ところが、

試合が最終セットにまで及んだ際の

錦織選手の勝率は、

 

2014年は87.5%

(21勝3敗、うち5セットでは4勝0敗)、

 

キャリアを通しても79.8%で、

歴代選手トップの記録を誇るそうです。

 

(Wikipediaより)

 


「自分ができることを最大限やる。
シンプルにいえば、

やることはそれだけです。


誰かと戦うとか、

自分の中の

悩みやプレッシャーと

戦うなどではない。

ただただ、

自分の全力を発揮することを

目指すわけです。

できることを

最大限やるだけです。
本当にシンプルです」

(錦織圭)

 

 

こともなげにそう語る

錦織圭選手の言葉を

今回はご紹介していきます。

 

 

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「誰かを越すとか、

誰かに抜かれるとかではなく

自分ができる最大の努力をする」

 

 

 

この1球に熱い情熱の全てをかける

錦織選手の勝負に対する

心構えは実にシンプルなようです。

 

それでは、

勝つために彼はどんな努力を

するのか?

 

 

「自分としての武器を持つことが

いちばん大切なんじゃないかと

思います。

 

僕の場合、

サーブが強くなかったので、

フォアが自分の武器だったし、

ストロークに自信がありました。

 

自信を持てるショットを

何か一つ持っていれば、

強くなれると思います」

 

 

そして、

彼は一般の人に向けて

こうも言っています。

 

 

「自分ができることを模索して

考えることに意味がある。

まず、あなたが取り組むべきことは

『自分のできること』

を明確にすることです。

僕は起業家の支援をしていますが、

そこでも同じです。

うまくいく人は

『自分のできること』

を積み重ねるようにして、

勝負をしています。

 

でも、うまくいかない人は違います。

『自分のできないこと』

に挑戦し、

バクチのような勝負を

してしまうわけです。

 

できないことをやるのではなく、

できることをやるのです」

 

 

サーブが強くない・・・

という自分を知り、

 

サーブを強くすることではなく、

 

フットワークやコートカバーリング、

そしてストローク力を磨いて、

 

世界ランキング自己最高位

シングルス4位

(アジア男子歴代最高位)

 

まで駆け上がった

錦織選手のように、

 

 

自分は何が得意で、

何が得意ではないのかを知り、

 

 

自分の得意な分野を

伸ばしていくことに努めること。

 

自分の自信となる武器を

磨いていくこと。

 

「自分自身の牙を研ぎすましていくこと」

 

 

私たちも

 

明日に向かって、

勝利をつかむために、

 

取り入れていきたい心構えですよね。

 

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ロジャー・フェデラー

身長185cm 体重85kg

 

ノバク・ジョコビッチ

身長188cm 体重80kg

 

ラファエル・ナダル

身長185cm 体重85kg

 

マリン・チリッチ

身長198cm 体重82kg

 

そして

 

錦織圭

身長178cm、体重75kg。

 

 

世界のトップ選手との体格差は

否めない錦織選手が

 

常に自分の出せる全力を

出し続けたら、

 

体がもたなくなる・・・

 

それは避けようのない

事実なのかもしれません。

 

 

彼がどのような気持ちで、

ケガと向かい合ってきたのか。

 

どんな思考をもって

一度は滑り落ちた世界の

トップグループに返り咲いたのか。

 

 

倒れるたびに

希望を持ち続け、

立ち直った彼の言葉もまた、

 

私たちが

見習うべき教訓を教えて

くれるでしょう。

 

 

「ケガも手術もなかったら、

と思いますけど……。

ま、それは

どうしようもないことなので、

考えてもしかたがないかなと。

それがあったからこそ、

今があるのだと

考えるようにしています」

 

 

自分の体格については

ある程度以上は、

持って生まれたものによるもの。

 

自分の力だけでは

どうにもならないものでしょう。

 

そして、

 

おきてしまったケガもまた

泣いても、嘆いても、悔やんでも、

 

どうにもならないものでしょう。

 

 

だから、

 

考えても仕方ないこと、

状況をよくすることができないこと、

 

それらに対しては意識を向けない。

考えない。

 

それは時間と労力と精神力の

無駄ですからね。

 

 

「過去のことを

振り返ってばかりいたんですが、

ふと目の前の目標に集中したら

嫌なことは消えていきました」

 

 

「もし今、自分にできること、

やるべきことがあるとしたら

それは何か?」

 

そう考えて、

 

くよくよせずに

今できることに集中すること。

 

 

「希望は全部失ったわけでは

なかったので、

また1から始めようと思いました。

長い道のりであっても、

1つの経験として

やっていかないといけないと

思いました」

 

 

ケガに対してもそうでしょうし、

 

思い通りにいかない現実に

対してもそうでしょう。

 

 

最後まで希望を捨てずに、

 

 

「全てを自分の今後の成長につなげていく」

 

そう心に決めて、

転んでも何度でも立ち上がること。

 

あきらめないこと。

 

 

テニスでも人生でも、

倒れたままでいたら、

それでおしまいですからね。

 

 

/////////////

「勝てない相手は

もういないと思うんで、

できるだけ上を向いてやりたい」

 

 

この言葉、

 

錦織選手の言葉の中でも

特に有名なものなので、

ご存じの方も多いかもしれません。

 

 

力強くて、

 

そして

 

まばゆい輝きを放つような、

素晴らしい言葉ですよね。

 

 

この言葉、

もし私たちに当てはめるとしたら、

 

 

「勝てない相手」

 

それは必ずしも、

他の誰か

というわけではなく、

 

自分自身であり、

自分の置かれた試練や逆境、

 

 

そういうものといえる

かもしれませんね。

 

 

倒れてもいいのだと思います。

大切なことは必ず立ち上がること。

 

「自分は負けない」

そう心に決めて、

 

終わりのないこの道の上を、

 

決してうつむかないで、

顔を上げて歩き続けて、

 

 

そして

 

私たちもいつか、

 

 

「勝てない相手はもういない」

 

自信を持ってそう言えるように、

 

自分の目の前のこの道を

前進し続けていきましょう!!

 

 

【世界のトップ選手たちと記念写真を撮る錦織選手】

 

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