「それはネットをはさんだ格闘技」

誰かがそう言っていました。

 

 

その名の通り、

 

音をさせて肌を突き刺すような

灼熱の太陽の下

 

体力が尽きるまで、

体力が尽きた後ですら、

 

ボールを追って

自分のコート内をひたすら走り続け、

 

そのボールを

相手コートに向けて力いっぱい打ち続ける。

 

 

最後は気持ちと気持ちの勝負、

精神力の勝負、

 

なのかもしれません。

 

 

それでも、

 

お互い死力を尽くした試合終了の瞬間、

その場に勝者は二人いません。

 

 

プロテニスの世界、

そして勝負の世界は厳しいものです。

 

 

でも私たちの人生も、

時にそんなものかもしれませんね。

 

 

人生における勝負の時、

 

その勝負を決する重要な要素の一つは、

 

「メンタルを整える」

こと。

 

その方法を知りたいと思ったら、

この人の言葉が

あなたにヒントをくれるかもしれません。

 

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Losing is not my enemy, fear of losing is my enemy.


負けることは私の敵ではない。

負けることへの恐怖が私の敵だ。

(ラファエル・ナダル)

 

 

スペイン出身のプロテニスプレーヤー、

ラファエル・ナダルは、

その情熱的で粘り強いテニスで

 

球足の遅い、

 

時に、1ポイントとるためにさえ

数分間にわたるラリーを

繰り返す必要のある、

 

クレーコートでの試合に、

無類の強さを発揮し、

 

クレーコートで行われる世界四大大会、

全仏オープンで

実に11回の優勝を飾っている

テニス史に残る名選手です。

 

 

【パリの名所ブローニュの森に隣接する

全仏オープンテニスの舞台、スタッド・ローラン・ギャロス】

 

You just try to play tough and focus point for point. 

Sounds so boring, 

but it’s the right thing to do out there.


1ポイントずつ、集中して、

タフにプレーする。

つまらなく聞こえるかもしれないが、

コートに出てやるべき事はそういうことだ。


 

技術や体力を超えた

精神力の勝負ともいえるような

戦いの舞台で、

 

勝ち続ける。

 

そのためにやるべきこと。

それは、

 

自分の持つ能力を発揮するために、

 

自分自身の弱い心に

負けないために、

 

自分にブレーキをかける、

「敗北への不安」

 

を打ち消すこと。

 

 

どうすれば消せるのか?

 

今自分の目の前にある、

自分がすべきこと1つ1つに

 

集中しきること。

無心でやりきること!

 

それができる選手こそが

「勝負強い」

 

そう呼ばれるのかもしれませんね。

 

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とはいえ、

人生晴れた日もあれば、

嵐の日もあります。

 

さすがのナダルとて、

その宿命から逃れることは

できません。


If you don’t lose, you cannot enjoy the victories. 

So I have to accept both things.


負けた経験が無ければ、

勝ったときの喜びは味わえない。

だから両方受け入れなければいけないんだ。
 

 

思い通りの結果が出なかった時。

悔しい思いをした時。

 

そんな時は、

 

負けは負け。

潔く認め、受け入れること。

 

そして

 

自分が本当に欲しいものは何か。

自分が本当にすべきことは何か。

 

それらを見つめ、

それらをなし続ける。

 

それこそが自分を

次の栄光へと導いてくれる架け橋。

 

 

ナダルにとってはそういうことのようです。

この言葉のように・・・。

 

The glory is being happy. 

The glory is not winning here or winning there. 

The glory is enjoying practicing, enjoy every day, 

enjoying to work hard, 

trying to be a better player than before.


栄光とはハッピーでいること。

栄光はこっちで勝ったとか

あっちで勝ったということではない。


栄光とは練習を楽しみ、

毎日を楽しみ、努力を楽しみ、

前よりも良い選手になろうとすることなんだ。

 

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「この一球は絶対無二の一球なり
されば身心を挙げて一打すべし」

 

テニスの初代全日本チャンピオンである

故福田雅之助氏は、

そう言いました。

 

テニスも、私たちの人生も

同じ1球、同じ1日は1つもありません。

 

 

ナダルのように力強く、

 

It’s not the time to look for excuses.


言い訳を探してる場合じゃない。

 

 

 

自分を信じて、挑戦し続ける。

 

When one player is better than you, at this moment, 

the only thing you can do is work, 

try to find solutions 

and try to wait a little bit for your time. 


I’m going to wait and I’m going to try a sixth time. 
And if the sixth doesn’t happen, a seventh. 

It’s going to be like this. That’s the spirit of sport.


自分よりも上手い選手が今いるのなら、

君ができることは練習、

解決策を見つけること、自分の時が来るまで少し待つこと。


僕は待って、6度目の挑戦をする。

そしてもし6度目が上手くいかなかったら7度目だ。
そんなふうになるよ。それがスポーツ精神だよ。

 


 

そうやって、

ナダルが栄光をつかんだように、

 

 

うまくいかないことがあったとしても、
自分のやるべきことをやりながら、

 

自信を、

挑戦する気持ちを、

 

失うことなく、

 

あとは時を待つ。

 

 

そして

 

きらめくような命を込めて、

自分の人生の一球一球を

大切にして生きる。

 

 

それこそが、

 

メンタルを整えた、

「勝負強い」

生き方。

 

そういうものかもしれませんね。

 

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