このところあちこちで、

「平成最後の」

 

という言葉が聞かれてきましたが、

 

とうとう

「平成が終わる」

 

その時が実感される時が来ましたね。

 

 

バブル崩壊からの

「失われた20年」といわれる

デフレによる経済低迷。

 

地下鉄サリン事件などの

凶悪犯罪の発生。

 

阪神大震災、東日本大震災、

熊本地震、平成30年7月豪雨などの

たび重なる自然災害・・・。

 

 

振り返ってみると、

決して楽しいことばかりではなかった

平成という時代でしたが、

 

私たち日本人は、これらの苦難に

立ち向かったおかげで、

 

また絆を強くできた時代だった・・・。

 

困難の先に

光もまた見ることができた。

 

 

そんな時代だったかもしれませんね。

 

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幕末・・・

 

年号だけでなく、

江戸の幕府体制から近代日本へと

「時代」が動いた時。

 

そうあの「明治維新」の時です。

 

 

竜馬がゆくや『燃えよ剣』で

知られる小説家、司馬遼太郎は

言ったそうです。

 

「歴史の変革は

まず思想家が出て、

次に革命家が出て、

最後に実務派が出てくる」

 

 

ちなみに、

 

司馬遼太郎はここで

「革命」

 

という言葉を使っていますが、

明治の新政府樹立までの

歴史の動きは

 

「維新」

 

と称されていますね。

 

「明治革命」ではなく

「明治維新」と称されるのには、

きちんとした理由があるそうです・・・。

 

 

司馬遼太郎の言葉にお話を戻すと、

 

実務派と言えば、

大久保利通や

初代総理大臣の伊藤博文たち

といえるのでしょう。

 

革命家と言えば、

坂本龍馬や高杉晋作たち・・・。

 

 

そして、

歴史の変革の起点となる

 

思想家

 

として、まずあげられるのは、

 

私塾「松下村塾」で、

後の明治維新で

重要な働きをすることになる、

多くの若者たちに思想的影響を与えた

 

吉田松陰

 

でしょう。

 

 

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「決断して断行すれば、
何ものもそれを

妨げることはできない。
大事なことを

思い切って行おうとすれば、
まずできるかできないか

ということを忘れなさい」
(吉田松陰)

 

 

人の心は本能的に

安心・安全を求めるもの。

 

・・・だからなのでしょう。

新しい行動を起こす時には、

 

「できる」

 

という証拠が

ものすごく欲しいですよね。

 

 

だけど、

その証拠を求め、待っているうちに

 

「時間がないから・・・」


「どうやったらいいか

わからないから・・・」


「自分には才能がないから・・・」

 

という心の声が聞こえ始めて

時間だけが過ぎていって、

 

結局、

 

「何もしなかった」

「何も変えなかった」

 

・・・で終わってしまったこと、

 

あなたにもありませんか?

 

 

だから、

 

「君子勿素餐」

(君たちはどうか

いたずらに時を過ごすことなかれ)

(吉田松陰)

 

 

大切なことは、

決断して、断行すること。

 

 

自分の心の声を聞いて、心が

 

「それは大事だ」

と返してきたのなら、


「できるか、できないか」
ではなく、


 

それを「やる」という

 

「意思」と「決断」

 

をもって行動を重ねていくこと。

 

 

それを実践できた者だけが、

結果を出し、

志を実現していくのでしょう。

 

 

「悔いるよりも、

今日直ちに決意して、

仕事を始め

技術をためすべきである。

何も着手に

年齢の早い晩い(おそい)は

問題にならない」

 

 

今がその時です!

さあ、前進していきましょう!!

 

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「夢なき者に理想なし、

理想なき者に計画なし、

計画なき者に実行なし、

実行なき者に成功なし。

故に、夢なき者に成功なし」

 

 

松陰の生涯は、

わすか29年あまりでした。

 

そして

彼がそのたった29年間の

生涯を通して見せた、

 

信念を貫き通した生きざまと

その言葉は、

 

その後まもなく

海外の列強の脅威という

暴風雨にさらされていく

日本を守り、

 

時代を明治維新という

夜明けに導いていく

多くの人材を育てていったのです。

 

 

新しい時代、

 

令和(れいわ)

 

の夜明けという「今」を生きる

 

私たちも

 

 

夢を見て、理想を掲げ、計画し、

行動し、そして成功する

 

「夢見る成功者」

 

となって、

 

 

私たち日本人全員が

力を合わせ、心を一つにして、

 

これから始まる新しい時代を

 

私たちの子孫たちに

胸を張って手渡していかれる、

 

素晴らしい時代にしていきましょう!!

 

 

 

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【こちらの記事も是非どうぞ】

おもしろきこともなき世を / 高杉晋作の世界

 

燃えよ剣 !! / 土方歳三の世界

 

竜馬がゆく / 坂本龍馬の世界 II

 

敬天愛人 / 西郷隆盛の世界

 

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「明治革命」ではなく「明治維新」と

称される理由。

 

それはこの時に起きた変化は

「革命」

という言葉の定義とは違ったから

のようです。

 

 

(革命という言葉は、

様々な分野・概念に派生していて、

「何が革命で何が革命でないか」

の定義は、学者の間で議論が

続いているそうですが)

 

一般的に政治体制における革命とは、

 

「被支配階級が支配階級を倒して

政治権力を握り、

国家や社会の組織を根本的に

変えること」

(デジタル大辞泉(小学館)より)

 

と言われます。

 

フランス革命やロシア革命、

あるいは中国の歴史でたくさん見られる

支配体制の変更は「革命」と

呼ばれるものであるのに対し、

 

 

明治の新政府樹立の際は、

 

政治体勢は大きく変ったものの、

元々日本の元首であった天皇に

支配体制が戻った(元首に変更はない)

ということなので、

 

(江戸幕府は政治の組織であり、

この時代も日本の元首は天皇でした)

 

この時代の動きは、

 

革命 (Revolution) ではなく、

維新 (Restoration ・・・復元、復古) 

 

と呼ばれているそうです。