あの西郷隆盛は、
この男を評してこう述べたそうです。
「天下に有志あり、余多く之と交わる。
然れども度量の大、
龍馬に如くもの、
未だかつて之を見ず。
龍馬の度量や到底測るべからず」
(世の中にはしっかりとした
志をもった男は沢山居り、
私はそんな連中と数多く付き合ってきた。
しかし度量の大きさについて
龍馬ほどの者に会ったことはない。
龍馬の度量がどれほどかは
とても計ることはできない)
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日本人なら誰もが憧れる。
そう言われている坂本龍馬。
人懐こい性格で、
いつもにこにこと笑っている。
そんな彼の周りには
いつも人が集まっている。
いざ戦えば剣の達人であり、
どんな苦境においても、
惑わずにやりと笑うだけの
度量を持つ男。
広くて大きな心で、
既成の概念にとらわれず
常人が見ているその先を見通し、
欧米列強から狙われていた日本を
戦火をもたらすことなく、
新時代への夜明けへと導いた男。
それが私たちがもつ
坂本龍馬像ではないでしょうか。
そして、
その坂本龍馬が史実以上に
「龍馬」に感じられるのが、
司馬遼太郎著
「竜馬がゆく」、
の世界かもしれません。
今回は特別編として、
小説 「竜馬がゆく」の中での、
坂本「竜馬」
の名言を紹介していきます。
【太平洋をながめる龍馬像】
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「何でも思い切って
やってみることですよ。
どっちに転んだって人間、
野辺の石ころ同様、
骨となって一生を終えるのだから」
私たちが竜馬にまず憧れるのは、
故郷の土佐にとらわれることなく、
京、江戸、長崎
と日本中を所狭しと渡り歩いた
あの行動力ですね。
「人の世に道は一つということはない。道は百も千も万もある」
考えている暇があるなら
まずはやってみる。
やり方なんていくらでもある。
「俺は落胆するよりも
次の手を考える方の人間だ」
うまくいかなければ
次のやり方でやればいい。
人間そのくらいの覚悟で
行動し続けることができれば、
結果は後からついてきて当然。
私たちもそう考えて
行動していきたいものですね。
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「奇策とは百に一つも
用うべきではない。
九十九まで正攻法で押し、
あとの一つで奇策を用いれば、
みごとに効く。
奇策とはそういう種類の
ものである」
目標を達成するためには、
「ここぞ!」
という時の勝負強さが必要不可欠。
正攻法にしろ、奇策にしろ、
大切なことは、
冷静に状況を見極める眼と、
緻密に対応を考える知恵と、
大胆に決断する度胸。
「慎重もええが
思い切ったところが
なきゃいかん。
慎重は下僚の美徳じゃ。
大胆は大将の美徳じゃ」
確かにそういうものかもしれませんね。
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「金よりも大事なものに
評判というものがある。
世間で大仕事をなすのに
これほど大事なものはない。
金なんぞは、
評判のあるところに
自然と集まってくるさ」
自分一人でできることなど、
世の中では限られたもの。
だから
人から信頼を得て、
人から協力を受けることは
お金を稼ぐという目的のために限らず、
あらゆる目標達成のため必要不可欠なこと。
そのためには、
何物に変えたとしても
人から信頼されること。
誠実であること。
社会を生きていく上で、
私たちも忘れてはいけない
心構えですね。
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目標を見定めて、
失敗を恐れることなく
全力で行動すること。
失敗したらめげることなく
その次を考えるのみ。
行動力、知恵、度胸、
そして誠実さをもって
私たちも竜馬のように颯爽と
胸をはっていきたいですね。
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この記事でご紹介する、
「竜馬がゆく」
からの最後の言葉です。
これこそが竜馬 = 龍馬の生き方
そのものをあらわしているかも
しれませんね。
「いったん志を抱けば、
この志にむかって
ことが進捗するような
手段のみをとり、
いやしくも
弱気を発してはいけない。
たとえその目的が
成就できなくても、
その目的への道中で死ぬべきだ」
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