優先順位の思考【時事所感97】
「有事になったらどうしよう」
「安保法制反対」
「戦争に巻き込まれる」
「戦争反対」
「軍国主義になってしまう」
色々と人々の不安の声が聞こえてきます。
「命は大切」
「平和は重要」
もっともな意見だと思います。
ここで思考を働かしておくべきと感じる点、
「命が大切」つまり「生きる」が大切ならば、
どのように「命」を守る、維持するかである。
他国へ逃げ延びてでも生きるのか、
場合によっては敵国の属国になってでも生きるのか、
他国覇権大国の保護領になったほうが安全に暮らせることを選ぶのか、
郷里愛を優先して闘って生きるのか、
他にも選択肢が沢山挙がります。
もう一つ、
「平和」とはどういうことと捉えて認識しているのか。
世界が皆平和な関係をいうのか、
自分達の国だけ平和ならばよいことをいうのか、
力関係の均衡、バランスが保たれて平和な状態をいうのか、
これも解釈が沢山あるかもしれません。
真剣に考えてみては如何でしょう?
周辺諸国【時事所感96】
ロシア、中国、北朝鮮に韓国、
日本は周辺諸国を見渡すと友好関係にあるとは言い難い国々に囲まれています。
世界各地域をみれば、
隣国や周辺諸国と良好な関係の国々は少ない。
国境線や領土・領海問題、民族対立、宗教戦争、移民問題、イデオロギー対立、経済的利害関係、文化や価値観の違い、覇権争いや歴史的背景がある故に、
対立関係にある国々が殆どである。
一見、例外であり友好関係にあるような国々も、
他国の軍事侵攻や周辺諸国への植民地支配等の外的要因によって、
周辺諸国同士が手を結ぶこともある。
しかしながら基本的には地理的関係など密接な諸関係にある国々は対立関係になるのが常である。
欧州、北南米、中東、アフリカ、東南アジア、東アジアと地域諸国には各々の関係性や背景があるのです。
これらを認識すれば、周辺諸国と関係が良好でないのは日本だけのような錯覚をするのは誤りでしょう。
「保守思想」の柱【時事所感95】
今回は、保守思想家で著述家の故・西部邁氏の話から抜粋しました。
本来の「保守思想」とは大まかには柱3本から成るといわれる。
①懐疑主義“skepticism”
・私達人間は不完全“imperfection”である。
故に所詮その不完全な人間の思想や構築など考えることも不完全である。
相手にも自らの発言や考え方でも不完全であり、
極論すれば飽くまで仮設に過ぎないといえる。
それについて懐疑の思考を持つ。
懐疑主義“skepticism”の“skept”は元々の意味は「深く考える」「熟考する」。
自分達の考えについて再度深く考える、見直す、再解釈し直す。
②有機態論“organism”※organic theory
・有機態としての人間社会、
人間の関係性、社会の成り立ちは長い年月のなかで営まれ続けて、
そうした歴史のなかで人間社会は徐々に構築されていく。
まるで植物が成長するかのように、
更に成長するときもあれば、逆に枯れてしまうときもある。
数千年、数万年という人類人間の歴史の長い年月なかで積み重ねて成長してきた社会を、
「科学的見地から~」などと人間が大幅に改革したり根本から再設計・再構築したり等々の考え方や行為は、社会学からするとしてはいけない。
③漸進主義(ぜんしんしゅぎ)“gradualism”
・「懐疑主義」「有機態論」を踏まえたうえで関連してでてくるのが「漸進主義」。
人間社会という集合体は各自様々な考え方から発言や行動を起こすなか、人間は不完全であるが故に、
急激な“radical”「急進主義」な原理、思想から過剰な再設計、再構築、改革等は行ってはいけない。
本来の保守というのは、この重要な基本的な3つの柱があることを我々はしっかり認識しておかなければいけない。

