多事争論(時事所感) -22ページ目

開戦の予兆【時事所感108】

連日のメディア報道の通り、ロシア軍がウクライナへ侵攻しました。


開戦の予兆を米国バイデン大統領が示唆した通り、

ロシア軍がウクライナへ侵攻。


ここで述べるのは、バイデン氏が触れていた開戦予兆です。


 現代戦争においての開戦突入前に必須条件は、

「補給」「兵站」(logistic)のルートを堅固に確保することです。



※「補給と兵站」・・・戦場前線の戦闘部隊のために後方部隊が、前線に必要な武器弾薬や食糧等必要物資を補給支援するための補給路を確保、支援する任務。


これを軍事衛星や高度偵察機等で地上を偵察分析することで把握することが出来ます。


米軍偵察機では、U2ドラゴンレディやSR71等が有名でしょう。



米国空軍U-2 ドラゴンレディ



話を軍事侵攻へ戻すと、

 常套手段として順に、


①制空権を掌握する

 陸上部隊の進軍を支援するために、爆撃機が敵の前線地上部隊を空から攻撃します。

そのためには、先ずは制空権を掌握する必要があります。

戦闘地域の空域を哨戒機やレーダー装置を使い、

敵の戦闘機や爆撃機等捕捉追尾して、これを攻撃、戦闘空域から排除します。


②空から陸上を攻撃

 陸上編成部隊の進軍支援として、先ずは発電所や送電網、通信アンテナや関連施設を戦略爆撃機やミサイル等で破壊。敵軍の指揮命令系統を絶ち、敵軍の統率を混乱させます。

また戦闘地域の敵地上部隊を空爆します。


テレビ局やラジオ局新聞社等メディアの襲撃や占拠利用、又は破壊活動はその次になります。


③陸地からの侵攻、上陸作戦

 航空部隊の制空、前線の敵地上部隊への爆撃を切っ掛けに陸上編成部隊の進軍、地上戦が始まります。



これに関連した話は別の機会で。







※この記述は2週間程前のものなので、異なる部分もあるかもしれません。



ロシア観点の解説(TV東京/豊島晋作)【時事所感107】

個人的に多忙のため久々の投稿になります。


今回はテレビ東京TXN系列のニュース解説動画、

「豊島晋作のワールドポリティクス」から御紹介したいと思います。







「ロシア論理で読み解くウクライナ問題」

というタイトルで解説動画を偶々見かけ、

これが分かり易いので御紹介したいと思いました。


以前に時事所感内でお話した「ロシア・ウクライナ問題」や「ドイツ・ロシアに挟まれたポーランド」の独ソ戦、

関連した話が分かり易く出てきます。


ロシア側の「戦争へのトラウマ」「米国、欧州諸国への不信感」について、

分かり易く丁寧に解説しています。

無料共有動画等で視聴出来ますので、

関心ある方々は視聴してみては如何でしょう。


何れ後にお話しようと考えていた国際政治の規範の一つ「勢力の均衡」(バランス・オブ・パワー)も話に出ます。








初めて尽くしのトランプが日本に示唆したもの【時事所感106】

先ずは、アメリカ合衆国前大統領ドナルド=トランプ氏についての話を。


米国ワシントンD.C.在住の外交問題にも精通している金融アナリストの伊藤貫氏からのお話を主に抜粋します。


ドナルド=トランプ氏のご両親、父親はドイツからの移民で商売人、母親はスコットランドからの移民で慈善家、父親のビジネスが軌道にのるまでの苦労する姿を知っています。

父親のビジネスが成功して、彼は上層階級の学校へ入学しますが、

学校から「素行不良」と評価され、これが理由に陸軍系の学校へ編入されます。






伊藤氏の話から抜粋すると、

この頃のドナルド少年は、上層階級のクラスメイトとは気が合わなかったそうで、

親や教師の前では皆が優等生顔をしていて、表裏がある上層階級子息のクラスメイトを良く思わなかったそうです。

ビジネスで成功しても、父親はドイツからの移民一世だったため、上層階級(エスタブリッシュメント:支配階級)のパーティーや会合でも新顔成金が故の疎外感があったらしく、エスタブリッシュメントの人々にも馴染めなかった。

ドナルド少年はわざわざ少し離れたエリアの移民系や下層階級の子供達のところへ遊びに行っていたようです。


ドナルドトランプ氏の少年時代のこうした話を聞くと、

選挙相手候補やメディアに「フェイク」を連発する姿、「嘘つき野郎!」「奇麗事ばかりの偽善者!」を真顔で叫んでいるのも腑に落ちます。





時間を現在に戻すと、

彼は米国の歴代大統領では、州知事や市長、軍や政府要職に就いたことがない初の大統領です。


もう一つ付け加えると、

日本の核武装を容認した初めての米国大統領でもあります。


つまり、彼は「真の政治家(statesman)」でもなく、

「プロの政治屋(politician)」でもなく、

「商売人、実業家(businessman)」であり、

政治の世界では「素人(amateur)」でした。








彼が「日韓核武装論」発言でバッシングされたのは御記憶にあるでしょうか?

日本や韓国に展開する米軍に関した話も、

「他国を防衛する余裕はない」

「自分の国は自分で守るのが当たり前だ」

「北朝鮮が核兵器を所有しているのだから、日本も核兵器を所有したほうがよい」

「防衛だけではなく攻撃できるようにしたほうがよい」

「核兵器を保有する国が増えるのは時間の問題」

と発言しています。


これが米国の国務省や国防総省、米国政府の各省庁、政府中枢や軍需産業界等には大問題だったため、

トランプ氏が大統領に就任してから初めのうちから関係が悪かったのは当然だったのです。


米国政府は第二次大戦後から現在も、

米国の「核の傘」に守られていることを理由に、日本の核兵器保有を認めない方針を継続しています。


「自分の国は自分で守れ!」

米国にトランプ大統領が現れたことは、

奇麗事や建前ばかりのレトリックでは国際社会の潮流に翻弄されて国家の主体性や存続が保てないことを日本人に示唆してくれていました。


長くなるので、この続きは近々・・・。