初めて尽くしのトランプが日本に示唆したもの【時事所感106】
先ずは、アメリカ合衆国前大統領ドナルド=トランプ氏についての話を。
米国ワシントンD.C.在住の外交問題にも精通している金融アナリストの伊藤貫氏からのお話を主に抜粋します。
ドナルド=トランプ氏のご両親、父親はドイツからの移民で商売人、母親はスコットランドからの移民で慈善家、父親のビジネスが軌道にのるまでの苦労する姿を知っています。
父親のビジネスが成功して、彼は上層階級の学校へ入学しますが、
学校から「素行不良」と評価され、これが理由に陸軍系の学校へ編入されます。
伊藤氏の話から抜粋すると、
この頃のドナルド少年は、上層階級のクラスメイトとは気が合わなかったそうで、
親や教師の前では皆が優等生顔をしていて、表裏がある上層階級子息のクラスメイトを良く思わなかったそうです。
ビジネスで成功しても、父親はドイツからの移民一世だったため、上層階級(エスタブリッシュメント:支配階級)のパーティーや会合でも新顔成金が故の疎外感があったらしく、エスタブリッシュメントの人々にも馴染めなかった。
ドナルド少年はわざわざ少し離れたエリアの移民系や下層階級の子供達のところへ遊びに行っていたようです。
ドナルドトランプ氏の少年時代のこうした話を聞くと、
選挙相手候補やメディアに「フェイク」を連発する姿、「嘘つき野郎!」「奇麗事ばかりの偽善者!」を真顔で叫んでいるのも腑に落ちます。
時間を現在に戻すと、
彼は米国の歴代大統領では、州知事や市長、軍や政府要職に就いたことがない初の大統領です。
もう一つ付け加えると、
日本の核武装を容認した初めての米国大統領でもあります。
つまり、彼は「真の政治家(statesman)」でもなく、
「プロの政治屋(politician)」でもなく、
「商売人、実業家(businessman)」であり、
政治の世界では「素人(amateur)」でした。
彼が「日韓核武装論」発言でバッシングされたのは御記憶にあるでしょうか?
日本や韓国に展開する米軍に関した話も、
「他国を防衛する余裕はない」
「自分の国は自分で守るのが当たり前だ」
「北朝鮮が核兵器を所有しているのだから、日本も核兵器を所有したほうがよい」
「防衛だけではなく攻撃できるようにしたほうがよい」
「核兵器を保有する国が増えるのは時間の問題」
と発言しています。
これが米国の国務省や国防総省、米国政府の各省庁、政府中枢や軍需産業界等には大問題だったため、
トランプ氏が大統領に就任してから初めのうちから関係が悪かったのは当然だったのです。
米国政府は第二次大戦後から現在も、
米国の「核の傘」に守られていることを理由に、日本の核兵器保有を認めない方針を継続しています。
「自分の国は自分で守れ!」
米国にトランプ大統領が現れたことは、
奇麗事や建前ばかりのレトリックでは国際社会の潮流に翻弄されて国家の主体性や存続が保てないことを日本人に示唆してくれていました。
長くなるので、この続きは近々・・・。


