多事争論(時事所感) -10ページ目

中川昭一/ALTERED STATES⑥【時事所感143】

話の続きになります。

伊藤貫氏のお話です。


(以下、伊藤貫氏)



少し思い出話をします。


自民党に元財務大臣の中川昭一がいて、

彼とは同い年で、同じ東京出身で大学も同じ大学(東京大学)で、

昔から彼とはとても仲が良くて二人でしょっちゅう一緒に飯食ったり酒呑んだりして色々な話をしていたんです。


北朝鮮が最初の核実験をした時、隣国北朝鮮がいよいよ核保有国になったことで、

日本も自主防衛として核保有について議論する必要があると始めに言ったのは中川昭一だったんです。


日本は核保有為べきか否かを言ったのは自民党で中川昭一だけだったでしょう?


中川、彼たった一人だけだけだったでしょう?


他の自民党の議員、自民党の保守派議員はあっと言う間に全員逃げたでしょう?


中川が核について議論するべきだと言っても自民党議員は全員誰一人賛成しなかったでしょう?




これが自民党なんです。



この後に僕と中川昭一が二人だけで酒呑んでたら、

中川が自民党議員のことを何て言ったかというと、


「あいつら(自民党議員)全員逃げた!」


「あいつら全員逃げやがった・・・」


普段、自民党の保守派議員らと「核議論するべきだ」と言ったら、

「そうだ!そうだ!」と言ってくれている仲間の議員が数十人いたんだって。

ところが公の場で中川が「核について議論するべきだ」と言った途端、

皆怯えて全員知らん顔して全員逃げたんです。


「あいつら全員逃げやがった」と。


これが自民党なんです。


僕が自民党のことを「売国保守」と言うのはこの事なんです。





あの後に不思議なことに酩酊会見が起きて、

その後直ぐに選挙に落選して、

その後直ぐに死んじゃったでしょう?



そうしたら議員らの間で

「中川昭一は他の国のスパイ機関に嵌められた」

「中川昭一はスパイ機関に殺られた」

という話が出てきて、

益々自民党議員らは怯えて腰が引けて逃げちゃったでしょう?


日本の周辺近隣諸国が次々核保有して、

何百発、何千発と核弾頭を増産保有していて、

米国に自主防衛を依存したままの状態は駄目だから、

米国の核の傘は機能しないから、

抑止力としての核保有議論するべきかの話をするかについても、

戦後60年経っても70年経っても自主防衛出来ないで米国に頼りきっているのはおかしいと、

少なくとも自民党にはそうしたことを言う議員が一人もいないわけです。

そして公明党と一緒になってやっているんです。





吉田茂の頃からこういうパターンは出来上がっていて、

それが現在までずうっと続いてきているんです。


総理大臣のブレーンとか呼ばれている人達は、

皆米国にキャプチャード捕獲されていて、

米国に丸め込まれていて、

米国にいい思いをさせて貰っているんです。

米国に都合の良い事しか言わないんです。















売国保守と売国左翼のやらせ芝居/ ALTERED STATES ⑤【時事所感142】


日本が自主防衛能力を持てないのは何故か?

核保有議論が本気で議論されないのは何故か?

独立しても今だに米国軍が駐留するのは何故か?

憲法改正の必要性が長年にわたり常に言われ続けているにもかかわらず本格的議論が為されないのは何故か?


米国ホワイトハウス、N.S.C.、米国国務省、C.I.A.の記録や内部資料を元に書かれた書籍「ALTERED STATES」から戦後から現在の日本についてのお話です。


話の続きになります。

伊藤貫氏のお話です。




(以下、伊藤貫氏)





吉田茂の回想録には「憲法改正は必要」と書いてあって、

自民党の保守派の前では「憲法改正」と口にしている。

しかし一方では、米国ホワイトハウスや米国国務省、国防総省やC.I.A.官僚らの前では、「憲法改正なんて必要ない」と言っているわけです。



1955年以降は野党が1/3以上の議席を常に確保していたので、自民党は憲法改正出来なかった。

吉田茂から佐藤栄作、池田勇人にしても、宮澤喜一、竹下登にしても、


「憲法改正なんて必要ない、永遠にしなくてもいい」

「自衛のための防衛能力はずっと持たなくていい」


と米国国務省やC.I.A.官僚らには本音を喋っているわけです。




1994年のニューヨーク・タイムズ紙のインタビュー記事で当時日本の総理大臣だった竹下登が答えていて、


「日本の自由民主党吉田茂系統(派閥)の議員らは日本社会党と一緒にグルになって憲法改正を阻止し続けてきた」


と述べています。


「自民党にとっては、日本社会党と対立して見せることは非常に便利だった」


「日本の自主防衛や国防予算の増額を要求してくる米国政府に対して、

憲法改正に反対する日本社会党を利用することによって、それを言い訳にして自主防衛や憲法改正から逃げてきた」


cunning diplomacy 「狡猾な外交だ」として喜んでいる、


とニューヨーク・タイムズ紙に掲載されています。



吉田茂は回想録では「自主防衛能力を持つ必要がある、憲法改正は必要」と書いてあって、日本の保守派の前では言うんです。

ところが米国政府、米国国務省やC.I.A.官僚の前では「憲法改正は必要ない」と言っているんです。


つまり表向きには「自主防衛」「憲法改正」と口にしていながら、裏では本音では「自主防衛能力を持つ必要ない」「憲法改正反対」なんです。


吉田茂は「自主防衛」「憲法改正」に大反対だったし、

その後の自民党の佐藤栄作、鈴木、中曽根、宮澤、小泉、そして安倍さんも口では「自主防衛」「憲法改正」と言ってきたけれども、


一度も本格的議論がされてこなかったし、

一度も閣議に出されて上がってこなかったし、

一度も国会で本格的議論はされなかったんです。


吉田茂から現在の岸田政権まで全員同じなんです。


本音レベルでは皆やりたくないんです。

本音レベルでは皆やりたがらないんです。






これは皆さん周知だと思いますが、1957年当時大蔵大臣(現在の財務大臣)だった佐藤栄作が金銭を要求して受け取っていて、米国国務省とC.I.A.が多額の自民党の政治資金、選挙資金を毎年支払ってきて、1970年代中頃まで続いていたと。


もしかすると現在も続いているかもしれません。



1950年代後半~60年代に東京に駐在だった米国C.I.A.のエージェントだったアルフレッド・ウルマーは、


We financed The liberal democratic party 


日本の自由民主党の資金を請け負い支払っていた


と言っています。


自民党はC.I.A.から直接お金を受け取るだけでなく、

日本の経団連を迂回して受け取ったり、

自民党内部の各グループ(派閥)のボス(派閥領袖)に其れ其れ賄賂を渡していたと。

あとは日本社会党のメンバーも米国C.I.A.から資金を受け取っていたわけです。







現在ロシア、中国、北朝鮮は30分以内に約5000万人~1億人を殺せる水爆級核弾頭を保有しているんです。

そんな現状で沢山の米国国民の命を危険に晒してまで日本を米国政府が護るかといえば、米国政府は絶対にそれはやらない、護らないんです。








吉田茂政権から現在の岸田政権まで、自民党の本質というのは「属国主義」なんです。


憲法改正なんて必要ない。

日本は1回戦争に負けたから、敗戦国で占領されて属国のままでいい。


周りの国が何百、何千と水爆級核弾頭を持とうが、

米国が何とかしてくれる、

米国が我々日本を守ってくれる。

米国の属国だから属国状態に安住していればいい、

米国が何とかしてくれる。

そう思っているわけです。



表現として穢らしくなってしまうんですが、

自民党は「売国」、国を売る行為をしていて、

自民党は売国保守、社会党は売国左翼なんです。


だから自民党にしても社会党にしても米国国務省やC.I.A.から秘密裏に賄賂を取っていて、

表向きには「自主憲法」「憲法改正」「自主防衛」と叫んでいる自民党と、

「憲法改正反対」「軍備強化と自主防衛は反対」と叫んでいる社会党が対立しているふり、お芝居をして見せていたわけで、

このことを知っている日本のマスメディア、保守系の大手新聞社や保守系雑誌社、保守言論人らも秘密裏に米国国務省やC.I.A.から賄賂を受け取っていたわけです。


1950年代後半には社会党内の有力メンバーが西尾末広を中心に離党して、そこに保守言論人らも参加して日本民主社会党、民社党ですね。

これもC.I.A.が資金を撒いて、

社会党から53人を分離独立させて、援助資金を支払って民主社会党を立ち上げています。

有名な保守言論人らも米国C.I.A.からお金を貰って民主社会党に加わっていったんです。

民主社会党は完全に米国C.I.A.の子会社なわけです。



つまり日本の自民党も社会党も他の野党、政治家も、

保守系のメディア新聞社や雑誌社も、

保守言論人も、

皆腐りきっているんです。





これらについて米国国務省やC.I.A.等の記録や内部資料を元に露骨にこの書籍は書いて載っているんです。












本気で国を護る気が無い政治家官僚自衛官/ALTERED STATES・・・④【時事所感141】

日本は一人前の独立国として真面な自主防衛能力が持てないで真剣な議論が何故されないのか?


話の続きになります。


お話は米国ワシントンD.C.在住の金融アナリスト、国際政治、外交政策が御専門の伊藤貫氏です。




 (以下、伊藤貫氏)


 ※書籍「ALTERED STATES」について





自衛隊内にも

「自衛隊が自主防衛能力を持たないのはおかしい」

「自衛隊は自主防衛能力を持つべきだ」

 こうした考えを言う人が本当に極めて稀にはいるにはいる。

陸上自衛隊の矢野さんとか持田さん、防衛研究所にいらっしゃった平松茂雄さんとか極数人だけで他はもう殆ど駄目なんです。


米国が「核の傘」とか言ったり、役に立たないミサイル防衛システムをかなり高額で買わされても、

米国が変なことを言ったり押し付けてきても絶対に反論しないし言いなりです。

自衛隊は日本の軍隊なのに日本を本気で守る考えはないし、そのつもりがない。

そんな人達が「自衛隊」って言っているんですから、

これは素から駄目で最初から話になりません。









話を元に戻します。



  ①「意図的意識的米国への属国主義」


1950年に日本は米国から独立するためのサンフランシスコ講和条約締結に向けて交渉を始めます。

この本の米国内部資料によると、

1950年5月に吉田茂首相は後に首相になる宮澤喜一と池田勇人を米国ワシントンD.C.に出張させています。

この時に吉田茂が池田勇人と宮澤喜一に命令を出していて、

「このまま米国軍が日本に駐留して占領状態を継続してほしい」

と米国との交渉内容に池田と宮澤に指令しています。



「It is necessarily to offer stay American forces in Japan」


「米国軍の日本駐留を米国側から言い出しにくいなら、我々日本側から願い申し出します」


吉田茂は宮澤喜一に、

サンフランシスコ講和条約の交渉の際に、

米国側から言い出しにくいなら日本政府から米国・米国軍の永続的に日本駐留をしてもらえ、と命令しています。


1950年~53年当時は日本の隣の朝鮮半島で東西の大戦争の真っ最中で深刻な危機的状況にあって、

米国は日本に自主防衛と核保有を何度も繰り返して説得説明しているんです。

米国は、

「我々米国が日本に押し付けた憲法9条は間違いだった。

早く憲法改正をして自主防衛のための核保有をして国防力を持って欲しい」

と日本政府に言っていて、お願いしているんです。


にもかかわらず、吉田茂は頑として聞き入れなかったんです。

何回も何十回も米国政府から言われた挙げ句に吉田茂は嫌々ながら10万人程度の警察予備隊というのを創設します。

アメリカ政府当時国務長官だったダレスに何度も何度も言われていて、この時も吉田茂は日本の国防軍を持ちたくないために米国占領軍のマッカーサーに頼んでいます。

日本国憲法9条を押し付けてきたのはマッカーサーだから、この憲法9条を盾にして本国アメリカ政府を説得説明してほしいと依頼しています。


このことを現衆院議員・自民党の元総理大臣麻生太郎さんのお母さん・和子さん、

つまり吉田茂の娘としての発言が別の著者の書籍のなかのインタビュー記録が残っていて、こう言っているんです。


「very unnatural system」 「very unnatural position」

「とても不自然なシステム、すごく不自然な状態だ」


つまり敗戦国が戦勝国に対して、

「このまま永遠に占領してください」

と頼んでいる。

これは極めて不自然だ、と吉田茂の娘・和子さんはインタビューで答えているんです。


100%不自然な状態なんです。



写真左:宮澤喜一、右:池田勇人


米国のダレス国務長官が東京へ来て吉田茂に日本が国防力を持つように説得した時、

吉田茂は日本社会党に頼んだ内容がこの「ALTERED STATES」に出ていて、

吉田は日本社会党に日本の再軍備政策に反対して批判してほしいと頼んでいます。

しかも「secretly encourage」秘密裏に日本社会党の日本再軍備反対、反軍事力強化の批判や反対運動デモ、反米デモも共にやらせて「secretly supported」裏で推し進めていた。

この書籍に出てくる米国国務省内部資料では、


do fact blocked against constitutional change


吉田茂は日本社会党と一緒になって憲法改正に反対していたわけです。




もう一つ興味深い点、

53年に吉田茂は再度池田勇人と宮澤喜一をワシントンに派遣していて、その際に池田と宮澤に、

「日本国民の殆どは憲法改正に興味ない」

「絶対に日本の再軍備要求は受け入れるな」

と命令を出しています。

この時のことを米国国務省内部資料によると、


It is given our luck that constitutional burns armament


つまり「憲法9条は神様から授かった幸運だ、この米国占領軍の憲法9条を盾に日本の再軍備に反対して米国に言い返せばよい」


吉田茂はこう考えていたわけです。


この1953年当時、吉田茂は

「日本の政治家で憲法改正をしたがる政治家は大馬鹿者だ」と言っています。

当時、吉田茂は保守派のなかでも鳩山一郎、石橋湛山、重光葵と物凄く対立していたんです。

敗戦国で占領軍統治下で政治活動の自由も言論の自由もないなかで押し付けられた占領軍憲法には、何らのレジティマシー(正統性)も正当性ジャスティファイアブルとしての正当性もない、と判っていて占領軍憲法に反対しているんです。

しかし吉田茂は「この憲法は絶対に守れ」と言っているんです。


この日本国憲法、イカサマな憲法は現在でも正統性レジティマシー、オーソドキシーとしての正統性、それに正当性ジャスティファイアブルとしての正当性がないんです。


こんな日本について当時米国駐日大使だったジョン・アリソンは、米国国務省に提出している報告書のなかで、


「そんな議論ばかりしている日本人は自国日本の憲法について考えたり議論せず興味がない。

結局のところ、そんな日本人は善や悪の判断がないだろう。」


つまりそんな日本人には善や悪を判断する基準を持ち合わせていなくて、何が善や悪かを判断することが出来ない。

日本人の行動方針はその場の状況に応じてころころ変わる。

その場の状況に応じて「損か得か」という短期的視野でしか判断できない。

本来はどういう政策が望ましい政策であり何が望ましくないかを議論する能力も判断する能力も日本人には無い、

とジョン・アリソン駐日大使は言っているんです。


彼、ジョン・アリソン駐日大使は報告書のなかで、

「日本人は自由社会にいることには興味がない。

目先の利益を得ることにしか興味がなく、他のことは何も考えていない。」


面白いのが1954年極東日本駐留米軍のマクルーダー大将、極東米軍司令官は、

「吉田茂の「日本人には目先の金儲けだけさせていればいい」というこのスキーム企み、考え方は、日本人の考え方や道徳観を次第に駄目にしていって、日本人の精神性を堕落させていく一方だ」


マクルーダー大将によれば、


「日本人は二度と再軍備出来ない、日本は二度と再軍備出来ない国になるだろう」


と言っているんです。


つまり損得勘定や目先の金儲けばかりの日本国民はモラル道徳的資質を失って、もう二度と自国を守るための再軍備、真面な国防政策は持てない国になるだろう、と予測しているんです。


私はこれを読んでたいへん嬉しかったわけです。

というのは、私が以前から長い間ずっと思っていることを、ずっと言い続けてきていることを彼マクルーダー大将が約65年も前に予言しているんです。


損得勘定や金儲けばかり考えている日本人はどんどん駄目になっていくというのを65年も前から言ってくれているんです。

駐日大使も、目先の利益を確保することばかりでそんな日本人は善悪の判断も出来なくなると言っているんです。