2023年の草花観賞は、コロナの影響を受けませんでした。
祭りのように密集になる事が少なく、しかも殆どが屋外とあって、規制がかからなかったのかもしれません。
そんな昨年は、2022年よりも観賞回数を増やす目標を立てていましたが、同程度にとどまりました。
日常や旅の「ついで」に入れる温泉とは違い、祭りは開催日・草花観賞は花期という制約があります。
また花を観るなら、広大な敷地に咲き乱れる絶景を追いかけたいとの思いもあり、自分で出掛けるハードルを上げています。
しかし信州には、まだまだ花々が乱舞する風景があるはずです。
2024年も信濃路の情報にアンテナを張り巡らせ、絶景に会いに行きたいと考えています。
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昨年の総括でも触れましたが、花の見頃にドンピシャで、しかも快晴の日に訪れるのは至難の業です。
新聞等に掲載された時点では既に見頃を迎えており、近場であればそれから出掛けても間に合うかもしれません。
しかし遠方の場合は、宿泊や長時間拘束等の問題があって、それらが外出の妨げになる事もあります。
開花状況を頻繁に更新している観光協会等もありますが…
直近の状況確認の為、フェイスブックやブログまで調査を広げ、あとは「運と勘」を頼りに訪問日を決めているのが現状です。
●アンズ(あんずの里…千曲市)2023/03/31
「あんずの実」を購入する為、毎年6~7月に同地を訪れていますが、花のシーズンは40年ぶりの訪問となりました。
40年前は4月20日頃が見頃だったと記憶していますが…
3月26日に開花状況を調べてみると、既に見頃!という事で、慌てて出掛ける事にしたのです。
それにしても、全体的に花の見頃が早まっているとは言え、これほどまでに早いとは!
「一目10万本!」と謳われ、里全体がほんのりとピンク色に霞む、春の絶景を心ゆくまで楽しみました。
●シダレザクラ・カタクリ(大圓寺…上田市)2023/04/05
2020年以降、毎年訪れている「大圓寺」です。昨年も、満開の枝垂桜とカタクリに出会う事が出来ました。
花が見頃を迎えても、参拝者も少なく長閑で本当に落ち着くお寺へ、今年も出掛ける予定です。
●シダレザクラ・カタクリ(古川寺…朝日村)2023/04/10
「大圓寺」と同じく、枝垂桜とカタクリが咲く「古川寺」は春の女神「ヒメギフチョウ」が舞い降りる事でも有名です。
蝶の存在は確認出来なかったものの、枝垂桜とカタクリが咲き乱れる朝日村の春を、思う存分味わいました。
●ツツジ(台城公園…松川町)2023/04/20
ブログに登場するのは初めてです。「花桃の里」訪問の前日、松川町に寄り道しました。
戦国時代、武田信玄の命により構築された「大島城」跡にある公園で、毎年5月上旬には5000株のツツジが咲き誇ります。
例年に比べ、全体的に花の便りがかなり早い傾向にあった昨年でしたが、さすがに早すぎるかと思いながらも訪れました。
しかし、見頃が間近に迫っていました。やっぱり異常です!
青空にたなびく鯉のぼりと、色とりどりのツツジは見応えがあります。すぐ近くでは藤の花も咲き始めていました。
●ハナモモ(花桃の里…阿智村)2023/04/21
いつかは訪れてみたいと思っていた「花桃の里」です。
花の見頃予想に一喜一憂しましたが、結果として絶妙のタイミングでの訪問が叶いました。
5000本の花桃が、まるで自身を誇示するかのように命の限りに咲き乱れる、その姿に圧倒された1時間でした。
移動距離が長くて疲れましたが、本当に良い旅が出来たと思っています。
●ミズバショウ(戸隠古道付近…長野市)2023/04/24
里山会の5月例会が「戸隠神社」に決まり、その下見の為に「中社」から「奥社」を目指しておりましたが…
途中で道を間違え、偶然見つけたのが水芭蕉の群生地でした。
10分以上の時間ロスにはなりましたが、これだけの密度を誇る水芭蕉を観賞する事が出来てラッキーでした。
●ナノハナ(アルプス展望広場・夢の駅)2023/04/27
大地に揺れる菜の花、空を舞う鯉のぼり、そしてその背後には残雪の北アルプスが。
これですっきり晴れ渡っていたなら…残念!しかし、開放感抜群の絶景が味わえる、ここはまさしく「夢の駅」です。
●フクロナデシコ(権兵衛街道沿い…南箕輪村)2023/05/24
亡き友人宅の庭地をピンク一面のお花畑に…こうして始まった花壇作りですが、一昨年は発芽しない事態に。
そこで再び「フクロナデシコ」の種の買い付けとお花見に南箕輪村まで出掛けました。
やっぱり凄い!今年こそ、我々の花壇も満開にして、天国の友人に届けたいと思っています。
●ミヤコワスレ(安宮神社…筑北村)2023/05/26・06/10
花の時期がやって来ると毎年のように訪れる神社ですが、昨年は5月26日に花を楽しみました。
その後「ミヤコワスレ祭り」が6月10日に開催されるとの情報をつかみ再訪問。
規模的に広くはないものの、一面に咲く薄紫色の花にはいつも心が癒されています。花期が長いのも魅力のひとつです。
●ラベンダー(夢農場…池田町)2023/07/04
紫色が濃い早咲きの「イングリッシュ系」の満開が過ぎ、遅咲きの「ラバンジン系」が摘み頃になった時期に訪れました。
この為か、イメージしていた鮮やかな紫色を味わう事が出来ませんでしたが…
一面に漂う甘い香りの「ラベンダー」と、その周りを飛び交うミツバチの羽音を楽しむ事が出来ました。
●ヒマワリ(ひまわり畑…平谷村)2023/08/11
飯島町の「りんりん祭」開催が8月12日に決まったものの、平谷村のひまわりがそれまで咲いていてくれるのか?
例年なら枯れ始めている時期なのに「種まきの遅れ」という神風が吹き、満開のひまわりも祭りも両方楽しむ事が出来ました。
大地にしっかりと根をおろし、太陽に向かって力強くまっすぐに伸びるひまわり。
青空が実によく似合う、3000本の大輪に元気をもらい、平谷村を後にしました。
以上、2023年の「草花」編でした。信濃路に咲く花々を求めて、さぁ今年は何処に行こうか?