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2022年4月18日 第1刷発行 講談社 「小説現代」2022年3月号に掲載 425p
○呉勝浩「爆弾」読みましたか
警察官の等々力は酔っ払って飲み屋の前の自動販売機を叩いたという、男の調書を取ろうとしています。
彼の名はスズキタゴサク49歳。本名か偽名か分かりません。ぱっと見冴えない感じの小太りの男。
ペラペラしゃべります。「私は小心者ですが、霊感が冴えています。秋葉原の方で何かあります」
その後、スズキの言ったとおり、秋葉原の方で爆発がありました。
スズキはさらに続けます「わたしの霊感では、ここから3度、一時間後に爆発します。。。」
ということで、呉勝浩「爆弾」読みました。出だしはゆっくりしていますが、読み出すと止まらない、ノンストップの展開です。
一筋縄ではいかないスズキの話術。警察の落としのプロたちとの舌戦が繰り広げられます。後半は一気読みでした。
初出は「小説現代」。こんな濃厚の一冊が、雑誌に一気に掲載なんて、すごいです。自分の中のお薦めの警察小説の一冊になりました。121023
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