松本清張全集 35 或る「小倉日記」伝
☆☆☆+
○松本清張「松本清張全集35 或る「小倉日記」伝」(前半)読みましたか
前回読んだ松本清張の短編集が面白かったので、もう少し読んでみました。やはり、面白かったです。
主人公が学歴コンプレックスだったり、不遇だったり、時代の影響を受けていたり、明るい爽やかな話は一遍もありませんが、どの主人公も人間くさく、それゆえリアルで、心に残りました。
以下、覚え書きです(現在、読むことができる本の情報も付記しておきました)。また、分量が多いので、2回に分けます
1 西郷札 前回記事参照(新潮文庫 傑作短編集3)
2 くるま宿 前回記事参照(新潮文庫 傑作短編集3)
3 或る「小倉日記」伝 前回記事参照(新潮文庫 傑作短編集1)
4 梟示抄(きょうじしょう)(新潮文庫 傑作短編集3)-別冊文藝春秋32号 昭和28年2月
明治7年、征韓党の首頭だった江藤新平の、新政府からの逃亡劇。
5 啾々吟(しゅうしゅうぎん) 前回記事参照(新潮文庫 傑作短編集3)
6 戦国権謀 前回記事参照(新潮文庫 傑作短編集3)
7 菊枕 ぬい女略歴 (新潮文庫 傑作短編集1) -文藝春秋 昭和28年8月
ぬいは士族の出で、容姿端麗、高学歴でした。なので、夫が中学の絵画の教師であることを不満に思っていました。そんななか、ぬいは、俳句を始めるようになりました。。。
8 火の記憶 前回記事参照(新潮文庫 傑作短編集1)
9 贋札つくり (角川小説新書 古書)-別冊文藝春秋37号 昭和28年12月
明治2年、福岡藩の財政は火の車でした。福岡藩権大参事小川愛四郎のもとへ、元のの勘定奉行の山本一心がたずねてきて、偽札を作らないか、と相談されます。。。。
10 湖畔の人 (延命の負債 角川文庫)-別冊文藝春秋38号 昭和29年2月
矢上は定年まであとわずかの新聞記者。彼は諏訪に転勤を命じられます。諏訪はは、幽居していた徳川家康の息子、松平忠輝の居城、高島城があった地です。矢上は自分と松平忠輝の境遇を重ねるのでした。。。
11 転変 (大奥婦女記 講談社文庫)-小説公園 昭和29年5月
石田三成憎しの理由で、関ヶ原の闘いの時に徳川側に付いた、戦国武将、福島正則の生涯。
12 情死傍観 前回記事参照(青春の彷徨 光文社文庫)
13 断碑 (新潮文庫 傑作短編集1)-別冊文藝春秋43号 昭和29年12月
日本考古学を研究したいが学がない故、つい人に攻撃的になってしまう、木村卓治とその妻、シズエの生涯。
14 恋情 (新潮文庫 傑作短編集3)-小説公園 昭和30年1月
己は律子と結婚するつもりでしたが、己が留学している間に、律子は宮廷に嫁いでしまいます。。。
15 特技 (日光中宮祠事件 角川文庫)-新潮 昭和30年5月
稲冨伊賀直家は、鉄砲の技術に優れていた故、いろいろな主君の所に渡り歩きます。。。
以下、後半に続きます
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