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2018年12月 集英社 296p
○米澤穂信「本と鍵の季節」は読みました
この本は、高校2年の図書委員である主人公の堀川と同級生の松倉が、図書館に訪ねてくる人たちの困りごとを解決するという、連作短編です。といっても、「お探し物は図書館までのように、本を紹介するわけではなく、本の知識を利用して、二人の探偵が謎を解くという感じです。
ただ明るい青春小説というわけではありません、どこか危なげでした。以下、覚え書きです。
「913」 小説すばる2012年1月号
3年生の図書委員だった先輩が、自宅の金庫の鍵を開けてくれと、言ってきました。。。
「ロックオンロッカー」 小説すばる2013年8月号
2人が割引券を利用して、夜の美容院に出かけたときのエピソードです。。。
「金曜日に彼は何をしたのか」 小説すばる2014年11月号
後輩の植田の兄が、校内でテスト問題を盗んだ嫌疑をかけられました。植田は、二人に相談します。。。
「ない本」 小説すばる2018年8月号
3年生が自殺した同級生が借りていた本を教えろと、詰め寄ってきました。。。
「昔話を聞かせておくれよ」 小説すばる2018年9、10月号
松倉には、行方不明の父親がいるのですが、父親は松倉に何か残したようです。堀川といっしょにそれを捜すべく、推理を働かせます。。。
「友よ知るなかれ」書き下ろし
堀川は、松倉の父親が残した鍵を探し当てたのですが、心に引っかかりを覚えていました。。。
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