村上春樹「猫を棄てる 父親について語るとき」読みました | 親愛なる人に-読書の薦め

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☆☆☆+
2020年4月 文藝春秋 101ページ 初出 文藝春秋 2019年6月号

 

猫を棄てる 父親について語るとき (文春e-book)

村上春樹「猫を棄てる 父親について語るとき」 (文春e-book)

 

○村上春樹「猫を棄てる 父親について語るとき」読みました
この本は著者が父親との思い出を語った掌編です。

 

題名からすると少し深刻そうな内容かな、と思い何となく読むのをためらっていたのですが、この題名のエピソードは、父親と自転車で近くの海辺に猫を棄てに行ったら、自分たちが帰ってきたら、もう棄てたはずの猫たちが家にいたという、ほのぼのとしたエピソードでした(結局、その猫を飼い続けるのですが)。

父子はお互い理解し合いたいと思っているくせに、、、お互いはなかなか分かち合えないものだなあというのを、感じました。

父と子のどこでもありそうな話が平易な文章で綴られますが、味のある挿絵、高研という若い台湾出身のイラストレーターが書いてます、と相まって心に沁みる一冊となっています。21421
 

 

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