フードテック革命 世界700兆円の新産業 「食」の進化と再定義
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2020年7月日経 BP 397ページ
外村仁 監修 田中宏隆、岡田亜希子、瀬川明秀、「フードテック革命 世界700兆円の新産業「食」の進化と再定義」読みました
この本は、これからの食がどのように進むか、なぜフードテックか、新型コロナの影響も踏まえて、今後なっていくのか、書かれた本です。
なぜフードテックが必要か、ひとつに10兆ドルの市場規模があるフードシステムだけども、健康にかかるコスト、環境にかかるコスト等々を加味すると、マイナス2兆ドルになってしまうということに、先進的な業界の人々が危機感を持っていること。
また代替肉や植物性たんぱくが見直されるのは、30年後の100億になるという人類の食糧を、現在の肉食だけでは支えきれないということがあります。牛や豚は育てるために大量の水や穀物が必要ですので。欧米は日本のように、穀物がタンパク質の主でありません。もちろん、動物たんぱくです。なので、より、身近な問題といえるのでしょう。そういうこともあって、代替肉の研究が進められているとのことです。
外食産業もコロナの影響で本来の意味を見直されています。時間×生産性×コスト だけの経営でいいのか?作り手のこだわり、考え等、新たな付加価値が必要となります。
またスーパーもレジ付近にお菓子とか置いて、ついで買いを誘うのは、本当に健康にいいことなのか、英国のスーパーでは、理想的な食材の陳列の仕方も考えられているようです。
コロナを契機にいろんなモノが見直すことを求められていますが、食もそのひとつでしょう。
食ということを、サイエンスとして捉えることによって、今様々な技術者が、食の業界に集まってきています。私たちが一生に食べられる食事の回数は、10万食程度でしょう。毎日の食を、未来軸に沿って考えるためにも良い本かと思います。お薦めです。
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