今月は「共感」を取り上げました。【プロセスラーニング】 | ウェルビーイングのおすそわけ

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心と身体と社会的な“しあわせ”に関する情報メディア
(旧タイトル「カウンセラーからのおすそわけ」)

一般社団法人ウェルビーイング
心理教育アカデミー(AWE)
では、
毎月第一土曜日に
プロセスラーニング研究会という
オンライン学習会を開催しています。


これまでに
以下のような
様々なテーマで
学びを深めてきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

さて今回は、
人間関係において
重要な役割を果たし、

 

 

社会的ウェルビーイングにも
大きな影響をもたらす
「共感」をテーマに
取り上げました。

 


心理学における共感には、
主に二つの側面があります。


 

 


一つは認知的に気づくこと、
もう一つは感情的な影響です。


この二つの要素が伴って
共感ということができます。

 

 

例えば、

自己中心性が特徴的で
社会的な問題を
生じさせるサイコパスは、

①については
高い能力を発揮しますが、


②については
著しく乏しいことが
指摘されています。



共感は、
認知的理解と
適切な気持ちの同調が
調和しあっていることが
重要なポイントと
言えるでしょう。
 

 

UnsplashSam Manns


共感脳とシステム化脳について
研究しているケンブリッジ大学の
バロン・コーエン博士は、
共感を次のように説明しています。


これは、
人としての

共感のあり方を
表しているように
感じられるものです。

 




このようにして
共感に関する
共通理解を得た上で、

 

 

参加者一人ひとりに
過去の共感体験のエビソードを
振り返っていただき、

 


それらの体験を
MBCプロセスモデルを用いて
整理していただきました。
 

 

作成くださった
ケースの一部をご紹介します。





 

このようにして

MBCプロセスモデルで整理すると、
共感に伴う心の動きが
理解しやすくなります。

 

 

以下は、
参加者からいただいた
気づきと学びのコメントです。

 

 

許可を得て掲載させていただきます。

 

==============================

 

今日も興味深いテーマをありがとうございました。
共感とコンパッションはきっと関連性がある、

と確信を持って参加させていただきました。

 

考えれば考えるほどそれが確かなものになりました。

 

最後の質問

「共感が社会的ウェルビーイングを高めるのはなぜか?」

について私なりに考えたことを書き留めます。

 

人は承認欲求があり(前回のテーマでしたね)、

自分を認めてもらうことで欲求が満たされます。

 

それを踏まえると、

相手からの共感は満たされた

気分になり幸福度が上がります。

 

さらに、共感した側は、

自然でも人工(笑)でも相手を受容したことが

最高善となり幸福度が上がる、と考えられます。

 

これがまさに社会的ウェルビーイングになるのかな?

と思いました。

 

コンパッションを伝える立場として、

今日の学びは、私の心にまたまた火が灯りました(*^^*)

 

Y.Mさん

---------------------

 

共感したエピソードを思い返したとき、

まず2歳半の孫に共感したことが浮かんできました。

 

夫と柔らかいボールでキャッチボールをした時に、

投げてはぴょんぴょん跳びはねるを繰り返しているので

よほど嬉しい、楽しいのだろうと思いました。

 

「できた!」と声を上げた孫に

「できたねー。」「嬉しいね。」「楽しいね。」と声を掛けました。

 

その姿を見るだけでも嬉しかったのですが、

ますます楽しそうにぴょんぴょん飛び跳ねる孫の姿に

私もますます嬉しくなりました。

 

心が共鳴しているという感じでしょうか。

 

ブレイクアウトルームで

MBCプロセスモデルのフレームを回しながら考えると、

流れが目に見えて共感のプロセスが理解しやすいと思いました。

 

研究会では相手に共感したエピソードを話しましたが、

自分が共感してもらったら、と考えました。

 

辛い、悲しい、悔しい、などの思いに共感されることは、

分かってもらった、受け容れてもらったという

安心感を得て有り難さを感じ、

話してよかったと思うでしょう。

 

辛さ・心の痛みは減るように思います。

 

また、嬉しかったことなどを話したときにも

共感して共に喜んでもらえたら、

その時も受け容れてもらったと感じ、

さらに嬉しくなると思います。

 

相手にはっきり言いたいけれど、

それを言ったら相手はどう思うのだろう?と考え、

言えないでいることにも

共感が働いているからだということに、

なるほどと思いました。

 

共感は社会的ウェルビーイングにどんな影響をもたらすか・・・

自分と相手の思考・感情に気づきしっかり向き合うことにより、

人との繋がりを求め、繋がり、更に分かりあおうと心を尽くす。

 

それによってネガティブな感情が

少しポジティブなものになっていく、

自分や相手がより「よく機能している状態」になっていく

という恩恵をもたらしてくれるものだと思いました。

 

ウェルビーイングを「よく機能している状態」と

表現するということが腑に落ちました。

 

C.Uさん

 

==============================

 

 

スキルとしての共感は、
身につけ高めることが可能です。


ただそれだけに留まらず、
人のあり方として
共感を養っていくことが
大事なのではないでしょうか。

 


今回の
プロセスラーニング研究会も
多くの気づきと学びが得られました。

 

 

ご参加くださった
皆さんに感謝いたします。

 

 

プロセスラーニングを
学びたい方のために、
10月にオンライン講座を行います。

 

 

ご興味のある方は、

ぜひご参加ください。

 

 

お待ちしています。

 

 

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