先週土曜日は、
月例のプロセスラーニング研究会の開催日でした。
今月テーマは、
「自己肯定感」を取り上げ、
自己肯定感を健全に育むためには、
どのようなプロセスが必要なのかを
MBCプロセスモデルという
フレームを用いて考えました。
全体の流れは、
以下のようなものです。
①心理学で用いられている自己肯定感の定義を共有
②日本の若者の自己肯定感に関するデータを紹介
③以下の二つの問いについて対話
Q1.自己肯定感とウェルビーイングとどのような関係があると思いますか?
Q2.自己肯定感が高まればウェルビーイングな状態になれるのでしょうか?
④健全な自己肯定感と不健全な自己肯定感を考える手がかりとして、
「ライトトライアド(善良さの性格特性)」と「ダークトライアド(闇の性格特性)」を紹介
〈ライト・トライアド(善良さの性格特性)〉
・カンティアニズム/Kantianism
カントの哲学に寄与するもので、
ある目的の手段としてではなく人間性を目的に人と接する
・ヒューマニズム/Humanism
個人の尊厳と価値を大切にする
・フェイス・イン・ヒューマニティFauth in humanity
人間の根本的な善良さを信じる
〈ダーク・トライアド(闇の性格特性)〉
・ナルシズム(自己陶酔的な性格)
過剰な権利意識、優越感、誇大妄想、不健全な自己愛を示す
・サイコパス(精神病質的な性格)
わがまま、冷淡、感情の欠如、表面的な魅力、残忍さとして現れる
・マキャベリアニズム(権謀術数主義的な性格)
利己的に他人を操作し、搾取する
⑤自己肯定感が健全に育まれていくプロセスをMBCプロセスモデルで考える
参加者には具体例をあげて考えていただきました。
参考までに、
ライトトライアドとダークトライアドの性格特性をベースに
自己肯定感の生成モデルの概略図を考えてみました。
※ダーククライアドの場合は、⚫︎のループと★のループが混在すると考えられます。
今回の研究会で得られた
最も大きな気づきは、
自利利他に関する目的に
基づいて行動した結果、
自然に認知として湧きあがる
自己肯定感は健全性が高く、
自己肯定感を
高めることを目的にして
行動した場合には、
様々な問題が生じやすい
というものでした。
巷では、
自己肯定感を高めることが
話題になることがありますが、
自己肯定感には
ウェルビーイングにつながるものと、
イルビーイングをもたらすものがあるので、
より深い理解が必要だと思います。
Photo by Sharon McCutcheon on Unsplash
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ご協力ありがとうございました。
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