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※管理人Shinは知財保護において個人による「特許」のようなものを好まず、「全公開」を旨とします。
「Probe LZ-GT 」(MEMSマイクの最高峰 IM73A135V01使用)
”ゴールドトーン” とは
「Probe LZ-GT 」は「FURUTECH FP-701M(G)」 を外筐にしました。
ずいぶんしばらくぶりの登場ですが、海外でも定評のある贅沢な・・・「FURUTECH」のXLRコネクタ使用。
金メッキにもグレードがあり、この電極部は「24Kメッキ」といわれ、一般の金メッキとは別扱いされています。
つまり、24Kとは99.99%純度の金、すなわち「純金メッキ」ということです。
また、銅合金の厚地ダイキャストボディの頑丈さも評価されている。
しかし、なにしろ普通なら500円位の価格なのに、FURUTECHは値幅が大きく、安い所で1,800円~2,500円、高いところでは4000円を超え、6,000円以上の例もある高級XLRコネクターだ。
当サイトでも2012年、FURUTECH FP-701M (G)を採用したゴツさを売り物にした「LZ-GT」というLzタイプのマイクを発表したことがあり12年ぶりの再登場、前作のECM WM-61A(改)からMEMSマイクの最高峰 IM73A135V01に世代交代です。
「Probe LZ-GT 」
見た目はゴツゴツ、音は繊細 それでいい。
(MEMS MicはInfineon IM73A135V01使用)
ボディ(筐体)
XLRコネクタとしては非常に高価で通常の4倍程度からそれ以上になるが、高級XLRコネクタとしての評価は高く、今回は再度これをボディにした「ProbeⅡ」タイプの音場型無指向性マイクを作った。
(内容物)
見ておわかりの通り、ノイトリックとの決定的な違いは「総金属」ボディでガッチリしていることですが、24Kメッキの電極はわかりにくいと思います。
ネジ嵌合部の塗装は、「分散金属」を構成し、EMC上の重欠点となります。
FURUTECH FP-701M(G)をマイクボディにするために
「FURUTECH FP-701M(G)」、普通使うことはない超高級XLRコネクタ。
それはメーカーが無頓着なのか、筆者はEMC観点のなさが大いに気になりました。
マイクボディにするまでもなく、純粋なXLRコネクターとしても下図の対策で出音はさらに磨かれるはずです。
まして、マイクボディとするならば、これをおこなわなければ誘導ハムと各種ノイズに悩まされること必至です。
前回(12年前、「サラっと」製作してトラブったことを反省して)
(理想的金属シールドとは)
理想金属筐体とはインピーダンス「ゼロΩ」であること。
塗装(絶縁物)により複数に分割された金属筐体は互いに大きなインピーダンスを持ち、「金属シールド体」としては好ましくありません。
(ねじ込みによって塗装が破れれば改善されます)。
めざすのは「ファラデーシールド」ですので、それではまだ不足です。
(ノイズ対策不足の場合)
・マイクAMP(オーディオI/F)やレコーダ外筐に触れてないとハムる。
・マイク先端に手を近づけるとハムる。
・わずかでもケーブル延長するとハムる。
全部EMC(電磁環境両立性)設計不良です。
この点は万全の対応をおこないました。
筐体構造改善でEMC耐力アップ
EMC対策を省いた場合、おもいきりハムに悩まされ、マイクを手でさわりながら、一方の手は機材シャーシーをずっと触っているとか、そこから離脱することは不可能。
当然、遠距離延伸もできません。
自作マイクの完成度はEMCで天地を分けます。
(その1)
(その2)
1.先端金属部(黒)はREAN(ノイトリック)の3.5Φプラグの外装(NEUTRIK NYS231-BG)です。
2.FURUTECHとの勘合部5mmに銅導電テープ処理。
3.塗装をはがしたFURUTECH内径との勘合+&スポット溶接を実施
4.(手前):2金属部品を勘合させた筐体、先端メッシュは二重構造。
(ステンレスメッシュ二重構造 成形加工の様子)
先端メッシュ、トップ筒、FURUTECH筐体後ろ金属の3つをスポット溶接併用で一体金属化させた。
XLRコネクタ部に24Kメッキの電極が見える。
完成した 「Probe LZ-GT 」
300m延伸しホールの吊り具・衛星部に乗り、ステージをにらみます。
(回路図)
「Probe LZ-GT 」それはマイクロトランスタイプと二分する低ひずみ率の電子バランスローインピーダンスOUT方式採用、万全の対応で望みました。それはいかなるマイクか。
14K金属メッキのFURUTECH FP-701M(G)採用により、かなり贅沢な手作りマイクに・・・、材料費を無視して、いい感じのマイクに仕上がったと思います。
以上
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