2111 :CPの激安「ラージダイヤフラム」マイクCM3を分解・テストしてみた | ShinさんのPA工作室 (Shin's PA workshop)

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CPから「大口径」?との新情報。(4月6日)

まずは入手するしかない、といつもの行動パターンです。

 

入手。

 高い安いは関係なく、はじめてのマイクを手にする特有の「ワクワク」感のないマイクだと思いました。

「カサカサ」したプラスチックの安っぽいボディのせいかもしれませんが・・・

 

ん?・・・音が変!!

このメーカーはいつから3番HOTになったのかな?

そう、「逆相」です。中華安物マイク共通の・・・

 

 

 そもそも「逆相マイク」って中華安物品以外にあるのか、さっそく手許のマイクを今一度調べてみた。

Shure、AKG、ゼンハイザー、EV、MXL、CROWN、SONY、AT。

ビンテージを除き名だたるメーカー製品10数本を調べたがXLR-OUTであるかぎり「3番HOT」のマイクは皆無

 数年前、高性能で一時期「ツチノコマイク」となった幻の「isk BM600」未改造の資料品(中華)だけが「3番HOT」であることを確認した。

 

 各マイクを再確認するまでもなく、このマイクを初めてヘッドホンモニターしたとき、「ん?」と感じた段階で失格、それは5秒とかかりませんでした。

 

 

(分解)

超激安中華マイク 同様に下側をひねって開けようとしたが何もない、はてさてこれはどうやって開けるのか・・・
リア側の丸ボタンが怪しい、PADでもなければローカットSWでもない、爪先で思い切り引っ張ってみた、ネジが出てきたので分解。

 

内部1

 

 

 

 もう いいでしょう、これ以上見てもロクなことなさそう・・・・・。


 このままでは音は芯の薄い低域不足音、お世辞にも「いい音」などではない、いや「異音」。

ダイアフラム(カプセル)は16mmかそれ未満のECM使用なのでしょう。

16mmなら「ラージダイアフラム」とは呼ばないしECMなら「カプセル」です。

これは仕様表示すべきですが、何もナシ。

 

の違和感にポラリティを転換したら案外まともじゃないか・・・

正面感度はマイクのやや斜め上方が高い、それでも感度は低め。

 

 まあ早い話ソースフォロワー改造した超激安中華マイクのほうがマシでしょう、「サーノイズ」は多めです。

 

 「スーパーカーディオイド」というのも違うでしょう、120度近くあると思います。

 テスト中冷蔵庫のONかOFFで「パチッ」という音がきこえ、続いて何かのクリックノイズが続いた、試作ボード上の手製マイク並み。

「これはアカン」とテストを強制終了した。


このレベルでは追跡して回路図を起こす気にはなれない。

 

 マイクに貴賤はない、とはいうものの、「激安中華マイク」を更にコストダウンした内容には何か問題がある。

逆相を直せばそこそこ使えるとは思いますが結構面倒、バカバカしくなってきた。

 

それよりも返品すべきだと筆者は思います。

正相ではそこそこマトモですので、いったん販売停止して出直すべき製品であります。

 

このままの「CM3」を使えば他人に迷惑をかけるだけです。

成田にAKGのP120がほぼ2倍の値段で有る、それなら後悔しないはず。

 

強制終了!

 

追伸)

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fetⅡ、fetⅡi、fet3、LZⅡb  など、読者のかたからのご注文により人気機種の製作領布を承っておりますのでお問い合わせください (いまや貴重品、秋月のパナソニック WM-61Aとオリジナル・パーツで製作します)

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