コロナに負けるな 「Stay Home」で生き残ろう。
AMAZONのマイクなんて「次元の低い安物ばっかりさ」と・・・
そんなつもりで何の期待もせずにいると4年前のようなありえへんマイクが発見できたりする。
今回も何かのはずみでポチったものでありますが・・・
1,000円ソコソコにもかかわらず内容が「素晴らしく普通」なのです。
(価格は日々変動しているようです)
成田屋の「Clasic xxの半額以下」、Shinの見立てではまず同一物でありましょう、これは皆様にもご確認頂きたいところです。
「Clasic xxの半額以下」っていったいどんな粗悪品?とちょっぴり楽しみに到着を待った。
届いてすぐ、音声、完成度、使い勝手を確認した。
逆相さえ回避すれば「おやっ」と思うほどイイ、SN比は高く品位の高い音質と併せて一瞬で価格を忘れさせる力を持つ、これは今回入手した2種類どちらも同じです。
カプセル径3.5ΦECMらしく2線式、そして1Φのピアノ線らしきものに線を通す為、中空に加工したその先に付いている。
ヘッドセットマイクはアイドル女子やエアロビクスのインストラクター御用達の「見える系」とミュージカル用途に代表される「見えない系」とに分かれ、「顔マイク」の需要は宝塚あたりからはじまり後者を席巻している。
定番顔マイクの例
(購入した2種類)・・・見えない系
1.AMAZON (片耳掛け) 1,599円で購入
https://www.amazon.co.jp/dp/B07F2KSNB5/ref=dp_prsubs_1
2.AMAZON (両耳掛け) 1,285円で購入
どちらのタイプのマイクも決してノーマル接続=「逆相」のまま使わないでください
(性能・オーバービュー)
これらベルトパックのトランスミッターとともにワイアレスでの定番利用が高まっています。
DPA、AKG、Shure、Line6と比べるまでもないが、装着してしまえばそれらとの違いもおそらく判らないでしょう。
音質は十分高品位、SN比はこのサイズ(3.5Φ)のECMとしてはきわめて高く、超ON~ONに限定される使用環境であるのでまったく心配はいらないでしょう。
このタイプにありがちな「手・肌・布擦れノイズ」をはじめ、マイクブーム(1Φ)の鳴きも皆無であるのは素晴らしいです。
SN比が高く、重心の低いワイドレンジであるため万能に使える良質マイクロホンであることがうかがえます。
(使い勝手)
まず。モニターした瞬間、独特の違和感、逆相なのでリバースして正常。
片耳掛けタイプと両耳掛けタイプがありますが、両耳掛けはうっとうしい。 軽いので、むしろ片耳掛けのほうが身体の動きに対しストレスなく扱いやすさとフィット感も十分といえます。
PAには無指向性ですがベタオン使用では気をつけさえすれば問題はない。
まったく別ジャンルとして片耳掛け型なら2本使用で「ASMR」用途にも使えるでしょう、高SNマイクのなせるワザ。
(結線)
ミニXLR3ピン型と4ピン型がありますが、互換性はありませんので受け側(ベルトパック側)に合わせます。
誤配線程度では壊れませんからまずは使ってみて動けばそのまま、動かなければコネクタ結線を直す程度で十分でしょう。
ミニXLRコネクタの結線の違いや3P、4Pの違い程度は微々たる差、かならず共通で使えます。
マイク部はECM(2線式)です。ミニXLRコネクタの接続アレンジはいくつかありますが、基本形として多いのは1:GND、 3:SIG、 2:+VDDです。
(ノーマルのXLRコネクタとはピン配列が異なります)
2線ECMが動作するように接続するだけですので、ミニXLRタイプのベルトパックであるかぎり3ピン、4ピンの別さえ選べばどこのメーカーでも問題なく使えるわけです。
(ファンタム動作には)
https://blog.ameba.jp/ucs/entry/srventryupdateinput.do?id=12584180511
ちょうど前回の記事、この2種類のXLR-AMPがピッタリ合います。
市販XLR-AMPではかなり有名メーカーの品でもサー・ノイズから逃れるのは難しいです。
また、個々のヘッドとの関係で設計されている為「相」の問題はマチマチになります。
(回路図)
≪出力位相の問題・・・軽く考えてはいけない≫
※出力の+ー表記が反対じゃないの?
いえいえ、こうなっていますヨ、だから安いんでしょうかネ。
「逆相、とか言われてもちゃんと音出てるし全然わからない」とか「そんなのどうでもイイ」とおっしゃる初心者にはまったく向きません。
反転承知で使いこなせるプロ向きです。
「逆相出力」は卓側でリバースできますが鬱陶しい問題です。
同じECMでも 「バックエレクトレット型」と「膜エレクトレット型」では出力位相が反転することをご存じでしょうか。
「バックエレクトレット」型は単に改良新型ではありませんのでマイク自作では増幅段数による正転・反転同様に、ドレイン出力とソース出力でも反転します。
「音は普通に出ているけど」などではなく、何があろうと常にプラス出力させることが求められます。
フォーリーフ社の例を拝借します http://www.four-leaf-mic.com/seihin.html#02
こちらの「極性」と書かれた部分でその違いがハッキリわかると思います
・ベルトパックでそれに合わせて反転対応していれば問題ありません。
・ファンタムAMPでは②③反転または一部回路変更が必要です。
「逆相なんて関係ない」と言い放つようでは音響技術の入り口でドロップアウト確定です。
「安物」をそのまま使えば「安物の音」しかしない。それを素人と呼び、「安物」を安物承知で結果を出すエンジニアをプロと呼びます。
それは同一マイクを使っても天国と地獄の差を見せます。
だからプロなのです。
以上
おしらせ
fetⅡ、fetⅡi、fet3、LZⅡb など、ご注文により人気機種の製作を承っておりますのでお問い合わせください (いまや貴重品、秋月のパナソニック WM-61Aとオリジナル・パーツで製作)
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