1913 :プリモ EM-158三線式改造法(改良版) | ShinさんのPA工作室 (Shin's PA workshop)

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昨年記事、 1812 :(秋月)プリモ EM158 ECM ファーストインプレッション

https://ameblo.jp/shin-aiai/entry-12377368591.html

 

 にて三線式改造について触れておりますが

 

加工物があまりにも小さく、WM-61Aの改造とはケタ違いに難しいためあきらめているかたが多いでしょう、また失敗したかたもおられると思います。

加工部するべき部分がよく見えなかったりしたが、その部分も明らかにし、改造方法を見直して再度ご提案します、やればできます。

米粒に筆で仏様を描く猛者も居る。

 

ぜひEM-158の類いまれな能力をソースフォロワで見つけ出してください。

 

よりわかりやすく写真と図解をおこないました。

 

 

電極構造について

・全体がGNDパターンになっている。

・左側電極(ドレイン)はGNDパターンから切り離されている。

・右側電極(ソース)に見えるのは全体を覆うGNDパターンの一部、3つのスルーホールを通じて回路素子と接続されている。

 

 

ソース~GND切り離し加工

ルーター(ミニルーター) を使って作業する。

0.8~1Φの球形チップを使って溝を刻むようにようにして「ソースパターン」を3つのスルーホールと一緒にまとめ、全体を覆うGNDパターンから独立させて切り離す。(確認はテスター、導通チェッカー使用)

 

アートナイフを併用すると良い

※ソース電極にテスターを当ててGNDとの導通がなくなるまで彫る。

(ルーペで確認しても切り離れは判断できないくらい細かい)

OLFA アートナイフ (柄の模様を変えたほぼ同じ「工作ナイフ」が100均にもある)

 

 

クローバー 安全上の注意

ECM (EM-158)は手で持ったままルーターやアートナイフを扱います。

ケガには十分注意して扱ってください。

必要に応じ拡大鏡をうまく使いながら作業してください。

(確実に切り離しできますのであきらめずにおこなってください)

 

 

 

 

ルーター(ミニルーター)について

 

ミニルーターといえば「Proxxson」というくらい有名ですが、筆者は使い分けています。

 

 

この作業用には:

・Proxxsonではパワーありすぎ、デカイ。

・DAISO電池式はあらゆる工作で1度も役立ったことナシ。

 

・10年間使っている「Mr Meisterペンツール」は手になじみ、精密作業に向いています、強く押し当てれば回転が止まる程度のパワー、この程度が都合いい。(現行品はACアダプタ式)

AMAZON中華製もMr Meister(旧)とほぼ同様。

 

電池式は弱すぎ、ACアダプターはすこぶる邪魔。

やはりAC100Vダイレクトが使いやすい、「Dremel」も良いと思います。

 

ルータービット:

当初、カッターやアートナイフでソース電極の切り離しを試みたがパターンは案外深く、危険なのでミニルーターで彫刻することにした。

0.8~1mmのボールビットでスルーホールを残しながら独立電極を作り出す。

 

以上でWM-61Aパナ改同様に3線改造ができました。

リード線を付けたら半田付け部はエポキシ固定することが決め手です。

高SN、High-Outputかつ高域の延びきったEM-158の魅力をお楽しみください。

 

以上

 

(お知らせ)
fetⅡ、fetⅡi、fet3、
fetⅡ‐bright など、ご注文により人気機種の製作を承っておりますのでお問い合わせください (いまや貴重品、秋月のパナソニック WM-61Aとオリジナル・パーツで製作) 

 

モノ作り日本もっと元気出せ 

 

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