1811 :ビンテージ・リボンマイクのメンテナンスについて(前編) | ShinさんのPA工作室

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※ないものねだりこそ開発の原点だ※ 
※マイクロホンは未だ発展途上にある※


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 リボンマイクが再評価、歓迎をもって迎え入れられて久しい。

聴く者にやさしい音色と構造のシンプルさが特徴だが実は個々のつくりも音色も千差万別。

「ビンテージ」のあこがれ機種であってもピンキリだったりします。

また、50〜70年経過した個体は好ましいコンデションであることの方が珍しいと思います。

 

※リボン交換についてはこちらの記事をご参考ください

https://ameblo.jp/shin-aiai/entry-12361131493.html

https://ameblo.jp/shin-aiai/entry-12364305867.html 

特にこれまでに「ケーブル交換・コネクタ交換跡」のあるものはそのときの付随した「メンテナンス」=「手入れ」によりさらに状態が変わっている場合があります。

コンデション変化と無関係な部分のメンテなら問題ないのですが。

 

オリジナルのまま古くなったのか、手を加えているのかは現物を見れば一発でわかるいくつかのポイントがあります、そこで何がおこなわれたかが問題なのです。

 
              
              RCA-77DX

 



          東芝Bベロ

 

 

 

     AIWA VM-15
 

葉っぱ こんなにある適切でないメンテ(この逆なら良いのですが) & 異常症状

 

「適切でないメンテナンス」 異常症状 にはどんなものがあるのでしょう。

 

a. コネクタ及びケーブル交換時、出力極性の不適正)

   放送局払い下げ品、海外品などの多くが(3番HOT)とされており現在の標準「2番HOT」とは逆相の場合がかなりあるはずです。

   必要に応じ、自分で確認・修正が必要です。

(この判断には「マイボイスリアルタイムモニター」を使います、100%正しく判断できます)

https://ameblo.jp/shin-aiai/entry-12368523863.html

 

 

    (「マイクの正相・逆相ってべつに関係ないでしょう」とおっしゃる方は対象にしていません)

 

b. メンテナンス時、小部品紛失による代替部品の使用または取り外しによる。

 

c. ケーブル交換時の誤接続(トランスタップの誤接続、グラウンド浮きなど)

 

d. 指向性切り替えノブがスムースに動かない。(劣化・組立不良)

 

e. 低域減衰スイッチがスムースに動かない(劣化・組立不良)

 

 

リボン、モーターまわり 

a. リボン伸び・磁極当たり・微鉄粉付着(感度低下・低域不足)

 

b.マイクをそっと上下・前後に振ると「ゴソゴソ」異音がする)→僅かな症状なら問題ない。

 

c. リボンおさえ金具~リボン間の接触抵抗増加(感度低下)

 

d. テスターを当てて導通チェックしてしまった(リボンの伸び・ダメージ)

 

e. リボンおさえ金具破損または紛失により樹脂材で代替えされたとき (高域落ち、感度低下、無音)

 

f. リボンおさえ金具ネジが「バカネジ」になっていてリボンを強く押さえられない(感度低下or無音)

 

g.  磁極に吸着した微鉄粉のリボン接触(ひずみ、ビビリが発生)

 

h.キッチン用のアルミホイルで見事に直された不正修理(きわめて感度が低く、低・中域しか出ない)

 

i. 吸音材がはがされている 

 

 


(リボン固定電極の問題)

 

ここは大幅に簡略記載してあります。

 

 

なお、リボン固定まわりは本来マイナスネジであったものをプラスネジに替えること絶対に避けたい。

ネジの締め付け力の違いは感度差に現れる。マイナスネジのメリットは強大です。

これは次回詳しくご説明します。

 

つまり0.1Ω未満の接触抵抗の違いが決定的にマイクロホンの感度差として 現れる。

 

 

外観

a. メッシュスクリーン凹み・変形は修正しておきたい。

 

b. ブッシングの入れ忘れ。

 

c. ケーブル固定金具・ゴムブッシングの風化・破損・紛失。

 

d. オリジナルネジ紛失のため取り変わっている。

 

e. マイクハンガー軸上金具(特殊ワッシャーやスペーサー金具ほか)の紛失。 

 

f. 表示プレートの位置ズレ。

 

g. 「両指向性」基本のためかマイクロホンベースの前・うしろ逆付けだった。 

 

 

適正なメンテナンスでオールド・リボンマイクが現役で活躍できるよう応援していきたいと思います。

 

第1回目はここまでとします。

 

第2回目はリボンまわりに触れた内容の予定です。

 

                                                                           以上

 

(お知らせ)
fetⅡ、fetⅡi、fet3 など、ご注文により人気機種の製作を承っておりますのでお問い合わせください (いまや貴重品、秋月のパナソニック WM-61Aとオリジナル・パーツで製作) 

 

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【おことわり】

★ここで公開している回路・写真・説明文などは音響家の方、アマチュアの方でハンドメイドまたは試験評価なさる場合の参考として考えております。

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