(関連記事)

【死について考える1】
 安楽死と相続の問題

https://ameblo.jp/shimpo-shiho/entry-12566141955.html
【死について考える2】
 「死にたい」と言われたとき……(1)
(前記事)

https://ameblo.jp/shimpo-shiho/entry-12571169243.html
【死について考える3】
 「死にたい」と言われたとき……(2)
(本記事)

https://ameblo.jp/shimpo-shiho/entry-12573038105.html

【死について考える4】

 死の受容と音楽療法(次記事)

https://ameblo.jp/shimpo-shiho/entry-12572471624.html

 

※ 本記事は、上記のように、

前記事の続きです。

前記事未読の方は、

よろしければ前記事から

お読みください。

 

なお、前記事でも申しましたが、

「こういう話題が苦手な方は、
この先を読まない方が
よろしいかもしれません。
先にそのことを申し上げておきます。」

 


(以下本文)
 日司連(日本司法書士連合会)や、

神奈川県司法書士会の関係委員会は、
「私たち司法書士は、自死を扱う医師でもないし

カウンセリングの専門家ではない。
だから、そこにつなぐまでで良いし、

それ以上をしようと思わないで良い」
という立場だと思います(私の独断)。
 

あるいは行政につないでもそうでしょう。

で、それはもちろん、一面の真実ですし、
本人がそれを希望するなら

それでも良いとは思います。


 その一方で、私は実は、

例えばこの辺のブログが

好きなんですけど……

田中幸子のひとりごと

 ~自死で子供を~
自死遺族として、子供を亡くした

親としての思いを綴り、
「悲しみは、愛しさとともに」

~グリーフ.イズ・ラヴ~

…息子への愛を伝えたい。
http://ken0314.blog.fc2.com/

自死遺族の私が感じたこと日々あれこれ
https://ameblo.jp/mira1105/

このお二人も意見が完全一致して

いるわけではないと思いますが、
結構、行政や精神医療

(特に薬物中心…でも

ほとんどの医師はそうです)

に批判的です。
(実は私も概ね同じ立場です。)
 

※全く余談ですが、2番目のブログの田口さん、

以前紹介した加藤さんとLSとの訴訟で、
傍聴に見えられていたこともあって、

私もそれでお会いしたことがあります。

<参考記事>”友人の依頼により転載します(拡散希望)”

例えば、医療機関や行政につないで、

薬物中心の精神医療を受け、
それから自死される方、実は結構多いです。
 

最近やっと問題になった

ベンゾ系の薬を飲まされて、
効いている間は良いけど、

依存症的になって、
効かなくなったときに

一層不安になったりして……。
 

それから、医師に

暴言浴びたりしたり……もね。

だから、「つないでお役目終了」で、

割り切れる人は良いけど、
「私は」そうは考えにくいんです。
 

(これも、個人的意見です。
また、日司連や神奈川会の委員会を

批判する意図もありません。)

 

【追記R3.5.5】拙ブログにも「精神医療について考える」

というテーマ記事があります。

よろしければご参照下さい。

 


10 ユング研究者で、

臨床心理士制度も創設した、
元文化庁長官でもあった

河合隼雄先生も、
自身のカウンセリング経験で、
「自死をほのめかされたが、

この人は死なないだろうという
根拠のない確信があったので、

そう言ってみた。

事実、自死されなかった」
みたいな話を吐露されていて、

ある意味、根拠の確実でない

「確信」に賭けたわけです。

 

(大昔のNHKの

 大学講座の話だったか?)

専門家というか、カウンセリングの

第一人者の河合氏でさえもそうなので、
一般的な臨床心理士や公認心理師、

心理カウンセラーも実力差も様々なうえ、
どこまで確信をもって効果を上げているのか……。


まして、一般人(含む司法書士)なら、

なおさら確信は持てないし、
持てなくてよいと思います。
 

逆に、最後は、自分の

人生観・哲学観・宗教観……で

ぶつかるしかないところもあります。


11 で、もし私に

「1冊だけ読むべき書籍を」

と言われたら、
前記(前記事)のキュブラー・ロス

死ぬ瞬間』という書籍が、
文庫にもなっていたと思うし、

自死に限りませんが、
自身や周囲が死の宣告を受けた際、

どう考え、対応すべきか、
という示唆を与えてくれると思います。
 

(この本、数回、会員用会議室で

紹介した記憶があります。

かなり前ですが。)

さらにと言えば、ロス博士も

多数の著作がありますし、
それを発展させた、

上智大のデーケン教授の著作や、
やはり前記の河合隼雄さんの著作、
臨床哲学を提唱した

鷲田清一さんの著作などは、
比較的読みやすいし、参考になると思います。

それ以上となると、それこそ

ユングフロイト関係の

臨床心理の著作を紐解いてみるとか、
信者にならないでも良いので、

宗教書を紐解いてみるとか、でしょうか。

 

長文をお読み頂き有難うございます。

 

※ 思うところがあり、本文中の

「自殺」を「自死」に訂正しました。

 

 

 


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