沖永良部与論沖縄北部諸方言の話者が縄文人の末裔だ! | 日本の歴史と日本人のルーツ

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種子島・屋久島から南に奄美大島、沖縄、与那国島までの琉球列島は、海に隔てられて島ごとに日本語と言っても極めて変異の大きな方言が発達している。

また、琉球列島に住む人々は、眼窩が落ち窪んでアイヌ人によく似た縄文人の末裔と考えられる人々(Y-DNAハプログループD)と、揚子江中下流域の水稲稲作の弥生人の末裔と考えられる人々(Y-DNAハプログループO2)が棲み分けているとも考えられている。

この琉球列島の方言のアクセント分布を見ると、ほとんどが破壊アクセント(無アクセント)と特殊アクセントが混在しているが、例外的に、沖縄本島の中央以北から奄美大島より南に挟まれた範囲で話される沖永良部与論沖縄北部諸方言は東京式アクセントになっていた。

ちなみに、日本本土における東京式アクセントの方言の地域は縄文人(または殷人)の末裔の生息地であろうと考えられている。また、方言に関する四つ仮名の分布を見ても、琉球列島は縄文人の末裔が多いとされる日本本土の東北地方に親和性があった。


雑談1

普天間から辺野古への基地移転の問題について、沖縄方言地域の普天間から沖永良部与論沖縄北部諸方言地域の辺野古への基地移転であった。すなわち、米軍基地の受け入れ地域の住民の気質と価値観が異なっていたと推測される。米軍に対し、前者は不寛容で、後者は比較的寛容であった。これは、日本本土の左派vs右派にも対応するのでは!?と推測される。


雑談2

津軽海峡で隔てられた本州の日本人と北海道のアイヌ人は全く異なる孤立語を喋っているのに対し、琉球列島の島々で喋られている言語は相互に異なってはいるが、日本語の方言の範疇に入っている。

中国大陸南部から琉球列島、日本列島が実り豊かな照葉樹林帯に含まれ、また、日本海流に乗って活発な交流があったからであろう。


参考

① アクセント分布(安部清哉、参考)



② 言語について 琉球語(ギルバート慶、参考)

琉球語は明らかに日本語と同系統の言語ですが、琉球語と日本語のあいだには相互理解が不可能なほどに大きな隔たりがあります。さらに、琉球語のなかにもかなり多くの方言が存在します。日本語でいえば「標準語」と「津軽弁」のように、相互理解が難しいほどの差異が、琉球語のなかにも存在しているのです。この理由としては、琉球王国には日本の標準語のような全国民が話す共通方言が存在しなかったことや、島国であったため地理的な隔たりが大きかったことが挙げられます。そのため、琉球語は島ごとに方言が異なっており、さらに一つの島内でも複数の方言が存在していることさえあります。

琉球語は、北琉球方言と南琉球方言の2系統に分類されます。北琉球方言は沖縄本島や奄美大島などの諸方言が含まれ、南琉球方言には宮古島や石垣島など先島諸島の方言が含まれます。北琉球方言と南琉球方言のあいだにはかなり大きな差異があり、相互理解は難しいとされています。



③ 男性遺伝子 Y-DNAハプログループの分布(参考)


縄文人の末裔の男子が持っているY-DNAハプログループD2(旧分類、緑色)の分布は、日本列島に広く分布しているが、アイヌと沖縄県に最も密集している。また、揚子江中下流域の水稲稲作の弥生人のY-DNAハプログループO2bもまた沖縄県から南琉球に密集している。


④ 統一的な支配者の居ない孤立した島々では、それぞれ異なる孤立語が生まれることがある(参考)


⑤-1 沖永良部与論沖縄北部諸方言(wikiより)


沖永良部与論沖縄北部諸方言(おきのえらぶよろんおきなわほくぶしょほうげん)は、琉球語(琉球方言)の内、沖縄諸島北部および鹿児島県奄美群島与論島沖永良部島で話される方言(言語)の総称である。沖縄諸島北部には沖縄本島北部と伊江島伊是名島伊平屋島[2]古宇利島屋我地島瀬底島水納島津堅島久高島が含まれる。喜界島南部の方言を含むこともある。沖縄中南部諸方言との境界は太平洋側ではうるま市石川と金武町屋嘉の間に、東シナ海側では恩納村恩納と谷茶の間にある。主に旧北山王国の領域で話される方言である。



⑤-2 沖縄方言との境界(wikiより)

青色領域以北: 沖永良部与論沖縄北部諸方言


⑥ 方言における四つ仮名の分布図(wikiより)

緑色に塗られた地域の方言がいわゆるズーズー弁


⑦ 日本語の起源(参考)


⑧ 縄文人の末裔の日本人とアイヌ人が互いに全く異なる孤立語を喋る理由(参考)


⑨ 沖縄人には縄文人的な人と、韓国・朝鮮人にもよく似た顔の揚子江中下流域の水稲稲作の弥生人的な人が同居している。