こんにちは。
3月30日、東京オリンピック・パラリンピック組織委員会と東京都、政府、国際オリンピック委員会(IOC)は、新型コロナウイルスの影響で延期が決まった大会を来年7月23日から8月8日に開催することで合意したそうです。1日でもはやい事態の収束と大会の成功を祈っています。


さて、今年も桜の季節になりました。ここ茨城県筑西市の観光協会では、ホームページで市内の桜を紹介しているのですが、その中でも、これまでこのブログで記事にしたことがなかった「うわばみ池」の桜を見てきたので、ご紹介いたします↓


ここには小栗判官にまつわる伝説があるそうです↓


うわばみ池
時は応永のはじめ、ある春の夕ぐれ、小栗判官は遠乗りに出て共の者ともはぐれ、この沼(池?)のほとりに来た。なんとなく物哀しく、不気味さを感じる夕暮れだった。判官が腰にした一管を袋かろ出して唇にあてると、静かな音色が池のさざ波に伝わって、まわりの木々に吸い込まれていった。
すると松の大木のもとにいつ来たのか、美ヶ原娘がいるではないか。にっこりとほほ笑む娘を見て判官は、ゆう暮れの沼そして娘という取り合わせに息を飲み、なかばうつつで城に戻った。城に戻っても美しい娘のことが忘れられず、次の日のゆう暮れまた馬に乗って池に来た。静かに横笛を吹くと、笛の音は木々の夕やみに吸われていった。
すると、いつの間に来たのか昨日の娘が立っていた。名を聞いても答えぬ娘、だが判官は夢心地で抱いた。そして明晩を約して・・・・。
夢うつつのうちに九夜目が来た。それは雨もようの夕ぐれだった。笛の音が池のしじまに流れても、どうしたのか娘はあらわれなかった。
しばらくして、池の市場深いあたりで水音とともに大きなうわばみ(ヒトを害する大蛇)が姿をあらわすと、しばらく判官のほうをみていたが、やがて静かに沈んでいった。その時以後、娘はあらわれなかった。けれど判官の吹く笛の音は、しばらくは池のほとりに聞こえたという。
「うわばみ池」それは娘を偲んで判官がつけた名前だという。
(旧協和町寿大学編-協和の伝説より-)
筑西市


訪れたのは一週間ほど前のことで、まだ満開ではありませんでした。





うわばみが棲みついていたとは思えない、心地良い場所でした。またいつか、満開の時にご紹介したいと思います。


というわけで、うわばみ池のご紹介でした。

■うわばみ池
筑西市小栗4640(協和ふるさとの森自然公園内)