こんにちは、みなさんお元気ですか?

今回は久しぶりに、ここ茨城県筑西市の歴史・文化財をご紹介。市内小栗にある小栗城跡です。
小栗城跡は筑西市役所協和支所から北へ約5キロ、栃木県との県境近くにある山城跡。平野部に突出した台地上にあり、すぐ近くを流れる小貝川が天然の水堀の役目を果たしています。

ちなみに以前、代々神楽の紹介をした小栗の内外大神宮は、小栗城跡の東に隣接しています。


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この城をおさめていたのは、説教節や人形浄瑠璃、歌舞伎などで有名な小栗判官のモデルである小栗氏。小栗氏は桓武平氏国香流である常陸平氏大掾氏の庶氏です。
平安時代末頃、大掾重幹の子・重義が常陸国小栗に住んで「小栗」を名乗り、小栗氏の祖となりました。
室町時代、上杉禅秀の乱で禅秀に味方した小栗氏第14代小栗満重は、応永30年(1423)関東管領足利持氏に攻められ城を失います。
永享12年(1440)小栗満重の子・助重が結城合戦の隙をついて小栗城に復しますが、康正元年(1455)足利持氏の子成氏に攻められ再び落城。
小栗判官のモデルは、この満重・助重親子だそうです。
戦国時代になると小栗城は結城氏や宇都宮氏などに支配され、慶長年間には真壁城に入った浅野長政の支配下に。
さらに元和元年(1615)、徳川幕府の出した一国一城令により廃城となったそうです。
ではさっそく登ってみましょう。

これがお城のあった台地↓

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堀跡らしきところを進みます↓

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途中、こんな近道(?)も↓

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台地上から見えた小貝川です↓

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城域内には巨大な鉄塔が↓

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ここが頂上(本丸跡)ですが、現在は何もない空間です↓

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小栗城跡では3年前から、地域住民が地権者の協力を得て城周辺の雑草を伐採したり、桜の苗木を植えるなどの整備を続けているとのこと。
今年8月17日には吉沢範夫筑西市長が市民団体「誇れる城山を育てる会」などの案内で城跡を視察、同会は1,040人の署名とともに小栗城跡の市文化財指定を陳情したそうです。


というわけでみなさん、お城に興味はありますか?