今年の初め頃だったと思います。講座でヒプノをかけてもらいました。
この回は、初めから、前世を見ることを意図したセッションでした。
最初の場面は、なんと見えるものが何もありませんでした。真っ暗闇なのです。
いつも、何かしら見えるので、こんなことは初めてでした。
あまりにも何も見えないので、意識を集中させて、感じてみようとしました。
すると、一瞬ですが、崖の下にある穴の中から空を見ているような気がしました。
夕方から夜にかけての時間帯で、月明りで周囲が照らされていました。
崖の上には、土の道があり、細かい石が転がっていることがわかりました。
私は、白い着物っぽいものを身につけていました。着物と言うよりは、下に着る襦袢の
ようなイメージで、襦袢よりももっと粗末な感じの布地でした。
ここにいる理由は、穴に落ちたか、落とされたからでした。穴に入れられたのかも
しれないと感じました。
もう少し感じてみると、「詰め込まれた」「殺すために詰め込まれた」と浮かんできました。
何らかの事情があって、斬り殺すなどの方法では殺すことができないので、穴に入れて
自然に死ぬのを待つことにされたようです。
今、何を考えていますか? という質問に対しては、「残念です」と答えました。
本当に、残念で残念で、どうしようもなく無念で、その思いがこみ上げてきました。
そして、今、何をしようとしていますか? という質問に対しては、
「だめだ。もう死んじゃってる。死んだ状態で空を見ているから、もう何もできない」
と答えました。死んでいて、しかも、狭い空間から出られないようなのです。
なんとなくパニックになりそうな感覚に襲われたので、どうにか呼吸を整えながら、
もう少し、その場面を感じてみました。どうも、生き埋めにされたような気がします。
生きたまま、狭い場所に落とされ、蓋を閉められてしまったようでした。
蓋を閉めた人の顔は見ました。グレーの髪の、気難しそうな中高年男性でした。
現世で、この人に会った記憶はありませんでした。
マリア先生が、「白い着物で、腰に縄を結ばれて落とされた感じね」
と視えている状況を教えてくれました。
この感覚・・・。この人は、もしかして、井上内親王ではないでしょうか? 再々登場?
昨年、御霊神社にお参りしたときに、天に還られたのではなかったのでしょうか?
時代を聞かれ、「奈良時代」と答えました。そして、あなたはどなたですか? と聞かれ、
「私は、たぶん、井上内親王だと思います」と、答えました。
「間違いないよね。可哀そう・・・」というマリア先生の声が聞こえました。
ああ、やっぱりそうなんだ・・・。こんな亡くなり方をしたら、時代を超えて、いろいろな
思いが残ってしまうのも、無理のないことだと思います。
今、何を思っているのかを聞かれました。私は、「逃げるのはもっと前だったんだ。
逃げようと思ったけれど、無理だった。逃げられたのは、五條に行く前だったんだ」
そのように思っていると答えました。
そして、味方の人が殺されたことを、ぼんやりと思い出しました。助けようとしてくれた
人がいたはずで、その人は、吉備由利さんだと思うと答えました。
すると、「騙されたのよね。味方だと思っていた人に裏切られたのね」というマリア先生の
声が聞こえました。セッション中もセッション後も、そのことを聞く時間がなかったので、
詳細はわかりませんでしたが、おそらくマリア先生には、何か視えていたのだと思います。
えっ? 私、騙されていたの!?
しかも、1000年以上の時を超えて、今もまだ、騙され続けていたなんて・・・!
現世の自分が気をつけなければいけないことについて、前世の井上内親王が伝えて
くれたアドバイスは、「人を信じすぎてしまうところ。ただ、自分ではなかなか気付けない。
姑のことも気付いていなかったし・・・」でした。そう言えば、元夫との問題では、元姑が
裏でさんざん糸を引いていたのですが、私はそれに気付くことができませんでした。