最近、教育(特に学校教育)も変わらなきゃね~、という議論や意見を拝見することがあります。
でも、その前提としての学校教育における「人の発達」って、何なのででしょうか?
要するに
センター試験でいい点が取れるようになること?
人気の企業に就職できるようになること?
高い生産性で働けるようになること?
は学習塾で植木算ができるようになるとか、予備校で微積分の区分求積法ができるようになるとか、そういうイメージ。
所謂
「せんせ~、こんな勉強、大人になって何の役に立つんですか~?」
って私たちが先生に訊いてたような学びです。
(そして大学はモラトリアムの場となる)
は大学が就職予備校化しているのでは、という批判を受けながら行っている仕事で役立つ「実学」重視の教育。
国際化に対応した人材やイノベーション人材などを育成すると謳って、時代に合わせた創設される新しい学科などがそれに当たるでしょうか。(でも、それが就職に有利になっているのかどうかは疑問もありますが)
は、私はあまり具体的な内容をイメージできないのですが、例えば、経団連などが提言する「自ら課題を見つけ、AIなどの最先端技術を活用して解決を図る、ICTを含む高いリテラシーを備えた文理融合型の人材育成」などがそれにあたるのでしょうか? 本当に?
Society 5.0時代の人材育成に向けた義務教育の抜本的ICT化を求める緊急提言
でも、冒頭の
「人の発達って、何だろう?」
という問いに立ち返ると、微積分ができるのも、就職できるようになるのも、高い生産性で働けるのも、確かにできないことをできるようになる、という意味では発達と呼べると思いますが、
それらを発達と呼ぶのは、どこかで貨幣資本主義の中での物差しを使って測るからではないかな、とも思うのです。
特に、
就職できるようになる(この人はたくさん価値を生み出しそう)とか、生産性高く(効率よくたくさんの価値を生み出しそう)とかって、人が働いて経済的な価値を生み出すことを前提に、その生み出す価値の量の大小を測るということですよね。
でも、人の発達って、本来はこの世の中に貨幣経済が生まれる前から、草原で狩りをして、洞穴で野獣から身を守りながら寝ていた頃から、生物としての発達ってあったんじゃないでしょうか。
人として発達できているかどうかが、いつの間にか、貨幣資本主義社会の物差しに照らして優秀な人材になるかどうかにすり替わってはいる気がして……そこにモヤモヤを感じます。
人が学び、発達する、何かを身に付けて新たにできることが増えるって、貨幣経済的価値を軸に評価することが本当に本質なのでしょうか?
いや、貨幣経済的価値ではなかったとしても、何かの「価値」を軸に「評価」する必要がある「発達」って、何だか窮屈だし、ワクワクしないな~と感じるんですよね。
とはいえ、画が上手になって嬉しいとか、自分のことを信じられるようになったとか、自身の変化が発達の条件なんだとしたら、変化の前後で比較し評価が発生してしまい、結局何らかの基準を設けて評価するという呪いからは免れないというか、そこに「発達」の本質があるような気もするので、また一層モヤモヤしたり。
いずれにしても、経団連はもちろん、今の社会の評価軸を前提に人の発達と教育のあり方を考えるのではなくて、今の社会の価値観からもう少し自由なところで人の発達や教育のことを考えることができたらいいな~と思っています。
そして、この人の発達と教育という分野は、もう少し真面目に勉強したいなと。(いつ勉強する時間を確保するんだ? という囁きが脳内で聴こえてきますが……汗)
ご報告です
地域情報サイト「まいぷれ浦和」 さん
https://urawa-saitama.mypl.net/article/eventrepo_urawa-saitama/31438
で、
さいたま新都心朝活を取材して記事にしていただきました。
朝活に参加し、取材し、記事にしてくださった深沢さん、ありがとうございました!
さいたま市100人カイギ vol.3
【日時】2019年11月16日(土曜日)12時〜14時
【会場】おふろcafé utatane
(さいたま市埼玉県さいたま市北区大成町4丁目179-3)
【参加費】1000円(コーヒー付)
※100人カイギ終了後、おふろcafeにそのまま滞在するチケットも販売しています!
【定員】30名(※年齢性別市内在住・在勤問いません)
【タイムテーブル】11:45 開場
12:00 オープニング
12:10 チェックイン
12:20 ゲストトーク(10分×5名)
13:30 ネットワーキング
14:00 終了
その他詳しい内容と参加申込はこちら
この6人でさいたま市100人カイギを企画・運営しています。
(私は黒子として大体裏方にいます)
ご案内
最近は、公務員のパラレルキャリアやキャリアデザインといったお話で、執筆や講師としての登壇等ご相談いただくケースがあります。
何かの活動で「ご一緒しましょう」といったお誘いや、執筆、勉強会の講師、ワークショップの企画・運営など、内容によってはお力になれると思いますので、よろしければご相談ください!
執筆や講演、ワークショップのプログラムデザインやファシリテーター等、各種ご相談・ご依頼はこちらからご連絡ください。
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はじめまして。島田正樹です。