社会には“対話”という言葉が溢れてるのに、私の周りに対話という実体が乏しい?(後編) | 公務員 島田正樹 〜仕事と私事と志事と〜

公務員 島田正樹 〜仕事と私事と志事と〜

仕事も家族・友人との私事も楽しみながら、魂を燃やして挑む“志事”で社会を変えていきたい! 地方公務員として働きながら、NPO活動、講演、執筆、ワークショップデザイナーなどに取り組む“公務員ポートフォリオワーカー”として活動しています。

 

 

 

 

 

前編に続いて、後編です。

 

 

 

前編では、

 

 

 

社会に対話という言葉は溢れている。

 

でも、

 

私の周りに対話という実体が乏しい。

 

と感じることがありませんか? 

 

 

という問いかけからスタートして、そこに以下の3つのギャップがあるのではないか、という整理をしました。

 

1 理解のギャップ(そもそも対話(Dialogue)って何?)

2 知覚のギャップ(対話が存在したら観測できる?)

3 期待のギャップ(対話を最終兵器だと思ってる?)

 

 

そのうち、「 1 理解のギャップ(そもそも対話(Dialogue)って何?) 」について、私なりに日頃感じているコトを書かせていただきました。(詳しくは前編をお読みください)

 

 

 

本日の後編では、3つのギャップのうち残りの2つ

 

2 知覚のギャップ(対話が存在したら観測できる?)

3 期待のギャップ(対話を最終兵器だと思ってる?)

 

について、私が感じているコトを言葉にしてみたいと思います。

 

 

 

 

 

 

2 知覚のギャップ

 

「対話が存在したら観測できる?」

 

前編でお伝えしたとおり、

 

・異なる意味を持ち寄り

・新しい意味を創造する

 

ということが“対話(Dialogue)”なのだとしたら、サークル状に座る機会がなくても、そこかしこに欠片が散らばっていたり、知らないうちに対話(Dialogue)がなされていることもあるのではないか、私はそんな風に感じています。

 

「行政にとってのまちづくりの常識に囚われず、この用地を使ってできることのアイデアを出してみよう」

 

「一旦、私たちがやりたかったことを脇に置いて、本当の意味でこの説明会が成功するとしたら、それはどんな状態なんだろう」

 

「対話(Dialogue)をしましょう」と誰かが言って、その場が始まっていなくても、参加している人たちに自覚が無くても、「そう言われてみると、あれは対話(Dialogue)的な場だったな~」と思えるような経験を、皆さんもお持ちではないでしょうか?

 

 

逆に、外形的に対話(Dialogue)をしているつもりでも、ちっとも対話(Dialogue)になっていないことも。

 

例えば、職場の幹部やトップの声かけで若手職員が集まって、幹部やトップと話をする場があったとします。それも若手発意ではなくて、幹部やトップが「若手と対話したい」と言って社内で実施されるような場。

もちろんそこで対話(Dialogue)がなされる場合もあるでしょうが、

 

・異なる意味を持ち寄り

・新しい意味を創造する

 

というような場になるのは、なかなかハードルが高いのではないでしょうか。

 

「偉い人と若手」「役所と住民」など、背景や生きてきて背負ってる物語(宇田川先生の『他者と働く──「わかりあえなさ」から始める組織論』でいうところの“ナラティブ”)の隔たりによって、ある程度環境などを整えないと、思ったように対話(Dialogue)が成立しないというケースは少なくありません。

 

 

 

社会に対話という言葉は溢れている。

 

でも、

 

私の周りに対話という実体が乏しい。

 

 

こう感じていても、上述したように、実は対話(Dialogue)が目の前に存在していることに気づけていないケース、対話(Dialogue)がのことをよく理解できていないので“観測できていない”というケースがあるということを、私は忘れないようにしたいな~って思っています。

 

日々の小さな対話(Dialogue)の欠片を意識して、それを育むことは、組織の中で対話(Dialogue)の文化を浸透させようと思ったら、集合研修で専門家から8時間かけて叩き込むことと同じくらい大切なことかもしれません。

 

 

対話(Dialogue)は“話す”ことに限らないと書きました。ということは、

 

・人が集まって話す場でなくても対話(Dialogue)がある

・耳だけでは対話(Dialogue)は観測できない

 

ということですよね。

 

 

在ると思っていても実は無いかも。

無いと思っていても実は在るかも。

 

対話(Dialogue)を知らずして観測はできない、つまりは私たちが感じている“無い”も“在る”も、今一度疑ってみるといいのかもしれません。

 

 

 

 

 

 

3 期待のギャップ

 

「対話を最終兵器だと思ってる?」

 

最後は、組織での対話(Dialogue)の意味や価値に関係することです。

 

最終兵器はさすがにあおり過ぎかもしれませんが(笑)、やはり組織において対話(Dialogue)の必要性を訴え、その導入を指示する人たちの中には、対話(Dialogue)によって組織が大きく変わると期待している人が少なからずいるのを感じます。(期待するからこそ頼りたくなるので、それが間違ってるという意味では無いです)

 

 

でも、

 

・異なる意味を持ち寄り

・新しい意味を創造する

 

これが対話(Dialogue)です。

 

これだけのことです。(と私は思っています)

 

 

私のイメージはコンピューターのOS(オペレーティングシステム)。

 

いいOSを入れたからといって、パワーポイント無しでプレゼン資料を作れるようになるわけじゃないし、ワード無しでドキュメントを作成できるようになるわけではありません。(我が家のwindowsの話です)

 

さすがに、

 

「昨年、対話(Dialogue)の研修をしたよね。

 まだイノベーションが起こっていないの?」

 

とか言う人はいないと思いますが、

 

「昨年、対話(Dialogue)の研修をしたけどさ、

 何か、何も変わらなかったよね~」

(やっぱり対話って、我が社であんまり意味無いのかな)

 

みたいなことを経験したことがある人はいるのではないでしょうか。

 

 

「社内に対話(Dialogue)の文化を浸透させよう」

 

そう感じるなら、それが何のためで、

クローバー その浸透・定着のために必要な施策があること(例えばチーム単位で必要なこと、管理職に求められる役割等)

クローバー 目的達成のために必要な施策があること(プレゼン資料を作るためのパワポのように)

などは最低限、必要なのかもな~と思います。

 

(私は組織開発とか、そちら方面の専門では無いので、想像も込めて書いていますが、後者の目的達成のための施策は、対話(Dialogue)の文化が組織内に浸透してくることでその立ち上げに繋がるというケースもありそう)

 

 

いずれにしても、対話(Dialogue)自体が組織に大きな成果をもたらす必殺技ではなく、日々の走り込みで高める基礎体力のようなものだと思っています。

 

だから、たとえ対話(Dialogue)的な組織やチームがあったとしても、そんなに目立たないし、そうでない組織やチームとの違いもよく注意して観察しないと分からないかもしれません。

 

 

 

 

 

 

今回のブログでは、前編と後編に分けて、

 

 

社会に対話という言葉は溢れている。

 

でも、

 

私の周りに対話という実体が乏しい。

 

 

と感じることについて、私なりに考えていることを書かせていただきました。

 

 

 

全体のトーンとして、

 

対話(Dialogue)はそこかしこに実在するけど、

私たちは、よく分かってないだけだよね

 

という書き方を選びました。

 

 

 

それは私の中に対話(Dialogue)の実在というものが、ゼロイチでは無いと実感しているからです。

 

 

極めて対話(Dialogue)的な度数98%な場もあれば、

対話(Dialogue)でない度数12%な場もあります。

 

そこに60%以上は対話(Dialogue)だけど、

59%以下は対話(Dialogue)ではない、

という線引きがあるわけではありません。

 

 

 

そういう曖昧で脆弱で優しい対話(Dialogue)というものを、これからも色々な皆さんと語り合い、学び合えたらいいな~と思っています。

 

 

よろしければ皆様、ぜひ今後ともお付き合いくださいませ~ニコニコ

 

 

 

 

星星 私が勉強になった対話に関する本 星星

 

他者と働く──「わかりあえなさ」から始める組織論 (NewsPicksパブリッシング)

 

現実はいつも対話から生まれる

 

人を助けるとはどういうことか――本当の「協力関係」をつくる7つの原則

 

ダイアローグ――対立から共生へ、議論から対話へ

 

 

 

 

 

 

 


 

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