先日、中原淳先生(立教大学)のブログで
「対話(ダイアログ)」
という言葉が
「ロマンチックワード」
すなわち
「その言葉そのものに、善いイメージが内在している言葉で、それゆえに、ひとびとを魅了・幻惑し、思考停止に陥いらせる言葉」
になっているのではないか、
対話=いいね!
になっているのではないか、という問題提起がなされていました。
中原先生のブログ記事はコチラ
ナルホド。
確かに、私の中では
対話=いいね!
と半ば盲目的に偏った意味で使っていたかもしれません。
確かに世論の大勢として、「対話」はそれがあることが肯定的に評価されますし、それを否定するのはなかなか勇気が要るものです。
対話とかさ、意味ないから。
止めた方がいいですよ。
なんて言われると、ちょっと普通じゃない印象があり
え? え!?
どういうこと!?
と何か深い深い意味が隠されているのではないかと探りたくなります。
ただ、一方で。
「対話(ダイアログ)」という言葉に対するポジティブな印象も決して世の中全体で単一の色ではなくて、この言葉を大切にする人たちの中には、
対話(ダイアログ)というのはこういうものだ
更には
あなたたちのソレは
対話(ダイアログ)とは言わないのではないか
という一種の界隈性と排他性を帯びることがないでしょうか。
私たちの語る(ホンモノの)対話 と
あなたたちが語る(フツウの)対話 は違う。
私はそんな線引きを感じることがあります。
これは極めて個人的な感覚で、世の中に漂う微弱な電波をたまたまキャッチしてしまっただけで、悪意ある人は誰もいない自然現象のようなものなのかもしれませんが。
でも、確かに感じる、微弱な居心地の悪い電波。
そう考えてみると、
●●(特定の言葉)=いいね!
というのが世論の大勢であって、それを否定するのはなかなか勇気が要るものだな~という言葉が他にもありそうです。
私の業界で言えば、最近の頻出ワードの一つは
公民連携(官民連携)
ではないでしょうか。
公民連携とか、マズいから
ちょっと注意した方がいいよ。
なんて言われると、ちょっと普通じゃない印象がありますよね。
え? え!?
どういうこと!?
と裏側に隠された意図を確認せずにはいられません。
いや、普通、公民連携と言ったら、いいことでしょ。
そう思いますよね。(ちなみに私もその感覚です)
でも、やはり公民連携という言葉にも、対話(ダイアログ)という言葉に対して感じるような、ホンモノの公民連携とフツウの公民連携を線引きしようとする界隈性と排他性の微弱な電波を感じることがあります。
どこからともなく発せられている、
アナタタチノハ
ホンモノジャナイ
という電波。
他にも最近だと
多様性(ダイバーシティ)
包摂(インクルーシブ)
とかもそうでしょうか。
一方で、働き方改革とか地方創生だと怪しい印象を覚える人が一気に増えて、むしろそれらの言葉を使って、自分たちがホンモノだと線引きしようとする雰囲気は衰える気がします。
何が言いたいかというと。
言葉の意味って、たくさんの人と共有できていると思っていても、それがいい言葉、ポジティブな意味を孕むのならその分だけ、
その言葉を一所懸命に磨き上げて
その言葉の作る磁場の中心はココだ
と言いたくなる、そういう雰囲気を醸し出してしまう、第一線のヒーローがいるということなのかも、ということ。
その言葉の意味の旗の下で、
ある人は対話で社会にいい影響をもたらし
ある人は公民連携で社会にいい影響をもたらし
それが大きなインパクトを持つと、いつの間にか、ホンモノとそうではないフツウとの線引きが発生して、ホンモノを崇め奉るフツウという関係を参加者に強いる界隈性。
結局は、私は凡人で、
一握りのヒーローにはなれない
そういう僻みと被害妄想が私に微弱な電波を感じさせているだけなのかもしれませんが。
でも、
ちゃんと目の前の人の物語を受け入れ、自分の物語を脇に置いたりできなくても、その人が「対話」だと意識するなら、そこは対話の最初の一歩として認めればいいし、
ちゃんと自らリスクをとって、スグに稼ぐことに繋がらなかったり、地域経済に還元できなくても、それが行政と民間で協力関係を作れているなら、そこは公民連携の最初の一歩として認めればいいし、
多様性(ダイバーシティ)だって包摂(インクルーシブ)だって、少しは誤解したり、完全に正しいスタンスで臨めなくても、誰にだって最初の一歩を踏み出す勇気を応援してあげたらいいと思うし。
言葉があるから、ホンモノとフツウの間に線を引くこともできる。
だけど、
言葉があるから、意味を共有できる。
言葉があるから、旗を掲げられる。
言葉があるから、誰かが参加してくれる。
だったら、
私もやってるよ
って言う人は、全部仲間でいい。
ホンモノとフツウを隔てる線は要らない。
私だったら、そんな風に第一人者になりたいなって思いました。
(当面、第一人者になる予定はありませんが・笑)
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