3月14日、皇居三の丸尚蔵館に妻と行きました。

 

今回の展示は第3期の前期です。

これまでのブログはここです。

今回も全品目の写真を載せます。
ただ写真を撮るのではなく、展示品はじっくり見ています。

開館記念展「皇室のみやび-受け継ぐ美-」
第3期 「近世の御所を飾った品々」

パンフレットによると

  • 歴代の天皇や皇族は、学問や文化芸術に造詣が深く、それらの保護にも熱心でした。
  • そのため各時代にさまざまな品々が集積され、大切に受け継がれてきました。
  • 第3期では、国宝・藤原定家《更級日記》など、「御在来(ございらい)」と称される京都御所に伝来した作品をはじめ、旧桂宮家(かつらのみやけ)伝来の伝狩野永徳《源氏物語図屏風》など、近世の御所や宮家を飾った書画や工芸、楽器などをご紹介します。

 

 

《蔦細遭蒔絵文台・硯箱(御在来)》 桃山時代(16世紀)

※後期は旧桂宮家の同様品が展示されるとのこと

 

《菊花流水蒔絵歌書箪笥》 江戸時代(18~ 19世紀)

 

《箏(そう) 銘(めい) 團乱旋(とらでん)》 室町時代(16世紀)

螺鈿細工がとてもきれい。

 

《笙(しょう) 銘(めい) 錦楓丸(きんぷうまる)》盛尊 鎌倉時代、嘉元3年(1305)、頭は明治27年(1894)

 

《龍笛(りゅうてき) 銘 春鶯囀(しゅんのうでん)》 平安時代(11~12世紀)

 

《菊花散蒔絵十種香箱》 江戸時代(18世紀)

組香のセットでとてもきれいです。

コンパクトで欲しくなります。

香包みに書かれている絵が美しいです。

香合わせはしたことがなく、セットを見てもどのように使うのか観ても分からないのが残念です。

香合わせ、してみたいです!

 

《梨子地螺錮蒔絵八稜鏡・台》 江戸時代(18~19世紀)

 

《尾長鳥・小葵蒔絵鉄刀木小箪笥》 江戸時代(19世紀)

鳥や花の絵がきれい。

 

《唐物茶菫 銘玉簾》 中国・元~明時代(14~ 15世紀)

 

《修学院焼ふくべ形香炉》 江戸時代(18世紀)

 

《菊花散蒔絵黒棚》 江戸時代(18~19世紀)

 

《散手貴徳図衝立》狩野永岳 江戸時代(19世紀)

展示室1の入り口に衝い立ててあり、どーんと迫力がありました。

きらびやかで舞姿に迫力があります。

 

《源氏物語図屏風》伝 狩野永徳 桃山時代(16~ 17世紀)

NHK大河に対するタイムリーな展示、今回の目玉の一つです。

狩野永徳と伝わるという意味のようで、元は襖絵と考えられていると解説にありました。

とても豪華な襖です。

大河のまひろは描かれていないのか、妻に聞いてしまいました。。。

 
右上段のグレイの着物の二人のうち、左側が光源氏です。

 

右の少し見上げている姿が光源氏です。

 

《四季図屏風》渡辺始興 江戸時代 延享4年(1747)

 

 

《雲紙本和漢朗詠集 巻上》伝 藤原行成 平安時代(11世紀) ※後期に巻替え予定

 

《古歌屏風》八条富智仁親三 桃山時代(16~17世紀)

 

 

《糸桜図簾屏風》狩野常信 江戸時代(17世紀)

写真が分かりにくいですが、簾の向こうに女性の絵が。

どのような構造なのか横から見えませんでした。

 

《北野天神縁起絵巻 巻一》 室町時代(16世紀)

幼児が現れ、自分を子どもにするように言うシーンで、これがのちの菅原道真。
父に言われ、素晴らしい漢詩を書いたシーン。

 

国宝《更級日記》藤原定家 鎌倉時代(13世紀)

今回の目玉の一つ、国宝です。

写本をしたものを紛失してしまい、再度写本をしたと説明があります。

それを写本の奥付に書いたそうです(3枚目の写真)。

後期はページ替えあるようで楽しみです。

 

 

ボケのはながきれいでした。

ヒヨドリ?がずっと蜜をついばんでいました。

 

今回も見ごたえがありました。

芸術品に心が洗われました。

第3期後期も行きます。