2024年1月10日、皇居三の丸尚蔵館に妻と行きました。
 
 

今回の展示は第2期の前期です。

第1期では前期(ブログのリンクはここ)・後期(リンクはここ)にそれぞれ行きました。

  • 開館記念展「皇室のみやび-受け継ぐ美-」
    第2期 「近代皇室を彩る技と美」
パンフレットによると
  • 皇居三の丸尚蔵館の収蔵作品には、明治時代以降に宮中において室内装飾として使用された美術工芸品類が含まれています。
  • なかでも、明治22 年(1889)に大日本帝国憲法発布式が行われた場所でもある明治宮殿を飾った作品は、当時の著名な作家が最高の技術を凝らしたものです。
  • 第2期では、それらの作品とともに御即位や大婚25 年(銀婚式)など皇室の御慶事を契機として制作された作品、さらに明治・大正・昭和の三代の天皇皇后にゆかりのある品々をご紹介します。
 

【第1章 天皇皇后ゆかりの品々―明治・大正・昭和】(展示室2)

 

《御料馬「友鶴号」置物》大熊氏廣 明治27年(1894)

 

《ジャボン製蒔絵菓子器》明治時代(19~20世紀)

《金魚》明治時代(20世紀)

 

《鍵付き帳面》マケ社 19~20世紀

 

《菊に小葵蒔絵手焙》 明治時代(19世紀) ※後期展示替えあり

 

《仁徳天皇難波宮居之図・中将試木本末之図》瀧和亭 明治時代(19世紀)

 

《赤枝珊瑚樹置物》明治時代(20世紀)

 

《示高松宮》大正天皇 大正2年(1913)頃

 

《雍熙帖》山名貫義ほか 明治33年(1900) ※後期ページ替えあり

 

《銀製御髪(ぎんせいおぐし)ブラッシ》鴻池美術店 明治~大正時代(20世紀)

 

《金製ケース付き鉛筆》エパーハード・ファーバー社 19~20世紀

 

《七宝藤図花瓶》並河靖之 明治~大正時代(20世紀)

 

《日傘》20世紀

 

《雁置物》加納晴雲 大正14年(1925)

 

《杜若に白鷺》川合玉堂 大正6年(1917)

 

《山茶花》高島北海 大正時代(20世紀)

 

《雪の日》川合玉堂 昭和時代(20世紀)

 

《枕時計》服部時計店 昭和40年代(20世紀)

《昭和天皇在位60年記念貨幣》大蔵省造幣局 昭和61年(1986)

《カフリンクス》三越1組 大正~昭和時代(20世紀)

《ルーペ》カートン光学 昭和時代(20世紀)

 

《宝石入置時計》カルティエ 20世紀初頭

 文字盤にCartierの文字が入っていました。

《ブローチ》 20世紀初頭 ※下段二つ

 

《白鼈甲櫛》 大正~昭和時代(20世紀) ※上段左

《ブローチ》 1966年頃 ※上段右

 昭和41年(1966年)に国賓として来日したフィリピン国マルコス大統領から香淳皇后へ寄贈

《ブローチ・指輪》 20世紀前半 ※下段左

 

《ネックレス》 1971年頃

 昭和46年(1971年)に国賓として来日したサウジアラビア国ファイサル国王から香淳皇后へ寄贈

 きらびやかできれいでした。

 

《明治十二年明治天皇御下命「人物写真帖」『皇族大臣参議』(I類A-01)》

大蔵省印刷局ほか 明治13年(1880)頃 ※後期ページ替えあり

 

《熊坂長範(くまさかちょうはん)》森川杜園 明治26年(1893)

 奈良一刀彫で、迫力がありとてもかっこいいです。

 

【第2章 皇室の慶祝と宮殿を彩った調度】(展示室1)

 

《色絵菊花図花瓶》薩摩焼 江戸時代後期~明治時代初期(19世紀)

 

《色絵薔薇に鸚鵡図花瓶》薩摩焼 江戸時代後期~明治時代初期(19世紀)

 

《七宝藍地花鳥図花瓶》七宝会社 明治22年(1889)

 

《七宝藍地花鳥図花瓶(しっぽうあいじかちょうずかびん)》七宝会社 明治22年(1889)

 明治宮殿を彩った七宝の大花瓶

 

《色絵四季花丼図花瓶》精磁会社 明治13年(1880)

 

《唐花唐草文象嵌花盛器》金沢銅器会社 明治24年(1891)

 

《色絵金彩菊貼付香炉(いろえきんさいきくはりつけこうろ)》十二代沈寿官 明治26年(1893) ※中央

《色絵金彩菊貼付花瓶》

 立体的な菊の花束の彫刻を貼り付け、と説明に書かれていましたが、何を貼り付けているのか分かりませんでした。

 きれいな模様に目を奪われました。

 

《鳳凰高彫花盛器》香川勝廣 明治38年(1905)

 

《日出処日本(ひいづるところにほん)》横山大観 昭和15年(1940)

 縦2メートル半弱、横4メートル半という特大の画面

 さすが大観!という富士山と太陽、魅入られました。

 太陽の円がきれいで、コンパスを使ったのかなと思いました。

 

《大正度 悠紀地方風俗歌屏風》野口小粛 大正4年(1915)

 

《智仁勇》山元春挙 大正141年(1925)

 

《大婚二十五年奉祝景況図》高橋源吉 明治27年(1894) ※後期に展示替えあり

 

重要文化財《蘭陵王置物(らんりょうおうおきもの)》海野勝珉 明治23年(1890)

 細かい金工、渋い色が素晴らしいです。

 ヒーローのフィギュアのようで、とてもかっこいいです。

 

《猿置物(さるおきもの)》高村光雲 大正12年(1923)

 とぼけている?猿の表情が豊かです。

 これを見てから鑑定団に出すか考えた方がいいです。

 

《手長足長装飾付燭台》 明治時代(19世紀)

 

《菊花形燭台》鈴木長吉 明治27年(1894)

 

第1期は国宝メインで12点、第2期は前期・後期で100点の展示予定です。

毎回本物が見られるし、目の保養になります。

皇室の肖像画以外は撮影できて、後で見返せるのもありがたいです。

後期は2月6日から開始で、また観に行きます。