かのう重雄『林文子市長行政のこれから（国際情勢の視点から）』

林文子市長行政のこれから（国際情勢の視点から）

７月30日の市長選挙結果、公明党が推薦した林文子市長が当選し、３期目を務めることとなった。

市長選挙結果だが、林市長の得票数は598,115票であるが、林市長を望まない票数は527,562票あり、その差は70,553しかない。

また、投票率が29.05％から37.23％まで上昇したにも関わらず、林市長は前回に比較し、96,245票を減らした。

前回の選挙で林市長を望まない票数は153,903票、望まない市民の数がこの４年で373,659票も増えた。この選挙結果をどう林市政は捉えるかである。

林市長は「地味にこつこつ続けてきた政策が評価された。３期目も任せてもらい感謝している。」と、当選の結果を受け述べたとある。

果たして、８年の実績が本当に評価されたと自身で判断するならば、前回に増し得票数が伸びていなければならないはずであろう。

今回の市長選挙の結果を受け、推薦した政党としてこの結果を慎重に受けとめなければならないと私は思っている。

私は今年、国際局を担当する常任委員会のメンバーになった。横浜市国際局の危機管理の希薄さは以前、ブログで言及させて頂いたことがある。

今から12年前、国の提案の前に、カジノが地域貢献するという発想を発信したのは横浜市職員である。

今や、カジノ反対の横浜市民の声は日増しに大きくなっている。

オペラやバレエの劇場整備をIRと切り離して勧めると、30日の市長会見で林市長は言及したとある。チケットだけでも数万円と掛かるオペラとバレエなど舞台芸術の専用劇場。

新聞報道にある「舞台芸術は林さんの趣味。それに税金を使うのか」との市議の声は気にかかる。

一方、日本を取り巻く情勢とはなにか。８月29日には北朝鮮の弾道ミサイルが初めて北海道の上空を通過し、太平洋上に落下している。

航行する我が国の航空機や船舶にとっては重大な脅威となる事態。もはや日本本土をミサイルが通過しないということは、思い込みとなった。

北海道庁は北朝鮮からのミサイルに対し、あらかじめ、初動対応訓練を予定していたとあった。

その翌日の30日の市長会見で、林市長がこの重大事に対して、どのようなことを言及したかあとで確認しようと思っている。

そして、９月３日には水爆実験とみられる揺れが観測されている。

一方、横浜市は2019年のラグビーワールドカップ、2020年のパラオリンピック、さらに2019年のアフリカ国際会議といろいろと手を挙げて、開催が決まっているものの、危機管理となるその希薄さは深刻なものがある。

今年、すでに７月には東京ではテロにむけ、大規模な訓練が行われている。

日本を取り巻く環境が劇的に変化する現在、その変化に柔軟に対応できるのか、林市政下の総務局危機管理室などの深刻な現状を認識する一議員として、非常に危惧している。

また、2013年からこのブログでも丁寧に言及し、議会でも言及させて頂いてきたが、この４年で大きな改革がなかったことを残念に思う。

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