その75:「糖依存症」、「甘いものは疲れを癒す?」について考える  | 肥満治療を行う外科医のブログ

肥満治療を行う外科医のブログ

健康な身体を取り戻そう!

を摂ると、中脳からドーパミン”が出て、(側坐核)の報酬系を活性化し、私達に快感を与えてくれます。

 

コカインやモルヒネなどの麻薬ニコチンアルコールも同じように作用しています。

 

当初は少量で満足していたものが、徐々に効かなくなり、もっと欲しがるようになり、やがて依存に陥り、中毒になります。どうりで我々は糖を摂ることに惹かれるわけです。

 

また甘味は、脳内麻薬と呼ばれる“エンドルフィン”を出させます。

エンドルフィンは鎮痛・抗不安作用があり、幸せで、ゆったりとした気持ちにさせてくれます。そういう意味では、甘いものは疲れを癒してくれます。

 

しかし、その効果はせいぜい30分です。

その後は疲労感が増し、さらに甘いものを欲しがることになるでしょう。

糖質は本質的に癒してはくれないわけです。

 

中毒から離脱するには、やはり糖を控えるのが(糖質制限)一番です。

 

Pixabay

 

青太文字の箇所をクリックすると関連する情報も見ていただけます