その63:腸内細菌の深イイ話 ~やせ菌・デブ菌編~  | 肥満治療を行う外科医のブログ

肥満治療を行う外科医のブログ

健康な身体を取り戻そう!

我々は生まれた時に体に入って来た腸内細菌を一生持ち続けます。

基本のパターンは変わりません。だから、母親の腸内細菌は、その子の一生に大きく関わってくるとも言えます。

 

腸内細菌は、やせ菌デブ菌というように、厳密に区別されているわけではありません。

腸内細菌も、ダイバーシティ(多様性)大事だと言われています。

 

肥満の人は、細菌の種類が少なく、偏っているのが非常に問題です。ゆえに、特定のデブ菌が増えているようにみえるわけです。

 

デブ菌(ファミーキューテスなど)は、

  • 食べ物から栄養を取り出す力が強い。同じ量を食べても、肥満の人の方が太ってしまう。
  • リーキーガットの原因にもなり、やはり太りやすくなります。

逆に、

やせ菌(ビフィズス菌・バクテロイデスなど)は、

  • 短鎖脂肪酸を作り出す。
  • 腸の中を弱酸性環境にする➔デブ菌が少なくなります(繁殖できない)
  •  

食べ物によって、やせ菌を増やすことができます(その64:食物繊維の項へ)

腸内細菌によいエサを与えて、ダイエットに味方してもらおうではありませんか。

 

illustAC

 

青太文字の箇所をクリックすると関連する情報も見ていただけます