「ヴァン・ヘイレン(Van Halen)」の91年5月発表、9th「F@U#C%K(For Unlawful Carnal Knowledge)」を聴きました。

僕が聴いたのは、サブスク配信音源。サミー・ヘイガー時代の4作品+アルバム未収録曲を収めた23年10月発売のボックス・セット「The Collection Ⅱ」の1枚、

23年リマスター。

ヴァン・ヘイレン9-1

ヴァン・ヘイレン9-2

ヴァン・ヘイレンは、アメリカのハードロック・バンド。
この当時のメンバーは、サミー・ヘイガー(ボーカル)、エドワード・ヴァン・ヘイレン(ギター、キーボード)、マイケル・アンソニー(ベース)、アレックス・ヴァン・ヘイレン(ドラムス)。

このアルバムは、8th「OU812(OU812)」に続く、9作目(全米1位・全英

12位・オリコン11位)。
プロデューサーは、アンディ・ジョンズ、テッド・テンプルマン、ヴァン・ヘイレン。
デイヴィッド・リー・ロスが脱退し、サミー・ヘイガーが加入した第3弾です。
サミー時代の作品がリマスターされるのは、これが初めて。
アルバム・タイトルは、「FUCK」のバクロニム(ある単語の各文字を使って、新たに頭字語としての意味を持たせたもの)で、英語圏では「F.U.C.K.」と略されることが多く、邦題もそれを意識しています。
プロデューサーのアンディ・ジョンズは、レッド・ツェッペリンの一連のアルバムやローリングストーンズの「メイン・ストリートのならず者((Exile on Main St.)」でエンジニアを務めていた人。
また、テッド・テンプルマンは、1st「炎の導火線(Van Halen)」から6th

「1984(1984)」までをプロデュースしたお馴染みの人で、久し振りに復帰しました。

1曲目「パウンドケーキ(Poundcake)」は、全米メインストリーム・ロック1位・全英74位。イントロでは、電動ドリルのモーターの音をエレクトリック・ギターのピックアップで拾い、増幅させています。
2曲目「ジャッジメント・デイ(Judgement Day)」は、ハイテンポで疾走する軽快なハードロック・ナンバー。
3曲目「スパンクト(Spanked)」は、唸るようなギターと横ノリのグルーヴが特徴的なミディアムテンポのヘビーロック。
4曲目「ランアラウンド(Runaround)」は、全米メインストリーム・ロック1位。冒頭からギターが軽快に鳴り響くロック・ナンバー。
5曲目「プレジャー・ドーム(Pleasure Dome)」は、1曲目のシングルB面。このアルバム最長の7分に迫る大作。冒頭のギター・ソロとドラム・ソロだけで1分20秒あります。これにベースを加えたグルーヴ感が特徴の曲。
6曲目「イン・アンド・アウト(In 'n' Out)」は、11曲目のシングルB面。サミーがハードロックの王道のボーカルを聴かせるミディアムテンポの曲。サビが永遠と続くエンディングの裏でも、ギター・ソロを弾き続けています。
7曲目「マン・オン・ア・ミッション(Man on a Mission)」は、9曲目のシングルB面。全米メインストリーム・ロック21位。ファンキーなギター・リフの曲。
8曲目「ザ・ドリーム・イズ・オーヴァー(The Dream Is Over)」は、全米メインストリーム・ロック7位。ストレートなハードロック・チューン。
9曲目「ライト・ナウ(Right Now)」は、全米55位・全米メインストリーム・ロック2位。このアルバム唯一のイントロから曲全面に渡って、ピアノで構成された曲。これもイントロだけで、1分20秒近くあります。
10曲目「316(316)」は、ギター独奏のインストゥルメンタル・ナンバー。

316は、後にバンドに加入するウォルフガング・ヴァン・ヘイレン(エディの息子)の誕生日(3月16日)。エンディングは、ちゃんとタッピングハーモニクスで決めています。
11曲目「トップ・オブ・ザ・ワールド(Top of the World)」は、全米27位・全米メインストリーム・ロック1位・全英63位。TOTOのスティーヴ・ルカサーがバック・ボーカルで参加。名曲「ジャンプ(Jump)」を彷彿とさせる軽快なロック・ナンバー。彷彿とさせるのは、「ジャンプ」のエンディングで流れるギター・リフを使っているからです。

「1984」以降の傾向であったキーボードが鳴りを潜め、ギター主体に回帰しています。
91年グラミー賞ベスト・ハード・ロック・パフォーマンス部門を受賞。これがバンドにとって、初のグラミー賞となりました。

Youtubeで「パウンドケーキ(Poundcake)」のMV映像と音源を見つけたので、ご紹介しましょう。

 

 


同じくYoutubeの「トップ・オブ・ザ・ワールド(Top of the World)」のライヴ映像と音源です。
 

 

 

同じくYoutubeの「ライト・ナウ(Right Now)」のMV映像とライヴ映像です。