「ヴァン・ヘイレン(Van Halen)」の88年5月発表、8th「OU812(OU812)」を聴きました。

僕が聴いたのは、サブスク配信音源。サミー・ヘイガー時代の4作品+アルバム未収録曲を収めた、23年10月発売のボックス・セット「The Collection Ⅱ」の1枚、23年リマスター。

ヴァン・ヘイレン8-1

ヴァン・ヘイレン8-2

ヴァン・ヘイレンは、アメリカのハードロック・バンド。
この当時のメンバーは、サミー・ヘイガー(ボーカル)、エドワード・ヴァン・ヘイレン(ギター、キーボード)、マイケル・アンソニー(ベース)、アレックス・ヴァン・ヘイレン(ドラムス)。

このアルバムは、7th「5150(5150)」に続く、8作目(全米1位・全英16位・オリコン7位)。
プロデューサーは、ドン・ランディー、ヴァン・ヘイレン。
デイヴィッド・リー・ロスが脱退し、サミー・ヘイガーが加入した第2弾です。
サミー時代の作品がリマスターされるのは、これが初めて。
アルバム・タイトルは、「Oh, you ate one, too(ああ、お前も同じものを食ったのか)」をもじったもので、脱退したデイヴィッド・リー・ロスのアルバム「イート・エム・アンド・スマイル(Eat 'Em and Smile)」(奴らを食って、笑ってやる)に対する返答として付けられたそうです。

1曲目「マイン・オール・マイン (Mine All Mine)」は、全米メインストリーム・ロック50位。手数の多いドラムスが曲を引っ張る軽快なロック・ナンバー。
2曲目「ホエン・イッツ・ラヴ(When It's Love)」は、全米5位・全英28位。キーボード主体のミディアム・テンポのパワーバラード。
3曲目「A.F.U.(A.F.U.(Naturally Wired))」は、ようやくエディのギターが派手に鳴るロック・ナンバー。曲名は、歌詞の「All Fired Up」の略。
4曲目「カボ・ワボ(Cabo Wabo)」は、2曲目のシングルB面。全米メインストリーム・ロック31位。曲名は、後にサミーが経営するメキシコ州カボ・サン・ルーカスのナイト・クラブの店名になりました。
5曲目「ソース・オブ・インフェクション(Source of Infection)」は、冒頭にテイク1というアナウンス入り。イントロのタッピングに始まり、ギター弾きまくりのハイテンションな曲。
6曲目「フィールズ・ソー・グッド(Feels So Good)」は、全米35位・全英63位。冒頭からキーボードが曲を彩るポップバラード。
7曲目「フィニッシュ・ホワット・ヤ・スターテッド(Finish What Ya Started)」は、全米13位。異色のクリーントーンのギターによる、アコースティックな響きのロック・ナンバー。
8曲目「ブラック・アンド・ブルー(Black and Blue)」は、全米34位。前曲とは対照的に、ギターノイズが印象的なブルージーな曲。
9曲目「サッカー・イン・ア・スリー・ピース(Sucker in a 3 Piece)」は、6・7曲目のシングルB面。イントロから派手なギターソロが炸裂。シャウトと共にサミーのボーカルが入ります。
ボートラ10曲目「ア・アポリティカル・ブルース(A Apolitical Blues)」は、8曲目のシングルB面。リトル・フィートのカバー。アナログ盤は未収録。「The Collection Ⅱ」では、アルバム未収録楽曲8曲をコンパイルした「STUDIO RARITES 1989-2004」に収録。

サミー時代のサウンドが確立した作品です。2曲目や6曲目は、デイヴ時代では考えられませんね。

Youtubeで「ブラック・アンド・ブルー(Black and Blue)」のライヴ映像を見つけたので、ご紹介しましょう。

 


同じくYoutubeの「ホエン・イッツ・ラヴ(When It's Love)」のMV映像です。
 


同じくYoutubeの「フィニッシュ・ホワット・ヤ・スターテッド(Finish What Ya Started)」のMV映像です。
 


同じくYoutubeの「フィールズ・ソー・グッド(Feels So Good)」のMV映像です。