「デビー・ギブソン(Debbie Gibson)」の89年1月発表、2nd「エレクトリック・ユース(Electric Youth)」を聴きました。
僕が持っているのは、21年発売のデラックス・エディション(3CD+DVD)、輸入盤、21年リマスター。
(ジャケット表)
(ジャケット裏)
(ブックレット)
自分が一番洋楽にのめり込んだ、80年代の名作をピックアップして聴いています。
ジーザス&メリーチェイン「オートマティック(Automatic)」に続いて、第173弾はデビー・ギブソン。
デビー・ギブソンは、アメリカのシンガーソングライター。
このアルバムは、2作目(全米1位・全英8位・オリコン洋楽1位)。
プロデューサーは、デビー・ギブソンとフレッド・ザール。
Disc1
1曲目「フー・ラヴズ・ヤー・ベイビー(Who Loves Ya Baby?)」は、ブックレットによれば、オリビア・ニュートン=ジョンを意識して作ったようですが、どちらかと言うと、マドンナを思い起こすダンス・ナンバー。途中で笑い声やソウルフルなコーラスも入ります。
2曲目「ロスト・イン・ユア・アイズ(Lost in Your Eyes)」は、全米1位・全英34位。
3曲目「見せかけの愛(Love In Disguise)」は、いかにもといった感じのヤング・ポップス。この曲と次の4曲目は似た雰囲気の曲。
4曲目「ヘルプレスリー・イン・ラヴ(Helplessly in Love)」は、チャラチャラ鳴るシンセ音が時代を感じさせます。
5曲目「サイレンス・スピークス(Silence Speaks(a Thousand Words))」は、郷愁を誘うメロディー。
6曲目「ビーン・ザ・ワン(Should've Been the One)」は、冒頭や曲中でサックスが炸裂するご機嫌なナンバー。
7曲目「エレクトリック・ユース(Electric Youth)」は、全米11位・全英14位。「イーレクトリック・ユース」と繰り返し歌われる曲名の部分がインパクト大です。
8曲目「ノー・モア・ライム(No More Rhyme)」は、全米17位。終盤のサックスも心地良いバラード。
9曲目「オーヴァー・ザ・ウォール(Over the Wall)」は、歌謡曲風のダンス・ナンバー。
10曲目「ウィ・クッド・ビー・トゥゲザー(We Could Be Together)」は、全米71位・全英22位。ホーン入りの軽快なポップス。
11曲目「シェイズ・オブ・ザ・パスト(Shades of the Past)」は、ハイトーンのボーカルを聞かせますが、もう一つ盛り上がりに欠ける曲。
12曲目「ウィ・クッド・ビー・トゥゲザー(キャンプファイアー・ミックス)(We Could Be Together(Campfire Mix))」は、7曲目のシングルB面。アコースティック・アレンジ。キャンプファイアー・ミックスって、フォークギターを片手に火を囲んで歌うイメージかなあ?と思ったら、PVにそんなシーンが出て来ました。
13曲目「ノー・モア・ライム(アコースティック・ミックス)(No More Rhyme(Acoustic Mix))」は、10曲目のシングルB面。アコースティック・ギターの音色が美しいです。
14曲目「エレクトリック・ユース(スペシャル・DJ・エディット)(Electric Youth(Special Dj Edit))」は、7曲目の別シングルB面。
15曲目「エレクトリック・ユース(ラテン・エディット)(Electric Youth(Latin Edit))」は、7曲目の12インチ・プロモ・シングル収録曲。
16曲目「ウィ・クッド・ビー・トゥゲザー(リミックス)(We Could Be Together(Remix))」は、10曲目のプロモ・シングルA面。
17曲目「ウィズアウト・ユー(シングル・ヴァージョン)(Without You(Single Version))」は、オリコン26位。デビー作詞・山下達郎作曲。浅野ゆう子主演のTBS系ドラマ「男について」主題歌。この曲は日本のみの発売で、山下も「さよなら夏の日」というタイトルでセルフカバー。
デビー・ギブソンは、ティファニーなんかと並んだ、ティーンエイジ・アイドルの先駆けです。
アイドルと言っても、日本と異なるのは、作詞作曲やプロデュース、楽器演奏も手掛ける実力の持ち主という点ですね。
後のテイラー・スウィフトなどにも通じると思います。
アメリカでも、日本でも爆発的に売れました。特に、2曲目は名曲です。
もっとも、サウンド的には、今聴くと古めかしい感じもしますが…。
それと、リマスターされているはずなのに、もう一つ音が良くありません。ちょっと、そこが残念ですね。
結局、ヒットしたのは、デビュー作「アウト・オブ・ザ・ブルー(Out of the Blue)」とこのアルバムだけで、次作以降は低迷しました。
ティファニーもそうでしたが、表舞台から消えるのが早かったです。
Disc2(Electric Youth Remixes)
Disc1・7曲目「エレクトリック・ユース(Electric Youth)」のシェップ・ペティボーンによるリミックス全8ヴァージョン。
1曲目「ザ・エレクトロ・ミックス(The Electro Mix)」
2曲目「エレクトリック・ダブ・ゴーン・ヘイワイヤー(Electric Dub Gone Haywire)」
3曲目「ザ・エレクトリック・ダブ(The Electric Dub)」
4曲目「ディープ・ハウス・ミックス(Deep House Mix)」
5曲目「シェップズ・ハウス・ダブ(Shep's House Dub)」
6曲目「シェップズ・ハウス・ビーツ(Shep's House Beats)」
7曲目「ハウス・エディット(House Edit)」
8曲目「7インチ・オルタナティブ・ラテン・エディット(7" Alternative Latin Edit)」
Disc2は、「エレクトリック・ユース」怒涛の8連発。Disc1にも、オリジナルを含めて3つ入っておりますので、全部で11ヴァージョンになります。
Disc3(Remixes & B-Sides)
1曲目「サイレンス・スピークス(アコースティック・ミックス)(Silence Speaks(a Thousand Words)(Acoustic Mix))」は、Disc1・2曲目のシングルB面。
2曲目「ロスト・イン・ユア・アイズ(ピアノ&ボーカル・ミックス)(Lost in Your Eyes(Piano & Vocal Mix))」は、Disc1・2曲目の12インチ・シングル収録曲。ピアノ弾き語り。
3曲目「オーヴァー・ザ・ウォール(ダブ)(Over The Wall(Dub))」は、Disc1・8曲目のシングルB面。
4曲目「ウィ・クッド・ビー・トゥゲザー(ハウス・ミックス)(We Could Be Together(House Mix))」は、Disc1・10曲目の12インチ・シングル収録曲。
5曲目「ウィ・クッド・ビー・トゥゲザー(ハウス・オブ・トリックス)(We Could Be Together(House Of Trix))」は、Disc1・10曲目の12インチ・シングル収録曲。
6曲目「ウィ・クッド・ビー・トゥゲザー(ラジオ・ミックス)(We Could Be Together(Radio Mix))」は、Disc1・10曲目の12インチ・シングル収録曲。
7曲目「ウィ・クッド・ビー・トゥゲザー(ライヴ・ミックス)(We Could Be Together(Live Mix - From Video))」は、Disc1・10曲目のCDプロモ・シングル収録曲。
8曲目「ウィ・クッド・ビー・トゥゲザー(エディット)(We Could Be Together(Edit))」は、Disc1・10曲目のシングルA面。
9曲目「ウィズアウト・ユー(インストゥルメンタル)(Without You(Instrumental))」は、Disc1・17曲目のCDシングル・カップリング曲。
10曲目「イン・ザ・スティル・オブ・ザ・ナイト(In The Still Of The Night(I'll Remember))」は、アメリカのドラマ「素晴らしき日々(The Wonder Years)」サントラ収録曲。ドゥーワップグループ、ザ・ファイヴ・サテンズのカバー。
11曲目「カム・ホーム(Come Home(Wonder Years))」は、同じくアメリカのドラマ「素晴らしき日々」サントラ収録曲。
12曲目「見せかけの愛(インストゥルメンタル)(Love In Disguise(Instrumental))」
Disc3は、「ウィ・クッド・ビー・トゥゲザー」の5連発。Disc1にも、オリジナルを含めて3つ入っておりますので、全部で8ヴァージョンになります。
リミックス・ヴァージョンが沢山あるのは、80年代ならではですね。
「エレクトリック・ユース」もそうですが、ハウス系のリミックスは原形をとどめていない物が多く、あまり聞く気がしません。
DVD(The Promos & Live Around The World)
シングル4曲のPVと、90年にVHS、91年にレーザーディスクで発売された「ライヴ・アラウンド・ザ・ワールド(Live Around The World)」を収録。
後者は、ライヴの間に、インタビューやワールド・ツアー(オーストラリア、イングランド、日本)の様子を挟んだ構成。
輸入盤なので、インタビューは当然字幕も無く、さっぱり内容が分かりません。
また、初DVD化だと思いますが、画質があまり良くないのが残念です。
収録曲は10曲で、スライ&ザ・ファミリー・ストーンの「ダンス・トゥ・ザ・ミュージック(Dance to the Music)」のカバーや未発表曲も収録されています。
Youtubeで「ロスト・イン・ユア・アイズ(Lost in Your Eyes)」のPV映像とライヴ映像を見つけたので、ご紹介しましょう。
同じくYoutubeの「エレクトリック・ユース(Electric Youth)」のPV映像です。
同じくYoutubeの「ノー・モア・ライム(No More Rhyme)」のPV映像です。
同じくYoutubeの「ウィ・クッド・ビー・トゥゲザー(We Could Be Together)」のPV映像です。
同じくYoutubeの「ウィズアウト・ユー(Without You)」のライヴ映像です。